ステージおきたま

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演劇部夏休み宿題は、エッセー!

2009-08-05 20:51:26 | 教育

 夏休み中、置農演劇部の活動は午後1時から始まる。午後1時、活動場所は、シーン!全員が机に向かって勉強中。誰も無駄話一つしない。おっと、今日は三年の男が勉強しながCDダビングしてたけど。そう、30分間は学習の時間なんだ。全員が漢字の学習に取り組んでいる。そうなんだ、演劇部全員で8月末の漢字検定を受けることにしたんだ。

 理由は、まず、前回このブログに書いた通り、漢字が読めない、台本読みもままならないくらいに読めない、こいつをなんとかしないことにゃ、演劇なんて成り立たないよってのが一つ。次に、演劇部めちゃめちゃ忙しいので、部員のほとんどが無資格状態、これも将来的にまずい。特に三年生は進路が目前に迫っているから、資格も手にし、一般常識も高めよう、ってこと。こんなところが理由かな。まあ、何より、演劇部の生徒には、知的で勉学に対して真摯に努力する人間であってほしいってことなんだ。

 さらに、夏休みの課題を全員に出した。それは日本農民文学会主催のエッセーコンテストに全員応募するってこと。農業や食を題材にしたエッセーだ。このエッセーってところがミソだね。作文でも論文でもない、エッセー。部員たちには馴染みが薄いと思う。でも、これってとっても演劇部向きって気がするんだ。主張より感性、結論より流れ、論理よりエピソード。これ台本書くときの基本姿勢じゃないかと思う。なーんてことは、今気がついたんだけどね。

 ともかく、その募集要項のコピーと800字詰め原稿用紙3枚を渡し、期限は8月いっぱいと厳命した。うえーって声は一部上がったものの、おおかたは素直に受け取って行った。まっ、僕に逆らったってムダって諦めてるんだろうね。諦めの一方で、まっ、自分のためにもなるかもね、って納得もしてるんだと思う。いや、思いたい。

 その他、三年生には一週間に一枚のペースで作文を義務づけている。進路対策だね。なんたって、就職試験の真っ最中に地区大会があり、入学試験の前後には子どもミュージカルの東京公演を計画してるって状況だから、せめて、その進路の準備くらい、顧問が全面協力してやらないとね。もちろん、面接指導も部の請負だ。まっ、三年のぎりぎりまで部活動に付き合わせる、罪滅ぼしってところだ。

 でも、農業高校みたいな所の場合、運動部みたいに5月6月で部活が終わりってのは、どうにも現実にそぐわない。進学希望者の一部を除き、結局、遊ぶだけだもの。試験の日程をかいくぐりつつ公演や稽古のスケジュールを立てるのって、冷や汗ものだし、そのときは当人相当きついようだけど、いざ、卒業を迎えるころになるっと、そんなぎりぎりまで部活してたってことがとっても良い思い出になるようだよ。って、これも僕の希望的観測か。ともかく、勉強は大切なんだぁぁぁ!ってことを演劇部の共通認識にしたいんだよ、ちょっと強引でもね。

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