行き着けなくても一日一歩の気構えで。たそがれおやじの覚醒。
日暮れて途遠し



4/12NYタイムズのP・クルーグマンのコラムから。
いつもの経済を論じるものとは趣が異なり、冒頭に書いているようにクレイジーな共和党を揶揄する内容なので、晦渋的文章が続き明快さに欠けるように思われる。

Tea Parties Forever

By PAUL KRUGMAN
Published: April 12, 2009

This is a column about Republicans — and I’m not sure I should even be writing it.

これは共和党についてのコラムだ。…そして私はこれを書くべきかどうか確信がない。

Today’s G.O.P. is, after all, very much a minority party. It retains some limited ability to obstruct the Democrats, but has no ability to make or even significantly shape policy.

今日の共和党は、結局かなりのマイノリティ政党だ。
民主党の妨害をするある種限定的な能力は保持しているが、政策を作ったり重要な形成を行ったりする能力はない。

Beyond that, Republicans have become embarrassing to watch. And it doesn’t feel right to make fun of crazy people. Better, perhaps, to focus on the real policy debates, which are all among Democrats.

そのうえ、共和党は見るのが気恥ずかしくなってきた。
そしてクレイジーな人々をからかうことは正しいこととは感じない。
多分民主党の中ではすべてである真の政策ディベートに焦点を当てたほうがいい。

But here’s the thing: the G.O.P. looked as crazy 10 or 15 years ago as it does now. That didn’t stop Republicans from taking control of both Congress and the White House. And they could return to power if the Democrats stumble. So it behooves us to look closely at the state of what is, after all, one of our nation’s two great political parties.

しかし困ったことがある。
:共和党は今、10または15年前と同じようにクレイジーに見える。
そしてそれは共和党を議会とホワイトハウスの両方をコントロールすることを止めない。
そしてもし民主党が躓けば権力に返り咲くかもしれない。
だから我々は結局は我が国の2大政党の一つの状態を仔細に見ることが必要である。

One way to get a good sense of the current state of the G.O.P., and also to see how little has really changed, is to look at the “tea parties” that have been held in a number of places already, and will be held across the country on Wednesday. These parties — antitaxation demonstrations that are supposed to evoke the memory of the Boston Tea Party and the American Revolution — have been the subject of considerable mockery, and rightly so.

現在の共和党の状況を理解する一つの方法は、そしてまた殆ど変わっていないことを知る方法は、すでに多くの場所で開催され、水曜日全国的に開催される予定の「ティーパーティ」を見てみることだ。
これらのパーティ…ボストン・ティーパーティとアメリカ独立戦争の記憶を思い起こさせるはずである反課税デモンストレーション…は少なからぬ嘲笑の的であった。そしてまさにそうだ。

But everything that critics mock about these parties has long been standard practice within the Republican Party.

しかし批判者がこれらのパーティについて嘲笑するすべてのことは長らく共和党内の標準的振る舞いだった。

Thus, President Obama is being called a “socialist” who seeks to destroy capitalism. Why? Because he wants to raise the tax rate on the highest-income Americans back to, um, about 10 percentage points less than it was for most of the Reagan administration. Bizarre.

したがって、オバマ大統領は資本主義を破壊しようとする「社会主義者」と呼ばれる。
何故か?それは彼が最も高額所得者ランクに対する税率を元に戻して約10%上げようと望んでいるからだ。それでもレーガン政権時の奇異より低い。

But the charge of socialism is being thrown around only because “liberal” doesn’t seem to carry the punch it used to. And if you go back just a few years, you find top Republican figures making equally bizarre claims about what liberals were up to. Remember when Karl Rove declared that liberals wanted to offer “therapy and understanding” to the 9/11 terrorists?

しかし、社会主義との非難は投げつけられる。単に「リベラル」という非難がかつてのようにそのパンチもっているようには見えないからという理由で。
そしてもしほんの数年遡れば、あなたは共和党トップの人物が同じ奇妙な主張をリベラルに対して行っていたことを見つけるだろう。カール・ローブが、リベラルは9/11のテロリストに対して「セラピーと理解」を提供したいと望んでいると宣言したことを覚えているか?

Then there are the claims made at some recent tea-party events that Mr. Obama wasn’t born in America, which follow on earlier claims that he is a secret Muslim. Crazy stuff — but nowhere near as crazy as the claims, during the last Democratic administration, that the Clintons were murderers, claims that were supported by a campaign of innuendo on the part of big-league conservative media outlets and figures, especially Rush Limbaugh.

そして、最近のいくつかのティーパーティ・イベントでオバマ氏はアメリカで生まれなかったとの主張がなされた。以前の彼は秘めたモスレムだという主張をフォローするものだ。
クレイジーな事柄だ。…しかし先の民主党政権の間に行われた、クリントン夫妻が殺人者だとの主張、巨大保守メディアの一部や人物、特にラッシュ・リンボーによる中傷キャンペーンに支持された主張ほどクレイジーなものはない

Speaking of Mr. Limbaugh: the most impressive thing about his role right now is the fealty he is able to demand from the rest of the right. The abject apologies he has extracted from Republican politicians who briefly dared to criticize him have been right out of Stalinist show trials. But while it’s new to have a talk-radio host in that role, ferocious party discipline has been the norm since the 1990s, when Tom DeLay, the House majority leader, became known as “The Hammer” in part because of the way he took political retribution on opponents.

リンボー氏について言えば
:今現在彼の役割についてもっとも印象的なことは、彼がほかの右翼に求めることができる忠誠だ。
彼をすこしでもあえて批判した共和党の政治家から彼が引き出した惨めな謝罪は、すっかりスターリニストの見せしめ裁判のようであった。
しかし、ラジオのトーク・ホストをそのような役割で持つことは新しいが、獰猛な党の規律は1990年代以来、規範であった。Tom DeLay,、下院多数党リーダーは“The Hammer” として知られるようになったがそれは彼の敵に対する政治的報復の仕方にあった。

Going back to those tea parties, Mr. DeLay, a fierce opponent of the theory of evolution — he famously suggested that the teaching of evolution led to the Columbine school massacre — also foreshadowed the denunciations of evolution that have emerged at some of the parties.

ティーパーティに戻ると、進化論への激しい反対者であるMr. DeLay…彼が進化論を教えることはコロンバイン校の殺戮に結びつくと示唆したことは有名だ…はまた、あらかじめパティ(党?)の一部に出てきていた進化(論?)への非難を示した。

Last but not least: it turns out that the tea parties don’t represent a spontaneous outpouring of public sentiment. They’re AstroTurf (fake grass roots) events, manufactured by the usual suspects. In particular, a key role is being played by FreedomWorks, an organization run by Richard Armey, the former House majority leader, and supported by the usual group of right-wing billionaires. And the parties are, of course, being promoted heavily by Fox News.

大事なことを言い忘れたが、
:ティーパーティが公衆の感情の自発的な発露でないことは判明している。
それは人工芝イベントだ。いつもの疑わしいやつらによって作られた。
特に、キーになる役割はFreedomWorksによって担われた。これは元下院多数派リーダーのRichard Armeyにより運営されている組織で、右翼のお決まりの億万長者グループにより支えられている。
そしてティーパーティはもちろんFox Newsが濃密に宣伝している。

But that’s nothing new, and AstroTurf has worked well for Republicans in the past. The most notable example was the “spontaneous” riot back in 2000 — actually orchestrated by G.O.P. strategists — that shut down the presidential vote recount in Florida’s Miami-Dade County.

しかしこれは別に新しいことではない。そして人工芝は過去共和党でよく機能してきた。
もっとも顕著な例は2000年の「自発的」暴動で、それは実際には共和党の戦略家の画策により、フロリダMiami-Dade 郡の大統領選挙の再集計を閉じてしまったものだ。

So what’s the implication of the fact that Republicans are refusing to grow up, the fact that they are still behaving the same way they did when history seemed to be on their side? I’d say that it’s good for Democrats, at least in the short run — but it’s bad for the country.

そこで、共和党が成長することを拒んでいるという事実は何を意味するか?彼らがいまだに歴史が彼らのサイドにあったような過去と同じように行動しているという事実は何を示唆するか?
私はそれは民主党にとってよいことだと言いたい。少なくとも短期間においては。しかし国家にとっては悪いことだ。

For now, the Obama administration gains a substantial advantage from the fact that it has no credible opposition, especially on economic policy, where the Republicans seem particularly clueless.

今のところ、オバマ政権は信頼できる反対勢力がいない、特に共和党がとりわけ何も分かっていない経済政策において、という事実でかなりなアドバンテージを得ている。

But as I said, the G.O.P. remains one of America’s great parties, and events could still put that party back in power.
We can only hope that Republicans have moved on by the time that happens.

しかし、私が述べたように、共和党はアメリカの2大政党の一つとして残っている。そして依然として一朝事あれば政権の座に返り咲き得る。
我々は共和党がその時がくるまでには前進していることを望むしかない。


コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
そうですね (ゆり)
2009-04-17 14:58:52
New York "Obama" Timesと言われているくらい、左よりのメディアだから、話半分に読んでおいた方がいいと思います。
 
 
 
T.E.A. Party (管理人)
2009-04-17 20:58:59
Tea partyは反課税のボストンの故事だけではなく、
「Taxed Enough Already もう税金は沢山だ」の略のようです。
http://www.teapartyday.com/

いろいろ映像ニュースなど見てみると、私には税制の改正で救われるはずの下層所得者がanti-tax論者にあやつられているように見えます。
 
 
 
Unknown (越前谷)
2009-04-19 13:13:38
起こるべくして起こった行動だとおもいますが?もともと得票数自体をみれば約半数は共和党支持であったわけです。その方や現在不満を持っている人々がそれを表明するのは当然のことではないでしょうか。
‘共和党を揶揄する内容‘という一文にあなたの本音が見え隠れしているようです。つまり、あなた自身、このことがクレージーな行為でも何でもなく、民主党への強い抗議行動であること、また現政権の政権運用がすこぶる危ういことをあなた自身が感じていらっしゃるのではないでしょうか。そしてこれほど民主党を擁護する記事を載せる新聞に疑いの目を向けているのでは?
 
 
 
疑いの目? (管理人)
2009-04-20 22:49:17
越前谷様、共和党支持者はオバマへの反対表明は当然のことと考えていただいていっこうにかまいませんが、後半の私の考えを類推されている部分は違います。私が映像ニュースでデモの様子やプラカードの文字、主催者の話などを聞いて受ける感じはクレイジーです。NYタイムズが民主党擁護をしているのは公知の事実で、さらにP・クルーグマンも民主党支持なことは読者は承知の上です。(もっとも彼はヒラリー支持でしたから今は主流と距離がありますが)
私は資本主義特に金融の行方がどうなっていくのかという観点でNYタイムズの記事を中心に追いかけています。
 
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