TAOコンサル『市民派アートコレクターズクラブ』

「注目の現代作家と画廊散歩」
「我がルオー・サロン」
「心に響いた名画・名品」
「アート市民たち(コレクター他)」

倉知弘行氏写真展「川がある」、軽井沢の水が美しい・・ギャラリーモナ

2015年04月17日 | 気になる展覧会探訪
倉知弘行氏は同じ損保業界の出身であるが、会社をリタイアした後、毎年テーマを決めて写真を撮り続け、発表している。私も二度お訪ねしたことがあるが、旧軽井沢に立派な山荘があり、ここを起点に撮影した作品が中心になっている。
今年のテーマは「川がある」である。「白糸の滝」など軽井沢の名所や軽井沢の追分を流れる「濁川」のいいスポットを探索して撮影した写真が並んでいる。いい作品は何点もあったが、友人と遊びにお寄りした折り、ドライブで連れて行っていただいた「竜返しの滝」の作品が気に入った。望遠レンズは使わないとのことなので、水に入り、相当近くまで行って撮った写真と思われるが、迫力がある。倉知さん、「滝の水しぶきは凄いんですよ。カメラのレンズにも飛び散って大変でした」と嬉しそうに語る。


 私が特に気に入った「竜返しの滝」

私は山荘に一泊させていただいたこともあり、ワインを飲みながら写真にまつわる薀蓄など伺ったが、楽しい思い出である。今回も短い時間ではあったが、撮影技術や杉本博司や上田義彦、植田正治など写真家のことなど立ち話したが、写真撮影への愛着や拘り、その研究姿勢を伺っていると、多分現役時代は仕事のできる男であったろうことを彷彿とさせる。奥様もいい方で、夫唱婦随のその人生にエールを送りたくなる。

元々倉知さんをご紹介いただいたのはやはり同じ業界の先輩T氏、今年も一緒に作品鑑賞。写真中央が倉知氏。




軽井沢の濁川