今日一日だけ生きてみよう

卯月タラの日々のつぶやき

分かち合い。

2010-01-30 21:10:17 | タラの日記

ようこそ、卯月です。
カウンセリングに行ってきました。
R子さんの死について、先生は胸が痛まないの?と聞いてみた。
痛みます、と先生は答えた。
「去年の夏頃から、冷たい空気が流れていたんです。私はそれを立て直せなかった。いえ、立て直そうとしなかった。私のせいだと思っています」、そう言った。
そんな答えが返ってくると思っていなかった。彼女の死は防ぎようのないことだった、残念だけど仕方ないことだったと言われると思っていた。
そう言ってくれたら、私は先生を責めることができたのに。
違う、先生は何も悪くない、と叫んでしまいたくなる衝動を、私は抑えた。
誰も悪くないのだ。でもそれを認めてしまうことが私には重くて、黙った。泣いた。

「あなたのやさしさが、R子さんの生きる支えだったんですよ。あなたはちゃんと、役に立っていたんですよ。自分を責めるのはやめましょう」
先生はそう言ってくれた。
診察室を出ると、いつもより20分以上も時間をオーバーしていたことに気づいた。
泣きじゃくる私が落ち着くのを、先生は待ってくださったのだ。混乱した状態で帰してはいけないと配慮してくださったのだろう。
先生だって辛いのに、私を心配してくれた。
また涙が出た。

帰りにいつも寄るデパートを歩いた。
何を見ても楽しくなかった。何を見ても、虚しい気がして、また泣いた。
彼女の存在が、私の中でこんなに大きかったのかと、今さらながら驚く。
「それ似合うね」「素敵よ」と、会うたびに何かしら褒めてくれてた彼女。
もうそんなこともないのだ。

心に穴があいたという表現は、こういうときに使うものなのだろう。
喪失感というのも、こういうのを言うのだろう。
そんなことをぼんやり考えている。

それでも私は多分、生きていくと思う。
次のカウンセリングの約束をしたから。先生が、土曜の午後、私を待っていてくれると言ってくれたから。
目の前の仕事を片付けながら、ただ歩いていく。しばらくはそうしていくと思う。

コメント
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