ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

煙突、底抜けた!

2018-01-17 09:46:01 | 暮らし

 薪ストーブはいいぜぇ。毎日、薪を運ばにゃならんとしても、ちょくちょく薪を放りこまにゃならんとしても、ストーブ回りはしょっちゅう灰や木くずで汚れたとしても、室内湿度が20%切ったとしても、過乾燥防ぐために天板に置いたやかんの水を日に何度も足してやらにゃいかんとしても、・・・薪ストーブはいいぜぇ。

 暖かい、穏やかだ、火力が強い、部屋全体が温まる、煙突のお陰で2階も温まる、臭いがない、炎に心安らぐ、煮込み料理ができる、バーベキューができる、外出中も夜中も働く、・・・切りがない。

 念のため、部屋の隅にゃ石油ファンヒーターも置いてあるんだが、この冬お世話になったのはたったの一度、それも数分間!薪ストーブが温まるまでのショートリリーフのつもりだったが、臭いし、一部だけが異様に熱くなるし、ファンの音は耳障りだし、もういい、我慢する!って消火のスイッチ押した。

 温かだぁ、本など手にしつつ、ネコと一緒についついうたた寝、と、その時、ガタン!と大きな衝撃音。ネコ、仰天、一っ跳びで逃げ去った。なんだ?なんだ?と、不審に思うものの、なぁに、薪が崩れたんだろ、よくあることさ、どうってことねぇ、と、最悪事態には目をつぶるいつもの癖でしばしやり過ごした。

 が、どうもおかしい。火力が弱い、そうか、も一度焚き付け必要か、薪を組み直して木くず入れて点火、さっ、これでどうだ?よしよし、燃え移ったぞ、薪に。だが、・・なんか、煙くねえか?煙、逆流してる?まっ、まさかぁ!風呂の薪ボイラならともかく、屋根の上まで伸びる煙突つけてる薪ストーブ、煙が部屋に入ってくる、なんてあり得んだろ。

 なんだ?どうした?恐る恐る、ストーブ裏側、煙突の付け根を覗いて、驚いた!なんとぉぉぉ、底蓋がおっこってんじゃねえか!!蓋を覆う大量の煤と灰!こ、これかっ、衝撃音の正体は。こりゃ、火つかねぇわ、煙、逆流するわ。煙突役にたたねえんだもの。

 やれやれ、厄介な!まだ余熱で熱々のストーブの裏側、触らぬように体をくねらせながら、山積みの煤を掃き集める。念のため、と、煙突を叩くと、さらに内壁を剥がれた煤の塊が次々と落下。こんなに詰まってたんだぁ、なんとなぁ!まさか、シーズン中溜まった煤で底が抜けるなんてなぁ、使用10年にして初の体験だ。

 冬前の煙突掃除が不十分だったかからか?煙突直下、ストーブ裏側の掃除をしながら、あれこれ理由を考えた。一度もプロに頼んでないからかなぁ?でも、こんなこと初めてだし、うーん、そうか!薪だ、今年の薪のせいだぜ。

 薪作りの時期、ぎりぎりだった。ストーブ使い始めてようやっと、すべて切って割って積んで、準備できた。遅いよなぁ、乾く暇ないじゃないか。しかも、秋は長雨続き、野積みの薪材はぐしょ濡れ状態だった。いっくら2年前に切り出したものだって言っても、芯はともかく、周囲の皮はたっぷり水を含んでたんだ。

 それ十分わかってるから、少しでも早く割ったものから使うように置き場所を工夫してたんだが、やっぱり無理だった、乾いちゃいなかった。水分たっぷりの薪はくすぶる、いぶらないにしても、水蒸気が出るから、煤も多くなる、煙突にもこびり着き易くなる、これだ大量の煤の原因は。次々に重なっていく煤、自身の重さに耐えきれず落下、それが底蓋に積み重なり、ついに、底蓋も落下の大惨事!こういうことだ。

 と、いうことは、この先、同じ緊急事態がさらに発生しないとも限らない。いつか暖かい日を選んで、中間煙突掃除をするしかないな。面倒なことだが、致し方ない。それもこれも、夏場の薪作りをさぼったせいだ。野菜つくりが忙しかった、雨が多かった、公演が忙しかった、言い訳は役に立たない。

 やるべき時にやるべきことをやる。これ、暮らしの原則だ。

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« シニア演劇、いかが? | トップ | 見事引っ掛かった!詐欺師ム... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

暮らし」カテゴリの最新記事