映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

スペシャルアクターズ

2019年10月29日 | 映画(さ行)

心地よい大逆転!

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「カメラを止めるな!」の上田監督、劇場長編第2弾。
・・・となれば必ず何らかの仕掛けがあるはず、とこちらも構えてしまうので、ハードル高いです。

 

役者として全く芽が出ない和人が、数年ぶりに弟・宏紀と再会します。
そして宏紀が所属している「スペシャル・アクターズ」に誘われるのです。
スペシャル・アクターズは通常の映画やドラマの他に、
日常で演じるお助け屋的な仕事も請け負っているのです。
例えばお葬式に参列して泣くとか、
夫の暴力に悩む妻の依頼で夫を脅すなど・・・。
そんな俳優の一員として仕事を始める和人。
しかし実は彼には致命的な欠陥がありまして、
強い緊張にさらされると気を失ってしまうのです・・・。
それでも弟の助けを得ながらなんとか仕事は進んでいく。
そんなある日、カルト集団から旅館を護ってほしいという依頼があり・・・。

 

ぼんやりで頼りなさげな兄と、ちょっとチャラめの弟。
なかなかいいですね。
カルト教団のいかにもうさんくさくてインチキなのもステキ。
スペシャル・アクターズの面々の軽いノリとチームワークの良さもよし。
・・・と、すべてがなかなかいい感じに運ぶのだけれど、肝心の仕掛けはどこにあるというのか。
ほとんど半信半疑で、もしかして失敗作かとすら思いかけたのですが・・・。
やられました。
本当に、最後の最後まで、そこのところは読めませんでした。
上田監督、さすがです。

 

和人が気持ちを落ち着けるために握っていたおっぱいボール。
いかにもぷにぷにで気持ちよさそうで、私もほしいです。
イライラしがちな現代人にはマストアイテムかも・・・。

 

<シネマフロンティアにて>

スペシャルアクターズ

2019/日本/109

監督・脚本:上田慎一郎

出演:大澤数人、河野宏紀、富士たくや、北浦愛

 

どんでん返し度★★★★☆

満足度★★★★☆



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