おさびし日記

たのしい作文練習帳

おさびし十首選 塔3月号①

2018-03-21 12:33:39 | Weblog
3月21日(水)

昨夜は月に一度の夜の外出、中之島歌会。
いつもはもう寝る態勢に入ってる頃に、濃ゆく思考している、不思議な感じ・・・・
しかしながら
言いたかった(そして言っても良さそうだった)ことは何故か言わず
言わんでええことばかりぴゃらぴゃら言うて、またもやもやのうちに
終わってしまったのであった歌会は。


【おさびし十首選 塔3月号①】

 捨てなさい、服を。と書かれゐる本を気を入れて読む二、三日(ふつかみか)ほど(岩野伸子)
 
 鳥肉をしずめてにごるだし汁を見下ろせばそこに老嬢の顔(金田光世)

 捨てにゆく地球儀からんとまわりゐるベルリンの壁ありソ連邦あり(山地あい子)

 おだやかな、たとへば末つ子の干したる手拭ひ二本がかわく午後なり(千名民時)

 なにかしら身の温もりぬ蓋として載せる帽子はふちなき帽子(吉澤ゆう子)

 てのひらに土偶をのせてどんなにか愉しかつただらういにしへ人は(祐徳美惠子)

 やはらかき西洋ひひらぎ赤き実の片恋のままあなたと暮らす(長尾宏)

 わたくしもちゃぶ台返しをいたしたい しづかに言ひぬわが知りびとは(吉田京子)

 順番はまもってほしいなかんずく冷たくなってゆくはなおさら(高橋武司)

 水筒のほどよくぬるいお茶を飲む 何茶か聞かずおとうとも飲む(小松岬)


②へつづく
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