ポン太よかライフ

得した気分、首都圏見て回りの旅、美術館散歩

島根探訪ーその2・松江

2012-06-09 11:18:31 | 旅行
なんじゃもんじゃの木ってご存知ですか?

国の天然記念物に指定されているヒトツバタゴという木で、5月に真っ白い花を沢山つけ、まるで雪をかぶったようになります。
東京では、神宮外苑の絵画館前にある大きな木が有名で、高尾山でもよく似た木を見かけました。

実は、私の祖父が寄贈した苗の何本かが戦後も残り、今も松江城で大きく育って名所になっていると聞き、一度見たいと思っていました。
それで5月に松江旅行となったわけです。

松江は、昨年築城400年祭(徳川幕府になって各藩で城が整備されたので、大体どこも400年ちょっとですが)があり、
観光もそれにあわせて随分と整備されたようです。

 木の橋 天井下がりまーす 堀からの松江城   武家屋敷   船着き場の鯉

その一つが掘周辺の観光地整備と高齢者パワーをフル活用した潤沢なガイドツァーで、少し前から始まった「堀川めぐり」はすっかり観光の名物になりました。
城と堀、 T字路、鍵方道路が当時のまま現存する、今では珍しい城下町松江を、城を囲む堀を小舟に揺られながらめぐり、懐かしい日本の風景を楽しむことができます。
西内堀と北堀には、城の立地条件や予算の都合などから石垣が築かれていませんが、そこに古木が生え繁り、鳥が住み、お城が町に溶け込んで良い風情です。
堀川には16もの個性ある橋がかかっていて、その内4つは、橋げたが低く舟の屋根を下げて通ります。乗船者はかなりかがんでしのぎます。
橋の下に入ると、銭湯にいるように声が響き、のど自慢の船頭さんの歌声にも一段と力が入ります。

 
現存する天守をもつお城は、松江城を含めて12城、松江城は古さでは6番目です。
そして、大きさ(平面面積)では、全国で2番目高さ(約30m)では3番目、古さでは6番目になる天守閣は山陰では唯一となる貴重な存在です。
松江城は慶長16年(1611)初代城主、堀尾吉晴が5年の歳月をかけて完成し、
歴代城主は、堀尾吉晴、江の姉初の夫である京極忠高(いずれも嫡子無くお家取り潰し)の後
徳川家康の孫に当たる松平直政公が信州松本から移封され
以来明治維新まで、松平氏10代234年間にわたり、18万6千石を領しました。

天守閣が山陰で唯一残れたのは、廃藩置県に伴い、松平家から陸軍省の管轄になり、わずか百八十円(米一俵が三円弱)で払い下げられることになった時、
出東村(現斐川町)の豪農勝部本衛門が、旧藩士の高城権八らとともに保存に立ち上がったおかげだそうです。
後に、松平家の末裔が城一帯を買い取り、1927(昭和2)年、松江市に寄付し今に至るので、いわゆる民間による文化財保存活動のはしりですね。

お城の前では珍しく若い観光スタッフが忍者の格好をして、なんと逆立ちのパフォーマンスで観光客をわかしていました。
    天守閣からは宍道湖が一望のもとに見渡せます。
満開のなんじゃもんじゃの木、きれい!観光ガイドでも由来を案内してくれていました。これが御縁で広州と交流でき、松江から苗を送ったそうです。
 

 
夕方雲が出てしまいましたが、島根美術館前まで歩いて有名な宍道湖からの夕日を楽しみました。
観光バスレイクラインが満員で乗れず、タクシーもなかったので、市内のカラコロ工房で勾玉作りをした後かなり頑張って歩きました。
面白い野外彫刻がいろいろあり、かわいいウサギの彫刻には幸せになるおまじないもあるとかで人気です。
美術館は無料で開放されていて、閉館後もレストラン(ベッキオロッソ)が利用できます。ここからの宍道湖の眺めは最高です。
めすらしいジビエ風のイノシシの肉、カモ肉等を使ったワイルドなソースに太さや形もいろいろなパスタのメニューがあるおしゃれなイタリアンでした。







最新の画像もっと見る