ガソリンがない!灯油が足りない!食品がなくなった!震災の余波は思いがけない深度と広がりで進行中だ。
ここ山形では昨夜から雪、真冬並みの寒さの中で暖房は暮らしの絶対条件だ。もちろん食べ物も。困った、どうしよう?つぶやき、ため息が職場でもひっきりなしだ。
そんな中、ごめんなさい、うち、あんまり困ってません。
だって、ストーブ、薪だから。もちろん普段は石油ストーブも使っているけど、大地震からこの方、薪ストーブのある居間で常に生活するようにしている。余震の時には緊張するけど、まあ、あの一発本命の大揺れでも倒れなかったストーブと我が家なので、M7までなら大丈夫って今じゃかなり慣れきってなめきっている。
さらに風呂も石油と薪の併用型。昨日は少し石油も使ってしまったけど、今日は枝野さんのエネルギー節約のお願いを聞いて、すべて薪で暖めることにした。2時間近くかかる間、何度も釜に薪をくべにいかなくちゃならないけど、暖かい風呂に入れるってだけで、被災者の人たちには申し訳ない限りだ。
次に食べ物。うちは米作ってるし味噌も自家製なので、米、味噌はふんだんにある。さらに白菜、タマネギ、これも貧弱だけど、越冬野菜としてとってある。これだけでも大いに安心なんだけど、副食材料は生協からちょうど震災の日に届いていたものがあったので、今日までほぼ一週間、買い物はなしで過ごせた。あっ、そうそう、昨日たまたま通りがかったので、町の肉屋さんで自家製餃子だけ買った。これ、とっても美味いんだ。あと、神さんと現在緊急別居中(なんと地震の当日東京に出かけていて、それ以来、山形新幹線不通のため帰宅できず、東京の実家で過ごしている)なので、2度昼食を外食した。明日はおにぎりを持って行くつもり、なので飯も多めに炊いた。
電気とプロパンガスは使わせてもらっているけど、止まれば止まったでなんとかなる。なんたって、暖と食が保証されてるから。飯炊く、みそ汁作るったって、ストーブがあるから。問題は車かな。ガソリンは職場との往復であと一週間分。これもプリウスだから助かっている。いざとなったら自転車か?うーん、片道1時間半てのはちょっと辛いぞ。
ってことで、我が家のちょっぴりエコライフ、この我慢生活にちょっぴりお役立ちだ。この震災被害はこれからの日本のあり方を大きく変えていく転換点になりそうだ。もう既に電力の原発依存への見直しが始まりつつある。産業・経済については新しいあり方が問われることになるだろう。われわれの暮らしも見直しの機運が大いに進むことだろう。いろんな人が、いろんな形でちょっぴりエコな暮らしを作っていく、そんな時代が、巨大津波によってすぐそこまで押し寄せてきた。