フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

龍馬のピストールお龍のピストル

2010-02-21 19:18:30 | Weblog
龍馬が寺田屋で幕吏に囲まれた時使用したピストルはS&Wのモデル2型で当時としては最新モデルで高杉晋作から貰ったとされているもの。その騒動でこのピストルは紛失したのだがのちに護身用として西郷からもらっている。このときお龍もねだって貰ったと言われている。高価なものだったから西郷の龍馬に対する気持ちが表れているエピソードだと思う。このときはS&Wのモデル1改良型で人気モデルらしい。当時の拳銃の置かれている位置は、剣ほど役に立たないくらいのモンで誠に日本人らしく手ごたえを大事にする文化がピストルの流通をさほど広げなかったのは誰でも殺人者を作らなかった日本にとってよかったことだと思う。でもそばで拳銃の威力を見たお龍はこれが龍馬を守ったと信じて疑わなかったでしょう。今日の新聞に龍馬が暗殺されたのち坂本家を頼って高知に来たお龍のファッションが描かれていた。それによると着物に袴、洋傘をさし髪は短く手には洋書を持ち腰にはピストルをぶら下げていたというから驚き。あらためて凄まじい時代だったんだなと感じました。そんな中で自分の信じた道を堂々と歩いていった先人達。果たして、先人の生きた歳をはるかに越えてなんにもせずに生きながらえて腰が痛いの肩が痛いの膝が痛いのと自分のことだけに注意をはらわない生き方や如何に。石川啄木も「誰そ我に ピストルにても撃てよかし 伊藤のごとく死にて見せなむ」と気概あり。
新しき明日の来たるを信ずと言う 
自分の言葉に
嘘はなけれど・・・・・・。
坂本龍馬にも三行詩がある
文開く衣の袖は
ぬれにけり 海より
深き 君が美心

まさに文武両道。男も女も時代は暗かったけど生き生きしているね。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする