TAOコンサル『市民派アートコレクターズクラブ』

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国立新美術館にて国展の半田強、藤岡冷子作品を見る

2007年05月14日 | 注目の現代美術作家と画廊散歩
 国画会の画家半田強氏から、国展の招待状が送られてきた。国画会は小野竹喬、土田麦僊、村上華岳らが、1918年(大正7年)起こした国画創作協会を母体に、その後梅原龍三郎など日本美術の先達たちが発展させてきた団体とのことである。
 小生、団体展なるものには余り関心がないのであるが、親しくしている半田強氏、藤岡玲子氏の作品は是非拝見したく、毎年出かけている。新会場国立新美術館のフロアは、昨年までの都美術館より明るくとてもいい。メインコーナーには島田章三、大沼映夫など大家の、いつもと変わらない画風の作品が並ぶ。中堅実力作家開光一作品は人物表現がいつもと違うからだろうか、いま一つであった。
 さて、お二人の作品は堂々とした大作で、なかなかよかった。しかも偶然にも、隣の並んでの展示であった。半田作品は、人物や動物をテーマにした、茶褐色の独特の色彩と深いマチエールが印象的な作品である。藤岡玲子作品は摩周湖の凍った湖面に風が吹きわたる情景である。基調は抽象なのだが、水辺の木々が靄のなかに霞んで見える品のいい作品だ。(山下)

(半田強作品)       (藤岡冷子作品の前で作家と)
 


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