様々、会場の都合とかで、本番3日前に舞台を設営した。そう、今年も、舞台上に小舞台と客席を設ける簡易小劇場型だ。事前に会館舞台スタッフが舞台部分は仕上げてくれていたので、午後7時からの作業はいたってスムーズ、1時間弱で終了、舞台上舞台が完成した。今年は6期生が2人だけってことで、観客も少ないだろうから、客席をぎりぎりいっぱい増やす必要もない、そこも気楽だ。
気楽じゃないのは、コントの仕上がり!今週に入って連日稽古に入っているが、なんともセリフの入りが良くない。かなりの苦戦状態だ。ヴァーチャルリアリティセットの売り込みセールスが題材なので、どうしても同じようでいて微妙に違うセールストークが矢次早に現れる。そこが混乱の原因にもなっている。内容さえ踏み間違えなけりゃ、個々の言い回しは自由にしていいよ、と、いうことにしてあるが、セリフに囚われずに内容を把握するてのも、これまた難題で、結局言い詰まる、言い淀む、言い間違える。記憶力に関しちゃこちらもご同輩なので、強い言葉をかけるわけにもいかない。ただひたすら、繰り返し、記憶の定着を待つしかない。演出なんて二の次、三の次、お願いだ、覚えておくれよ!
本番2日前の昨晩は、これまでの愚直なまでの反復作業がどうにか実を結んで、ぎこちないとは言え流れるようになった。と、なると、問題は早着替え!セールスマンはヴァーチャルリアリティセットを補完するため、リアルに女子高生になり、不倫OLになり、週刊誌記者になる。馬鹿な設定なんだが、このくだらなさがけっこう面白い。ドタバタの部分だな。
わずかな時間、舞台の上で、服を変え、かつらを被り、小道具を持つ。しかも二人の掛け合いなんだから、セリフは途切れることなく続く。これは慣れた役者でも手ごわい設定だ。この難関を何度となく稽古した。これまた繰り替えしあるのみ。
どうにか設定の時間内に早変わりできる目途もついて、セリフもなんとか流れるようになってきた。やれやれ!と、なると、今度こそ、演技の出番だ。前からそれぞれのセリフの意図を伝えてはいたが、セリフが入らぬことにゃ、そんなとこまで配慮は回らず、ほとんど棒読み状態だったが、ここに来て、ようやく気持ちを入れたり、微妙な感情をだし入れしたりできるようになってきた。そうなると、芝居も面白くなる。古漬け女房にうんざりする熟年夫が部下のOLとの不倫に振り回される設定が生き生きと伝わるようになってきた。
さっ、あと一息だ。今日は稽古の続きと前日ゲネ。セリフを完璧にして、さらに演技を高めよう。やれば、できるじゃないか、シニアだって。見切りを付けない、諦めない、ただひたすらの繰り返し、これって、体力トレーニングと同じことだよな。
本番は明日18日(日)午後2時開演
あっ、菜の花座のシニアも応援てことで、コント2発!
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