熱帯ゆるゆる日記

マレーシアでの期間限定生活日記。
2008年駐在開始、そして2011年 本帰国しました。

マレーシア国立美術館

2010年02月03日 20時53分37秒 | マレーシア事情(生活の情報です)
Jalan Tun Razakにある 国立美術館に 行ってきました。
 今まで 行かずにいましたが 行ってみて 良かったです。



実は 1月31日までの展覧会が2つあり
大急ぎで 行きました。
初めてのところは ひとりで行くのが怖くて 連れ合いに頼んで
駆け込みました。。。。(情けない)



国立美術館は 国立劇場の隣
マレー様式の屋根の近代建築です。


中は3層になっていて 展示会場は 中央の大きならせん階段で
つながっています。
日本の青山のスパイラルビルが 4階ある感じです。


1階は マレーシアを代表する画家 Syed Ahmad Jamal の
生誕80年記念回顧展

ジャマルさんは 80歳で 健在
イギリス留学後 マラヤ大学文化センター長 国立美術館館長
マレーシア美術界の重鎮です。


作品は 抽象的な作品  キュービズム風 現代美術風 いろいろな画風
でした。
イスラムでは 偶像崇拝を禁止しているからでしょうか・・・・
イスラムらしいマレーシアらしい具象絵画は ありませんでした。
それでも 彫刻もありましたし ジャメルさんの仕事のまじめさと
賢さと マレーシア美術をけん引してきた力に 感動しました。



2階から上は アジア美術展
日本 タイ 台湾  フィリピン 韓国 中国 
インドネシア マレーシア カンボジア 各国の作家による展覧会。

現代美術・水彩画   彫刻  油絵・・・・いろいろ・・・・


私は 中国の作品に 魅かれました。
何か 訴えかけるエネルギーが 発酵していました。


ともかく 最終日 人のいない 美術館
息子たちは「ここは 良かった」と 言うほど
充実していました。


こどもは 有名であるかどうかではなくて 作品の力だけを感じています。
理屈ではなく 良いと思ったようです。




有名な作家の作品が あるわけではないし
このときの 所蔵品展示は バティックの型だけだったりしますが
それと 芸術は 別です。


私は これはこれで いいと思いました。


マレーシアは 独立してから 日が浅い国です。
芸術は これからです。



最終日 駆け込んだかいがありました。











絵は 有名かどうか うまいかどうか  の前に
精神です。


日本の大規模展覧会  1時間待ちの行列ができたり
ちょっと すごいことが あります。
あれは なにか おかしい気がしています。

ここには 日本人が知っている有名な画家に作品は ありませんし
日本人が好きな 印象派の作品もありません。

しかし アジアの画家たちの命がけの作品があります。
いいものは いい。


息子たちは 有名かどうかではなくて 「おもしろいかどうか」で
観ていました。
2時間 たっぷり 鑑賞していました。
コメント
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