サントリー「クラフトセレクト」シリーズの第4弾、5弾をまとめて。
クラフトビールブームの波に乗り、サントリーが展開している「クラフトセレクト」シリーズ。
第3弾ではパンプキンビールという変わり種も登場しました。
今回は第4弾を試すのが遅れたこともあり、第5弾と併せてレビュー。
~第4弾~
インペリアルスタウトは、上面発酵酵母で造られたスタウトビール。
フルーティーな香りと、スタウトならではのコクが特徴で、
18世紀のロシアの女帝(当時はエカチェリーナ2世等、女帝が多かった)が愛したビールとのこと。
見た目は黒に近い褐色ですが、スタウトに多い強い苦味は薄く、
どちらかというと焦がした麦芽の甘さが目立ちます。
コクは十分で、香りもよく、黒ビールの苦手な方に飲んで欲しい。
ゴールデンエールはその名の通り、淡い金色が綺麗なエールビール。
果実や白ワインを思わせるホップの香りが豊かながら、苦味が少ないのが特徴です。
ベルギー、ドイツ、アメリカ等で製造されており、
美しい色と豊かなコクが魅力のデュベルが代表的な銘柄です。
今回のゴールデンエールは、テイスティングメモに反し軽めのボディ。
香りは華やかで、苦味が少ないので、ビールが苦手な方での楽しめそう。
現在のプレモルを、さらに苦味少なく、香り豊かにしたような味わいです。
~第5弾~
IPAは、India Pale Aleの略称で、今最も人気のあるビアスタイルの1つ。
昔、イギリスからインドまでビールを運ぶ時に、腐敗防止に大量のホップを使ったことに由来するとか。
柑橘系のビターを伴う香りと、ガツンとくる苦味が後を引くのが特徴ですが、
クラフトセレクトのIPAはどちらもマイルドに抑えられています。
飲み進めるうちに苦味が顔を出し、もう一口、もう一口と行きたくなり、
サントリーはこれを狙って、敢えてデチューンしたのかもしれませんが、やや物足りませんね。
クラフトセレクトはクラフトビールへの入門編と捉えるのであれば、これはこれでありかな?
アンバーエールは、ローストしたモルトを使用したペールエールビール。
ブラウンエールとどこが違うの?と思いがちですが、どこかは違うようです。笑
色は褐色。バーボンのストレートのような液色。
確かにエール系の香りが穏やかにしますが、
どちらかと言えば麦のしっかりした旨味を感じますね。
ロースト感は薄く、旨味に還元されているようです。
個人的にはこういう、度数が低くても飲み応えのあるビールは好み。
ややIPAが期待外れだったため、嬉しい意味で誤算でした。
おそらくこの第5弾で最後であろうクラフトセレクトシリーズ。
初心者向けの内容なのか、どれもマイルドな系統が多かった印象ですが、
様々なビアスタイルが普通のビールと同じ値段で味わえ、良い企画だったのでは。
こういうライトな企画はサントリーらしさがいい方向に出ますね。
今年も面白いビールを期待しています。
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