ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

ちょっぴりうるっ!と、シニア二期生卒業公演

2014-03-18 18:47:34 | シニア演劇
 昨年4月から始まったシニア演劇学校二期生、ついに!卒業公演だ。って、終わっちまったんだけど。最後の一週間はほぼ連日の追いこみ稽古でコント『大願長寿ツアー』を仕上げた。11月公演の『ラ・グリンシャ クロニクル』では、追いこみはただひたすらセリフを入れることだったけど、今回は本来の追いこみの姿、日に日に出来がレベルアップしていくのがわかった。舞台も2度目となると、度胸も出るし役の仕上げ方も数段上手くなるもんなんだなぁ。

 それと前回の経験から、一人1人の持ち味もばっちり理解して書いたので、みんなやりやすかったんだと思う。声が細くセリフは苦手って人には思い切って太極拳もどきをたっぷりと演じてもらった。いっさいセリフ無しで。セリフ無い役なんて、馬鹿にされた!って思うかな、と少し心配したけど、本番では大受けだったのでホッとすると同時に、どうだい、俺の見立ては!なんて一人ほくそ笑んだりした。役者をどう生かすか、これ、作者・演出の大事な仕事なんだと思う。演劇に平等主義は似合わない。かと言って、関わった全員が生きない芝居作りはつまらない。どんな人であろうと、一緒にやりたいと思っているなら、納得の行く”場”を用意して上げなくちゃ。ただし、自惚れ、過信、自己陶酔にお付き合いするつもりはないけどね。

 途中欠場の二人の代役に菜の花座からベテランと新人が加わったことも良かった。自信に溢れた演技でどしっと立っていてくれると、シニア二期生も安心だったよな。代役の二人も嬉々として加わっていて、これもまた、よきムードを醸し出してくれた。

 第2部、得意芸の披露も、手品あり、空耳英語の講座やら幕末歴史講談あり、フラダンスあり、と多芸済々、実に見応えがあった。笑いと盛り上がりはコント以上で、う~ん、指導の僕としちゃ、ちょっと反省!もんだったな。さらに、最後はこの日のために練習を積み重ねてきた合唱『YELL』。歌に一年間の思い出スライドショーがかぶるという凝りようでまさに卒業式。シニアになっても卒業は思いの深いものなんだ。いいや、この一年間のどでかい変身とそれを可能にした努力また努力からすれば、これはもう、うるっと来たって合ったり前ってことなんだろう。合唱の前に一人1人観客を前に、一年間を振り返ったのも良かった。普段の舞台では、極力地が出るのを嫌う僕だけど、シニアの場合は、まして演劇学校卒業公演とあれば、これは絶対ありなんだと思った。

 終了後の打ち上げ、盛り上がったねぇ!なんて域をはるかに超えた。苦しかった胸の内や仲間への思い、支えてくれた家族への感謝など思いの丈が迸り、やり切った達成感に大いに浸った。

 そして、なんと!遠方(東根市)からの参加者一人を除く全員が、卒業後も菜の花座に所属して演劇続行を宣言してくれた。不参加者も名残、未練が胸にこみ上げ、ものつくりならいつでも請け負うからと、何度も何度も繰り返していた。ほぼ全員の菜の花座進級については、司会者の巧みな誘導尋問?的進行に乗せられた感もなきにしもあらずだったけど。まっ、いいんだ、きっかけなんてなんだって。続けてくれれば、さらに楽しくさらに充実した演劇ライフが待っている。いや、菜の花座全員で保証する!

 と、言うことで、7月20日(日)、菜の花座シニア団旗揚げ公演にて総勢13名で華々しくデビュー!です。


Photo


Photo_2


Photo_3


Photo_4


Photo_5




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする