みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

京都大原巡礼・音楽に親しむ旅

2009年11月03日 | 
ぼやぼやしてるうちに、1週遅れになってしまいましたが、
11/3の文化の日は、京都の大原を訪ねました。
地下鉄烏丸線の終点からバスを乗り継いで20分ほど。
この日は、とても寒かった。
紅葉は、ようやく色づきはじめ、といった感じ。
多くのカエデは、まだ、青々していました。

三千院は、その落ち着いた佇まいや庭の雰囲気良く、いいところだなあ。
特に、一番奥の二十五菩薩石庭は見飽きることのなく、去り難し。



宝泉院

では、音にまつわる体験が2つほど。
その1 理智不二の水琴窟。竹筒に耳をあて、地中深く、理知と慈悲の調和の音を楽しみます。
その2 石の楽器。木琴のようにバチで、石を叩きます。とても不思議な調律が施されていて、
 (正確には、そういう長さ?質量?のいい音がする石が選ばれている)
 普段の平均律に慣れた耳には、とても新鮮な響き。
 ついつい、童心に帰って、ドレミファソラシドを探してしまいました。

来迎院
では、定番ですが、鐘をつきました。
鐘の音の、震えが、細い糸のように、少しずつ静まってゆくのは、無限に通じる体験ですね。

香雲ミニコンサート
あと、折良く、蓮成院というお寺で、香雲ミニコンサートが行われていたので、覗いてきました。
この日はピアノ・バイオリン・フルートのトリオ。
ピアノがデジタルだったのは、残念だけど、日本のメロディーは、どうして、こんなに胸に沁みるんだろう?
春のうららの隅田川や、ふるさとやらの穏やかなメロディーが琴線に触れるのです。
素直で、おだやかで、なだらかな日本の野山のような音楽。
音楽面でも、どうも日本回帰が甚だしい・・・。



「香雲(こううん)」の意味は、
立ちのぼって雲のように見える香の雲
桜の花などが一面に咲いているようすを雲に見立てていう語
だそうです。

ちなみに大原の地は、声明(しょうみょう)(仏教音楽)の聖地というか、修行の場であったそうです。

訪れる前までは、知らなかったけど、図らずも音楽の地、巡礼となりました。

のんびり京都の里の秋、いいもんですね。

写真は、こちらのflickrに、まとめました。よろしければどうぞ。
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2 コメント

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Unknown (さちこ)
2009-11-09 22:13:03
こんばんは。
なんと素敵な・・・・!!

三千院は、いいですよね。紅葉深いころに行くともっと素敵でしょうが、人出が恐ろしいくらいでしょうね。(笑)
>特に、一番奥の二十五菩薩石庭は見飽きることのなく、去り難し。
わかりますう。
私も水琴窟は興味深いです。
>地中深く、理知と慈悲の調和の音を楽しみます。
この表現がまたいいです!
穏やかな優しさが音楽となって心の奥深くに届くようです。写真にも、うっとり。
なんとも羨ましいお出かけです。


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いいところです (そらみみ)
2009-11-10 21:33:30
さちこさんも、三千院、行かれたことあるんですか?
三千院、ほんとうにいいところですね。
二十五菩薩石庭のような庭、いろいろ訪ねてみたいです。
確かに、紅葉のいい時は、すごい人出になるんでしょうね。
どこか、隠れた穴場はないものでしょうか?
古都は、静かにしんみりと味わいたいですからね。

理知と慈悲の水琴窟を目にしたとき、さちこさんのブログのタイトルを
意識しましたよ。理性と感情のバリエーションですね。

三千院は季節の折々に訪ねてみたいですね。
返信する

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