たむ温泉

ソトス症候群の娘と私ののんびり日記

大学病院受診

2009-03-10 22:00:48 | Weblog
先日3月2日、大学病院に行ってきました
普段通っているこども病院とは違って大人も沢山いるし、まず、人の多さに疲れました(田舎人なので人ごみチョーーーー苦手

やはり、初めてのところ、そして初めてのDrの受診は緊張しますね
駐車場に入るのだって、大渋滞
刻々と予約時間は迫っているし、もうこのままでは間に合わない!!っと思って、車を旦那に任せ、道の真ん中でトランクを開けベビーカーを降ろしあーちゃんを乗せて病院に走りました
周りなんて気にする余裕なんて無かったですね。あの時は・・・
そのおかげか、何とかギリギリ間に合って診察を受けることができたけど・・・

今回の受診の目的は、ずばり、「家族性地中海熱」について
初めて耳にする方も多いことでしょう・・・
以下、ご説明します。

家族性地中海熱(地中海地方に多いらしい)とは、(以下地中海熱)不規則な周期熱(1週間~2ヶ月の間)を繰り返し、発熱と同時に腹痛、胸痛、関節痛、(稀に心のう水蓄膿)を伴う遺伝子疾患。自然治癒で治るが痛みが非常に強く治療をしても何度も繰り返す。
という病気です。
これは、家族性というくらいで極々稀にある劣性遺伝子をもった親から子供に何らかの原因で出るものらしく、日本でも数十人しか報告されていない。
実は、この遺伝子疾患がうちの娘の長きわたる原因不明の熱、(炎症反応の上昇)心のう水の蓄膿という点で、もしかしたら・・・とあらゆる方向から調べた結果浮上したもので、最初診てくださった(前回の入院時)先生も「日本にもあまり事例が無いのできっと違うと思いますが・・・」っといった按配で診察をしてくれたくらいなもの。。。
ましてや、心のう水が蓄膿するケースは世界でもイスラエルで1件報告があるだけらしい
それに、この低年齢。。。日本で最少年齢は5歳の子供、ほとんどが青年、成人になってから発症するのが多いらしい

しかしながら、私の話やカルテを見て下さった先生がもしかしたら・・・っと検査してみようと一気に話が進み、今回の検査→受診に至った訳です(長々とスイマセン)

今回の採血の結果ですが、地中海熱の遺伝子は2対になっていて、この病気と診断された人が持っている遺伝子Aは娘には無かったらしい。。
でも、2対になっているもう片方の遺伝子Bがあるらしく、実際のところこういった例も数件報告されているので全く違うとも言いがたい。(でもこの遺伝子Bを持っている人は日本人の20%いるらしい、あってもおかしくはない遺伝子だそうです)
と言うことで今回は、結局確定診断は出ず、グレーゾーンに留まった

でも、今までの熱やCRPの上昇、など経過を見る限り、地中海熱の疑いが濃厚ということで今回から治療楽(コルヒチン)を飲んでみましょうと言うことになった。

原因ははっきりしなかったけど、この薬を飲む事で原因不明の熱や心のう水に悩まされることが無いとなればそれに越したことは無い
飲んで害になる薬でもないとのことだし・・・・(副作用で胃腸にくる場合もある)でも、
この薬、一生飲み続けなければならないらしい
赤ちゃんの時から薬漬けの毎日だったからそんなに苦にはならないけど、やはり薬が増えるのはいいもんでは無いですね

まーーーー。。。仕方ないんだけど・・・・

っと言うわけで、私のハラハラドキドキの2週間でした

でも、これで治ると確定したわけではありません。
これから2ヶ月様子を診る予定です。

これで、ピタリと熱が出なければ地中海熱確定

でも、それも仕方ないですね

「ソトス症候群」  「地中海熱」

宝くじが当たるより確立低いじゃん!!
っと旦那とプレミアもんだねっと話していました

そう言ってはみても。。。。

ふと・・・・私たちの子供に生まれてきてしまったばかりにこんな試練を与えられてしまってごめんなさいと思ってしまう私・・・・

でも、あーちゃんは私たちにとってとても大切な存在だし、無くてはならない宝物

これから先、何があろうともママとパパで守っていくからね





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6 コメント

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Unknown (寿)
2009-03-11 21:07:01
大学病院通院、ご苦労様でした…
これだけ様々な検査をして、なかなか原因がわからないって2ヶ月間は、様子観察するしかないのかな
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そうねのよーーー>< (たむ)
2009-03-12 23:07:13
今の医学だとこれ以上の検査方法が無いらしい・・・
でも、ここまでたどり着いたことも奇跡だしこれで症状が出ないようになればいいんだけどね
当分は様子観察です・・・
返信する
私も次女も家族性地中海熱です (M)
2009-10-27 08:41:12
はじめまして。
私は24歳ごろに激しい寒気とその後にくる腹痛で苦しんでました。
しかし当時はこの病名はなくて苦労したものです。
風邪の菌がおなかに入ったんだろうでかたずけられてました。
ずっと原因不明でした、肋間神経痛だろうという医者もいました。
この病気と判定されたのは平成2年に浜松医大に3ヶ月検査入院したときが初めてでした。
当時、日本で10人くらい、静岡県では1人目といわれ、とてもめずらしがられました。
今、54歳ですが(もう30年この病気と付き合ってます)、次女(27才)も地中海熱です。
遺伝してしまいました。
若いころは腹痛だけでしたが。40代からは心膜炎や胸膜炎ばかりです。
癌のように戦う治療を闘病、地中海熱は従病だよと教えられました。
つまり病気がでないように、疲れない、ストレスためない、寝不足しない、日焼けしない、体を冷やさない、等の規則正しい生活を送ることがこの病気を出さないコツだと思います。
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こんにちは (たむ)
2009-10-29 16:14:23
Mさん

ブログをご覧頂きありがとうございます。
Mさん、そして娘さんも地中海熱と戦ってらっしゃるんですね
30年もの長きに亘りホント辛いことですよね
Mさんは胸膜炎、腹膜炎を伴っているそうですが、やはりお水が溜まり、苦しくなってしまうのでしょうか。。。?
うちの娘はご覧の通り、3歳で発症しました。
当時はMさんと同じで原因が分からず、突然の発熱と心のう水貯留でほとんと入院生活でした。
やっと今年の3月に原因が分かってきて内服を始めた結果、症状も軽減し今では殆ど入院することもなく家で過ごすことができています。
ちょうど去年の今頃は入院オペの繰り返しでトンネルにいる状態でした。
今こうして元気に過ごせることが夢のようです。
ブログの更新もホントゆっくるですがまた遊びに来てくださいね

ありがとうございました
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Unknown (M)
2009-10-30 06:58:17
お子さんは3歳でしたね。
がんばってください。
実は長女が1月に孫を生んでくれまして、長女には地中海熱は出ていないのですが、孫が将来どうなるかはちょっと心配です。
>やはりお水が溜まり、苦しくなってしまうのでしょうか
私はお医者様から水が溜まってると言われたことはなかったです。
ただ腹痛は激痛でした。
コルヒチンを飲むようになってからは激痛とか悪寒はかなり楽になりました。
どこの膜が炎症を起こすか、出てみないとわからない厄介な病気ですね。
若いころは腹痛ばかりでしたが最近は胸膜炎か心膜炎がほとんどです。
心膜炎は真綿で首を絞められるように苦しいです。
あまりに辛くて救急車2回呼んでしまいました。
病院に行ってもすることはないのですが。
とにかく現状はコルヒチンを飲むしかないようですね。
この症状が出たら悪寒がすごいですから体を温めてあげてくださいませ。
それだけでも全然苦しさが違ってきますから。
それでは。
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貴重なご意見ありがとうございます^^ (たむ)
2009-10-30 09:16:21
Mさん

おはようございます^^
うちの娘は生まれつきの遺伝子疾患があり、そのため発達もゆっくりで未だにお話ができません。
そのため、痛い、苦しい等の意思の疎通も図れず、娘には発作の度に辛い思いをたくさんさせてしまったと思います。
娘の場合、夜中に突然泣き出し、呼吸苦を起こし慌てて病院に行くと心のう水が溜まっているというケースが殆どで、きっと苦しいさと、痛みに耐え切れずおお泣きしていたんですね><
ちょうど、この様な症状が出る1ヶ月前ほどに持病の心臓のオペをやったばかりだったのでそちらから来るものとばかり思っていて、治療も心臓中心に行っていました。
それが約1年半ほど続いて、こんなに炎症を起こすのはおかしいと言うことで別な観点から観ていただき「地中海熱」という病気が分かりました。Mさんもそうですがなかなかこの病気にたどり着くまでとても時間がかかりますよね。ウチの場合はまだ1年半でしたがMさんなんてもっと時間がかかっていると言うことで本当に大変だったとお察ししたします。

症状が出ても話せないうちの娘を持つ親として、Mさんのお話は娘の言葉と思い今後の参考にさせて頂ければと思います
体を温めるなどとてもいいんですね!!
貴重なご意見本当にありがとうございました。

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