送電鉄塔の見える場所

稜線の向こうに消えてゆく鉄塔の列はどこへ続いているんだろう

500kVの送電線網

2009-12-12 13:26:40 | 雑記


「中九州幹線」。熊本変電所から中九州変電所までの30kmほどの路線。

北海道から九州までの各電力会社はお互いに電力を融通し合えるように超高圧の送電線を連結している。
電力不足が起きた場合に他地区から電力を調達したり、災害などで送電線が切れた時に迂回路として使用したりするためだ。
九州電力でも九州を一周する500kV規格送電網の敷設を進めている。2009年12月現在では大分県~宮崎県間に繋がってない
部分があるが2020年頃には全通の予定だそうだ。
中九州幹線はこの送電幹線網の一部を成す。北端の熊本変電所で佐賀・福岡方面と接続している。鹿児島・宮崎方面と結ぶ
南端の中九州変電所には天草にある苓北火力発電所からの線路も入ってきている。
ネットで調べてこれだけは判った。

500kVかぁ。すごいもんだ。結界が大きいのも当然だ。新幹線とか高速道路クラスの重要路線だったんだ。
そうと知ると「山のあなたの空遠く」的な感傷を持って眺めていた鉄塔が現代産業社会の最前線にいる戦士に見えてくる。
実際のとこは先端技術で管理運営されているバリバリのハイテク機材で、のんびり立ってる呑気もんなんかじゃないわけでw

さて中九州幹線、九電のサイトで見るとずっと山の中を通る路線らしい。
写真を撮って回るには労力の割りに地味なことになりそうな^^;

それより心魅かれたのは苓北火力発電所からの路線の方だ。
以前天草に住んでいた頃に眺めていた鉄塔たちだ。島から島へ海を渡っている。
海越え部分の両側の鉄塔では青白いフラッシュが昼間でも点滅していたっけ。文字通り高圧的な姿だった。
それに苓北火力発電所!東シナ海に面した海岸に建っている。
水平線に夕日の沈む外海。うみ~のむこ~うは~しゃんは~ぁぁ~い~♪なのだ。ロマンあふれる路線じゃありませんか。
中九州変電所はどうやら隣の町にあるようだし、職場から見える紅白鉄塔もこの路線のものっぽい。
これはもうキマリでしょう。この線を追ってみよう。

とはいうものの、こっちの路線も大部分は山の中を通っているわけだし、ややこしい場所に立っている鉄塔もありそうだ。
全基の脚元まで行くのは無理かもしれない。「全基を撮影する」ぐらいなら出来るかな・・・
亘長約90km、気長な旅になりそうだ。とりあえず行ける所から行ってみよう。


                上の写真  3本腕の頭の大きいのが苓北火力線                        
                       6本腕で細身のは中九州南熊本線と名称不明の線(中九州大平線?)の併架