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夜に生きる

2018年07月11日 | 映画(や行)

闇社会の中で貫くおのれの生

* * * * * * * * * *


ベン・アフレックによる監督、脚本、そして主演作品。


一次大戦から帰還したジョー(ベン・アフレック)は、厭世観に囚われ、
警察幹部の父がありながら、悪の世界に踏み込んでいきます。
但し、組織は嫌いなので相棒二人と組んで銀行強盗。
そんな中でも、闇の世界では少しは名が知られるようになります。
この禁酒法時代のボストンを二分していた勢力は
アイルランド系のホワイトと、イタリア系マソ。
ジョーは、そのホワイトの愛人・エマ(シエナ・ミラー)と恋に落ちてしまうのですが、
このことがホワイトにバレればただで済むはずがありません。
が、やはり隠し通せることではなく、ついにホワイトの知るところになってしまいます。
ジョーは半死半生の目に合わされ、エマは殺されてしまいます。
やがてジョーは、ホワイトへの復讐のため、彼と敵対するマソの組織の一員となり、
フロリダ州タンパを仕切ることに・・・。

ケレン味がなく重厚にマフィアの世界を描きます。
・・・あ、でもクラシックカーのカーチェイスなどとめったに見られないシーンもあって、
それはすごかったですね。



ジョーは警察官の家に育っただけあって、ある程度の正義心も持っているのです。
それなので、タンパでは女も麻薬も扱わず、酒の取引だけで収益を上げています。
そしてまた、むやみな殺人は避けたい。
しかし、そのことが彼のボス・マソの不興を買ってしまうわけです。



そしてまたジョーはキューバ人のグラシエラ(ゾーイ・サルダナ)と愛し合うようになるのですが、
ここに登場するのが悪名高いKKK。
白人と黒人の結婚などとは、彼らの最も嫌うことです。
嫌がらせなどというものではない。
はっきりと攻撃を仕掛けてくるのです。
このKKKの組織というのが、マフィアの組織などとは比べ物にならなく大きくて、
そして政府機関や警察、あらゆるところの要人がその組織の一員となっているのです。



ギャングをも凌駕するKKKの威力・・・というあたり、
なんともうそ寒い気持ちにさせられました。
生きにくい時代と社会の中で、おのれの「生」を貫こうとする男の物語。
じっくりと見入ってしまいました。

 

夜に生きる [DVD]
ベン・アフレック,エル・ファニング,ブレンダン・グリーソン,クリス・メッシーナ,シエナ・ミラー
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント

<WOWOW視聴にて>
「夜に生きる」
2017年/アメリカ/129分
監督・脚本:ベン・アフレック
原作:デニス・ルヘイン
出演:ベン・アフレック、ブレンダン・グリーソン、クリス・メッシーナ、シエナ・ミラー、ゾーイ・サルダナ、クリス・クーパー
男の生きざま度★★★★☆
満足度★★★★☆

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