iPhoneのデザインの魅力は大画面タッチパネル、イカしたインターフェースだけではなく筐体の造りにあります。
外装はアルミの絞りだと思いますが通常はモナカのように側面真ん中でカバーを割っているものですが、iPhoneは曲面のあるサイド面の頂点からずらして割っているのです。ということは普通にカバーの浅い方で絞っているのではなく長手の深い方向に絞っているのだと思います。浅い方だと片側がアンダーカットといって金型から抜けなくなります。
デジカメのカバーなどを作っている普通のプレス機ではできません(たぶん)、鍋や釜などを深く絞る巨大なプレス機を使っているのでしょう、、チタンやステンレスも硬いので同様に巨大なプレス機が必要です。
このあたりの技術は日本が一番進んでいます。たぶん外装は日本製でしょうね、、
なぜこんな凝ったことをするのか?
それは美しさ、先進感の追求です。アップルの製品は必ずこんな「どうやって造ったんだろう?」と思わせる箇所があるんです。
カバーを合わせているラインが今までのものとは違う一番美しく見えるところにある、、これだけで新鮮に見えるのだと思います。
シンプルなデザインなだけにこういうこだわりが利いてきます。
この技術はソニーの製品が最初だと思いますがこれほど効果的に使っている商品はありませんでした。
この外装の凝った造りを見るだけでアメリカからわざわざ買ってきたかいがあるというものです。(スタッフの夏休みのついで、、)