ことし、
よんでよかった、もういちどよもう、と
おもう、さんさつ。
3い。

はじめて、ほんやたいしょうなる
さくひんをよんでみた。
いつも、するりとさすぺんだー&ぐろげろしょうせつばかりよんでいるので、
けしてはでではないが、とてもまっすぐで
きれいなすとーりーと、そのとうじょう
じんぶつたちに、こころをあらわれた。
わかものにぜひよんでもらいたい。
2い。

えいがもよかった。
だがしかし、ぜひともげんさくを
よんでいただきたい。
そしてあなたは、えいがよりも、もっともっと
つらくかなしいげんじつをしることになる。
われわれにはなにもできなくても
「しること」それだけでもこのさくひんを
よむかちは、じゅうぶんにある。
1い。

りねんてんせいをあつかったさくひんは
ちんぷで、あまりすきではない。
しかし、さすがはひがしのけいごである。
遺伝性難病で死の淵に立つ少年時生が、
20年前にタイムリスリップして
自分の父親になるはずの(当時は)ダメダメ
やさぐれ男を助ける話。
その男拓実は産まれてすぐに貧困の為養子に出されている。高校受験の時に見てしまった「養子」と記載された戸籍謄本、養父の不倫による養父母の不仲、不自由の無い生活は壊れてしまう。居場所を感じられなくなった拓実は高校卒業と同時に家を飛び出し、仕事も続かずヒモの様な生活を送る。
ある日突然現れたトキオと名乗る青年と
事件に巻き込まれ、その核心に迫っていく中で拓実は同時に、ずっと恨んでいた実の両親の真実を知る事になる。
拓実の父は病による障害を抱えた無名の漫画家であった。母は数少ない読者からやがて恋人となった存在であったが、当時は障害を持つ者との結婚など到底許される時代では無かった。ある夜、漫画家の近所で大火事が起こる。拓実の母は駆けつけ彼を窓から助けようとするが、迫り来る炎に争い体が不自由な彼を一人で動かす事は到底できることでは無かった。「どうか僕の分まで生きて欲しい、君が生き残ると思えば、今この瞬間でも僕は未来を感じることができるから」
彼は自ら窓を施錠し、彼女を業火から遠ざけた。
失意の底に沈む彼女を救ったのが
拓実と言う新に宿った命の存在だったのだ。
だからこそ彼女(母)は彼(父)の未来を繋ぐ為に
周囲に反対されても、父親の名を打ち明ける事ができなくても、拓実を産んだのである。
この事実を知っても素直になれない(ダメ親父)
拓実にトキオは言う。
「人間はどんな時でも未来を感じられる。
どんなに短い人生でも、たとえほんの一瞬でも、
生きているという実感さえあれば未来はある。
明日だけが未来じゃない!
それ(未来)は心の中にあるんだ!」
この言葉は20年後、大きな決断(奇しくも拓実の実母と同じ決断)を迫られる拓実の背中を押す。
そしてこの思いは、今まさに
死を迎えようとしている「今」の時生の
思いでもあるのだ。だからこそ時生は
トキオとして20年前の父の前に飛んだ。
「俺は生まれてきて良かったと思っている。
幸せだったと思っている。」
この言葉を伝えたくて。