ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

一役、徹底すれば、上手くなる?

2008-01-05 16:08:16 | 演劇

 年が改まった。さあ、いよいよ、全国大会に向けてスタートだ。これまでグイグイ引っ張ってくれた3年生が抜けて、手薄な1,2年生で主立ったところを賄わなくちゃなんない。

 これ、大変だよ、ほんと!!だってね、3年生10人だから、10人だぜ、10人!!10人抜けるんだ!数も大変だけど、数だけの問題じゃない。芝居作りの中心的なところ、ほとんど3年生だから。主役3人全部3年、さらに、舞台監督も照明も音響も全部三年生。それも、置農場合、スタッフは必要最小限にとどめて、後は皆役付けて舞台に上げちまうから、スタッフも助手っていないんだ。ね、ヒジョーに厳しいってわかるだろ。

 高校生の場合、1年1年の蓄積はものすごく大きい。まったくのゼロからスタートする分、ぐんぐん上達していくからね。しかも、2年から3年の間だの差って、これはもう、一気のハイジャンプなんだ。キャストなら格段に上手くなる。スタッフだと仕事が仕切れるようになる。

 この3年生キャスト3人の場合、ずっとキャストだったから、3年間で50ステージくらい経験してる。50回も舞台に立てば、それ相応のことはできるようになるもんだ。それと、さらにまずいことには、主役3人の役は、ほぼ当て書きで書いてるからね、技量として追いつけたとしても、今度は自分の持ち味とのギャップを埋めなくちゃいけない。

 照明チーフの穴も大きい。東北大会では、舞台スタッフの方から、高校生でこれほどフェーダーいじれる子ってそうはいませんよ、ってお墨付きもらってる奴だからね。彼女の場合も、2年間、びっしり照明にかじりついて、ようやくフェーダーを自在に動かせるようになったんだ。この後継者育成も大きな課題だ。なんせ、他のスタッフと違って、調光卓使っての照明って、年に数回しか経験できないから大変なんだよ。

 ということで、3年生が抜けた穴を、とりあえず、1,2年生で修復する。さて、どうやって、全国にふさわしいレベルまで高めるか?東北代表として恥ずかしくない舞台まで仕上げるか?力不足の分、もうがむしゃらに『どんがら山奇譚』を繰り返すか、嫌っていうほどしつこく稽古し続けるか、とも思った。8月なんて、あっという間に来るしね。今年は全国に賭ける!余分なことは一切やらない!これも一つの方策だ。

 でもね、これって、あまりにも寂しいじゃないか。演劇部の一年間が、ほとんど全国大会の稽古で埋め尽くされるなんてさ。彼らにとっては、大切な1年なんだよ。いろんなことを経験したい1年なんだ。いろんな役や、いろんな仕事を経験したいし、身につけたいって思うだろう。全国はたしかに大きい!でも、それと同じくらい、定期公演や子どもミュージカルの舞台も大切なんじゃないだろうか。いや、絶対そうだ!

 それと、一つ役をとこんとん突き詰めたら上手くなるかって言うと、これが意外とそうじゃない。穴を掘るのと同じこと。同じ所をいつもいつも掘っていると、その土に慣れちまって同じ作業の繰り返しになっちまう。ところが、時々別の穴をほって見ると、がちがちの粘土だったり、石ころだらけだったり、ひどく苦労するけど、ああだこうだ工夫していろんな堀方の技術を自然と身につけることができるってことなんだ。

 ということで、全国があっても、例年と同じ、子どもミュージカルもやる、定期公演もばっちり作る、いつも同様、すべての舞台に精一杯取り組んで、その結果として『どんがら山奇譚』を全国レベルまで仕上げるってことにした。大変だよ!!覚悟はいいかな?部員諸君!!

 だから、まずは、1月25日(金)は校内公演。そして、その翌週、2月3日(土)は生徒活動発表会のコント&ダンスのステージ。それが終われば3月末の初舞台を目指して子どもミュージカルの制作に取りかかる。

 さあ、コントひねくり出さなくちゃ!子どもミュージカル台本書かなくちゃ!!ね、僕の方もめちゃめちゃ忙しいんだよ。

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