「原発と映画」プロジェクト準備ブログ

原発に関する映画の紹介や、首都圏で放射能から子どもを守る取り組みの紹介や、子育てしていて疑問に感じることのつぶやきなど

原発に関する映画その72 「種まきうさぎ」

2016-04-07 17:03:14 | 原発と映画

この映画は高校生、あるいは高校生にかかわる人たちがみようとすることが多い映画と思いますが、

実際には、こういう世代(15歳~25歳位)に日頃かかわったことのない責任世代の人たちこそ観るべき映画と思います。

この年代はやはり特別な年代なのだと、この世代に負わせてしまった負の遺産が大きすぎる現在、社会全体でもっと育てていくことを考えていく必要があるのだと

気づかされます。

 

公式HPはこちら

http://www.tanemakiusagi.net/

高知県の高校生平和ゼミナールを指導され、「放射線を浴びたX年後」の主役として登場される元高校教師の山下正寿さんらが企画。

「種まきうさぎ製作委員会」が製作。

監督は、「渡り川」(1994)「こんばんは」(2004)「かすかな光へ」(2011)「Workers ワーカーズ」(2013)とこだわりの映画をとってこられた森康行監督。

「種まきうさぎ」という題名は、311後にできた福島の高校生の朗読グループ「たねまきうさぎ」の名前でもあり、山肌に残る雪が種まきウサギの姿に見える頃、種をまこうといわれていたことにもつながっている題名です。

そして映画全体をとおして、小さな小さな朗読グループがまいた種が各地にどんなふうに広がっていっているのかを描いていることを示してもいます。

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主人公の「たねまきうさぎ」のメンバーがまだ高校二年生のころから映画は始まります。

伝えようとしてきた朗読グループですが、もう向き合うことに疲れてしまうことも経験し、マーシャルにいき、「私たちは被害者ではなく、サバイバーなのだ」と聞いて励まされたり

海外の記者の「あなたは何を伝えたいのか」という質問に言葉を返せなくなったりを経験し、日本に帰ってからその経験を伝え、一方通行ではだめなんだと考えながら伝え続け、

その話を聞いたほかの地域の人たちの中にまたさまざまな取り組みが生まれて。。。

 

というように小さなたくさんの取り組みを、人々の思いや考えをていねいに描いていきます。

 

東日本大震災と原発事故の影響をもっとも敏感にうけとめている、こういう若い世代のことを考えないで日本の未来は描けないということを私たちに教えてくれます。

誰かの言葉とか行動が、ほかの人に影響を与えていく様子が、自然に描かれていて、まだあきらめてはいけない。まだまだやれることはあるはずとも、感じさせてくれます。

 

この映画そのものは完成度はそれほど高くはありません。

まだまだ続編がでて、続いていく映画と思います。

 

☆「ビキニの海は忘れない」で、高知県の高校生平和ゼミナールのことを知ったのはずっとずっと前ですが、その高校生平和ゼミナールが今も続いているということは

新鮮な驚きでした。

山下先生のお力が大きかったのだと思いますが、たったひとりでも頑張り続けている人のまわりにはまだまだ変化が起こせるということも感じられました。

 

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