京都フローラと協定 向日市、スポーツでまちづくり

2016-05-15 12:56:58 | 創 creation
 京都府向日市は12日、女子プロ野球チームの京都フローラと、スポーツを通じたまちづくりに関する相互協定を結んだ。選手とコーチが小中学生の指導や市民の健康づくりに取り組む。すでにサッカーJ2京都サンガFCとプロバスケットボールTKbjリーグ・京都ハンナリーズと同様の協定を締結しており、三つのプロチームとの連携は、府内市町村では唯一となる。

 今後、協定に基づき、選手やコーチが市内のスポーツ教室や小中学校で子どもらの指導にあたる。「向日市民デー」と銘打ち、8月1日に京都市右京区のわかさスタジアム京都で催す試合に市民を招待することも検討している。向日市は京都フローラの広報協力を行う。

 この日、市民体育館(同市森本町)で行われた調印式には、萩原麻子球団代表(24)や京都西山高出身の中村茜選手(26)、小西つどい選手(25)らが出席。萩原代表と安田守市長が協定書を交わした。

 安田市長は「子どもたちにいろんなことを教えてほしい」とあいさつした。萩原代表は「子どもたちとの触れ合いを大切にし、野球を通じて夢を持ってもらえるようにしたい」と話していた。

■五輪見据え選手育成期待

 向日市が三つのプロチームと相互協定を結んだことで、2020年の東京五輪を見据え、さらなるスポーツ振興やアスリート育成を期待する声も上がっている。

 京都サンガFCと京都ハンナリーズは2012年に市と協定を結んだ。以後、選手やコーチが小中学生らの指導にあたり、参加者数は延べ4千人を数える。

 評判は上々で、寺戸中サッカー部顧問の石倉大也教諭(32)は「部員にとっていい経験だし、指導者としても学ぶことは多い」と手応えを口にする。サンガのコーチがトレーニングの意図を教えてくれたり、選手時代の経験を語ってくれたりしたことを、部活指導に生かしているという。

 今回、野球という人気スポーツが加わり、子どもたちがプロスポーツに触れる機会はますます多くなる。市スポーツ文化協会の兒玉幸長理事長は「アスリート育成にはトップ選手の指導が不可欠。向日市から未来の五輪選手が生まれればうれしい」と話していた。

【 2016年05月13日 11時37分 】


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