東京芸大を卒業した後、ロンドンで作家活動を続ける猪瀬直哉氏、一年前に作品に出会い強く惹かれた。主たるテーマは風景だが、急峻な山岳風景など目に映る対象と虚構の入り混じった観念性の高い画風には北方ドイツロマン主義への憧れが感じられる。描く風景そのものが世界を暗示し、立ち向かう人間の希望や苦悩が滲んでいる。鋭い観察力と描写力に裏打ちされた作品だ。まだ若いが楽しみな作家である。
下記は昨年12月のスパイラルホールでの展覧会の出品作品だ。
この作品はとてもシンプルだが、強く惹かれた。絵の意味など考えずに、ぼーっと観ているだけで満足だ。
下記は昨年12月のスパイラルホールでの展覧会の出品作品だ。
この作品はとてもシンプルだが、強く惹かれた。絵の意味など考えずに、ぼーっと観ているだけで満足だ。