堂々巡り

2012-10-01 | ビジネス業界
来日していたベトナムの取引先が昨日帰国しました。

「うちの工場で捨てられてるあの部位、○×◇に加工すれば売れるからやろうと思う・・」

と、日本の市場をぐるぐる見て回った感想を熱く語っておりました。

個人的には派製品が本当に売りづらいのが今の市場ではないか、と、おもっています。

通常の商品よりも安い→派生品に火がつく→本来売りたいものと、派生品のバランスが崩れる・・・

こんな本末転倒な話しはそこらじゅうで聞きます。

今の市場、「売り切り御免」という商売がなかなか無いわけで、品切れ=「機会損失」という言葉が横行し、そのために過剰な在庫を強いられ、或いは無理な納品を強いられ、結局利益が無いままに商売がクローズする・・そんな話しは珍しくないわけです。

現場に居る人間からすれば、まだまだ食べられるものを捨てている光景は本当に辛いというか、なんともいえない無力感に襲われます。
これ、売れればその分金になるな、と考えるのはごく自然。ただし、加工に輸送に管理、その他の手間も考えると、結局捨てたほうが損しない・・ということになります。
あくまで「経済」でものを考えた場合の話しですが。。

結局このベトナムの社長も同じ問題に直面するのではないかな、と、話しをするのですが、いつものこと、自分で失敗するまでは事の本質に気付かなかったりするわけです。。


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