違い 3

2012-09-27 | ビジネス業界
ベトナムで委託加工が本格的にスタートして、まだ10年も経っていないかと思います。
元々前浜の「生鮮」原料、或いは、養殖の「生鮮」原料を使用しての加工が中心ですので、「冷凍原料」を「大量」に保管して加工をするための設備が絶対的に不足しています。

中国との比較で言えば、中国に原料を持ち込んでも、半年、場合によっては一年以上原料を倉庫に入れておいても、「保管料」を請求されることはないようです。
ところがベトナムは、工場自身が持っている倉庫のキャパが小さいため、外部倉庫に貨物を入れなければなりません。となると、その分の経費がもちろんかかるわけですね。

簡単な比較です
ベトナムで委託加工をやる場合、原料持込から一ヶ月はフリーで、二ヶ月目から実費を請求されたとします。

500t の原料  中国では保管料 ゼロ
ベトナムでは、二ヶ月目から、一日1t1ドル(がよく聞く相場です)とられます。
つまり、一ヶ月で、1万5千ドル、100万円以上の保管料請求が来ることになるわけです。キロに換算しても、一ヶ月2.5円、半年で、15円かかります。
歩留まりが50%の製品に換算すると、30円コストが上がる計算となります。

いろいろと調べてみましたが、
* 入庫二ヶ月目から実費
* 一日1tあたり、 0.8 - 1.2ドルの保管料
というのが、だいたいの目安となるようです。


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (デバンニング)
2012-09-27 21:06:07
お疲れ様です 涼しくなりましたね
便宜の話ですが あまりリンクをつけるのはとも思いましたが、ご参加までに、w.mlit.go.jp/common/000214105.pdf wをあと2つ頭につけて閲覧下さい こういうややこしい荷は流し辛いですが 一次加工すればスルッと流せるのも不思議な世界 一次加工の段階でBCDが弄られれば問題無し、かつそれがドメスで無ければ尚更良し ドメスは直ぐ密告入りますからね、結局製品価格だけが表面に現れてくる辺りがなんとも言えない訳です 現状、売ると言う事よりも流すと言う感覚が強くなっておりますので、とにかく沢山の「折紙」付で扱いたい事が、「?」な質問に現れているのかも知れません。在庫管理は重要ですがなにがなんでも期間をつけている現状、製品単価>原料の場面では目もあてられません 「折紙」の少ない&中途半端な「ロット」が買い叩かかれますが 買ったからといって儲からないんですよ 今朝の釧路の鯖のニュースやスーパーの広告を見てもまだ量販が原産地に注意しているのが見え見えですね
では
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Unknown (デバンニング)
2012-09-27 21:41:12
失礼しました 原料>>製品単価ですね 本当に製品単価だけ見ていると 中間マージンはどうなっているのか?と思いますし 加工筋はやっつけ仕事になってしまった事に危惧を感じます 人件費よりも設備に過大な投資をする現状とかつ規格や更新のスピードが速く新規に立ち上げた方が安いなんてところにも、このままでよいのかなぁとも感じております。プライベートで1000万使うなんて夢物語ですが 仕事で1000万はあっという間ですよね
返信する
デバンニングさんへ (tare@)
2012-09-28 12:19:47
毎度様です。

先ず、マグロ船の状況についての貴重なリンク、ありがとうございました。
経営が上手くいかなくなったマグロ船に海外資本が流れ込んでいる話しは私も聞いたことがあります。

魚の販売の仕方についても、問題があると思います。
今はわかりませんが、以前は、
台湾船のグレーズ2%
日本船のグレーズ3%
台湾船の沿岸荷役経費=バイヤー持ち
日本船の沿岸荷役経費=船主持ち
だったと思います。
表面単価では日本船のほうが高いのですが、実は日本船のほうが手取りが悪いのではないか、と、思うこともありました。
そんな中外国資本が流れ込んできて、(法律には従わない)経営などをすることはある意味予想されていたのではないかな、とも、思えます。

販売関係。まさにおっしゃるとおりですねー。原料>製品単価、いったいどうなっているのか??と、思ってしまうことが多々あります。
とある会社が水産撤退ということで、その仕事の一部がまわってきた、というお客様・・ 価格を聞いて驚いてました。「こんな商売してたら会社潰れるな・・ 水産から撤退するの、わかるな・・」とのこと。 現状が集約されているような話しではないかと思えます。。
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