おさびし日記

たのしい作文練習帳

おさびし十一首選 かばん4月号

2018-04-26 21:31:07 | Weblog
4月26日(木)

【おさびし十一首選 かばん4月号】

 パーティーのはじまりそうな夕空のリフレインとしてくるさくらもち(杉山モナミ)

 柵ごしにポップアートを眺めてる苦しみをわかりたいそんな風に(沢茱萸)

 貸しがある顔で貧しく鏡してベランダにおう夢のきりぎし(とみいえひろこ)

 冷蔵庫ちゃんと閉めて見せるからわたしパイナップルのように光るな(とうてつ)

 左手が生み出す文字がこの世には確かにあってラムネの硬さ(とうてつ)

 平面になってゆく箱制服のおとこが夢の終わりを告げる(柳本々々)

 割れるものすべて昔のみずたまり冷たい朝の靴踏むちから(柳谷あゆみ)

 お池まで凍った朝も目を開き舌の短い雀を生きる(東直子)

 人類の地力は戻らないでしょう洗顔フォームが生まれた地点(小野田光)

 ご多幸を祈るが女 月に手が届かなくても伸ばすが男(榎田純子)

 おろかにもほどがあるまで生きる ただ きれいなものをきれいと言って(佐藤弓生)
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