フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

稲叢山は雪だった

2015-02-25 07:45:18 | Weblog
下界の陽気につい気が緩んでというか昨今のウルトラライトに重きを置いてダウンは煎らない、アイゼンいらないと春山気分で出かけたがまだまだ四国の山は雪山だった。

登山口へ続く途中の路で雪が深くなり車がすべって行けなくなった。何度か体勢を立て直して試みたがノーマルタイヤだと無理だと判断。登山口まで2キロくらいのところで車を置いて歩き出す。ドメニコスカルラッティのチェンバロソナタが聞こえてきそうな景色。

その先のカーブを回ると雪がガードレールの高さまであった。誰も踏んでない雪は一歩出すたびに体重分沈んでいく。やっぱり2月3月は軽アイゼンを持ってないといけない。と反省。さらにいけないことには登山靴がサロモンのスニーカータイプ。靴下に雪がついて冷たい。幸いなことにスパッツは持っていたから装着。これでなんとかなった。トンネルの中に入ると山の水がこぼれ出たのか見たこともないような氷柱が2個あった。

このトンネルを抜けて登山口に到着。ここで一番深いところは腰までの雪だった。スノーストッパーを持ってるヤツは2人後の3人は春山気分で来てる。それでも登る軟弱登山隊。アイゼンよりスノウシュウのほうがいいんじゃないかという雪。ラッセル気分だねとかそこは雪が珍しく楽しい土佐人。雪での歩きにくさもものともせず登っていく。でもさすが体力2倍の負担でした。いつもより腹が減ってパンを1個余分に食べました。下りはなんと早いこと滑りながら下りて来たみたいなもんですからあっというまに登山口へ戻りました
遠く四国山脈に日が当たって輝いてます。

ここから車までが思いのほか遠かった。「おれ膠原病になった」とガムシャラ君の告白。癌が2名。心臓病が1名。オレが腰痛と肘痛。そしてついに元気そうだったガムシャラ君が「膠原病」と「病弱登山隊」にこの日からなってしまった。「生きてるうちに行くぞ」というのがこの日の結論だ。シェルパ君はダウンハガー#3を買って縦走準備を整えたとのこと。オレはすべて整っている。アンティークもグレゴリーの50ℓ、マムーのダウンと高級品で追従。誰も病気に負けてはいない。年寄りの冷や水というのかな。いや、ちがうと
思いたい。
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