ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

菜ものの芽が出ない!!

2018-05-01 08:53:43 | 農業

 暖かい春のお陰で、順調、快適の農作業さ。実取りエンドウも9日間水やりを続けてほぼすべて芽が出そろったし、発芽が勝負のニンジンも10日間の準備期間を乗り切って、見事発芽!あまりに貧弱な苗で、雪の下で消えるだろ、きっと、と、思っていたタマネギも緑濃くすっくと立っている。ハウス内で育苗中のキャベツもブロッコリーもカリフラワーもトマトもみな元気だ。

 手違いって言ゃぁ、トンネル栽培の春先菜っ葉を焼いてしまったくらい。これだって、その後の反省、改心の甲斐あって、勢いを取り戻しつつある。畑仕事を引き継いで3年目、さすがだね俺、コツを掴んだね。これから先は、追い上げて来る雑草との闘い、己の怠け心に負けないことくらいだぜ。

 なぁぁんて、いい気をかましていたら、やっちまったよ、2番手菜っ葉の芽が出ない!

 6日前に播いた小松菜、パクチョイ、春菊、さっぱり顔を見せない。播き床だって、堆肥入れて、ぼかし撒いて、畝立てて、播き溝掘って、水しっかりやって、細心の注意を払いつつ種を播いて、篩で覆土して、乾燥防止にもみ殻被せて、毎日朝夕水やりして、・・・なのに、出ない!なんだ、この忘恩の徒は!

 理由はわかってんだよ。播いた種が古かったんだ。って言っても去年のもの、たった1年前買ったものだぜ。そりゃ、冷蔵とか、真空とか、保存に手を加えたわけじゃないが、ごくごく普通に冷暗所に放置してあっただけなのに、発芽率0%ってどうよ?せめて、半分とか、1/3とかなら、ああ、やっぱり種の生命力落ちてたんだな、浅はかだったよ、俺、よし、来年からは気を付ける、って慰めもつくのに、皆無!って。

 種代けちっちゃいかん!ってことよ。いやいや、けちで去年の種残したわけじゃない。もったいない精神で、使えるものなら使いたいって大切にしておいただけだ。こんな使い残しの種が何十種類も何年分も溜まっているんだ。捨てられないで。いくらなんでも、2年前、3年前のものには手は出さない。ワインじゃないから、熟成なんて考えられない。古びて活力失っていくだけだってのはわかってる。だが、去年のものだったら、どうだ?行けるんじゃないか?って播いてみたくなるってもんなのさ。

 痛い失敗だ。雑草ばかりが頭を突き出す畝を見て、失望感に苛まれる。古い種なんて、使わにゃ良かったんだ!と後悔に落ち込む。今年はなにもかも上手く行っていただけに、ショックは大きい。だが、待てよ。たかだか菜っ葉だろ、わずか1週間弱の遅れだろ、そんなもん、播き直しゃいいじゃないか!種だって、菜ものは安いんだし。まだ、5月に入るところだ。これから播いて順調に育てば、6月の青物として食卓賑わしてくれるじゃないか。これまで、もっともっと、取り返しのつかない失敗にゃ数多くぶち当たってきたじゃないか。稲の種焼いちまったことだってあったじゃないか、それに比べりゃ、なんのこれしき!

 買ってきたぞ、小松菜に春菊にホウレン草!パクチョイはなかったが、代わりにホウレン草、悪くない。発芽の兆し、いささかも感じられない畝、もしかしたら、これから芽が出るかも?なんて、甘い思惑はさらりと捨てて、播き直し、播き直し!なぁぁに、4日もすりゃ発芽するんだから。さっ、畑に出るぜ!

 

コメント
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