みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

春の句をいくつか

2006年03月26日 | 俳句・短歌
よみがへる源氏絵巻や春の色
(海老名市 浜元さざ波)

東山はんなりまろし春景色
(相模原市 後藤喜久子)

鳥の羽に見初る春の光かな
(三浦樗良)

春光や紙飛行機の宙返り
(鈴鹿市 吉田博實)

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「源氏絵巻」の句。折しも、源氏物語を読み進めていて、自分の中で源氏物語が蘇っている最中だからかな?古のゆかしい春の風情がいいなぁと思った。この回の特選句でした。
「東山」の句。「はんなり」と「まろし」がひらがなで続くのが好き。語感も好き。京都、東山の春を楽しみたくなってくる。「はんなり」は「落ち着いたはなやかさを持つさま」。杉浦アナウンサーによれば「なり」にアクセントが来るみたい。
「鳥の羽」の句。「見初る(みそむる)」がいいと思った。鳥の羽ばたききの一瞬に、まだ冷気を含んだ春の光が煌く。素敵な光景だ。
「紙飛行機」の句。これも、瞬間的にキラッと輝いたんだろうな。印象に残る一瞬。普段あまり気に留めていない素敵な一瞬が17文字に凝縮されるている。俳句は面白いなぁ。

(3月のNHK俳句で気に入った句でした。)
(写真は、近くの北野天神社(江南)で。忘れられた梅の名所か。)
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