映画と本の『たんぽぽ館』

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サクラダリセット 前編

2018年06月28日 | 映画(さ行)

死者をよみがえらせるためのアレコレ

* * * * * * * * * *


青春SFとでもいいましょうか・・・。
舞台は住人の半数以上が何らかの特殊能力を持つ、閉ざされた街・咲良田。
高校生浅井ケイ(野村周平)は、体験したすべての記憶を保持することができます。
また、春埼(はるき)美空(黒島結菜)は、
世界を最大3日分巻き戻す「リセット」の能力を持ちます。
リセット後は春埼の記憶自体もリセットされるのですが、ケイの記憶は保たれたまま。
したがってリセット前後の事情を知るのはケイのみ。
彼が司令塔の役割を果たすのです。



2年前、「リセット」の影響で同級生・相麻菫(平祐奈)を死なせてしまったことを悔やむケイは、
様々な人々の能力を組み合わせて相麻をよみがえらせることができるのではないかと考えますが・・・。



死んだ友人をよみがえらせるなら「リセット」すれば良いということなのですが、
同じ時間帯の中でリセットは一度しかできないという制約があるのです。
その時ケイはごく個人的な理由で一度リセットを使ってしまった。
そのため、みすみす相麻を見殺しにしてしまったような罪悪感を持っているわけです。
しかも、その相麻と春埼がケイを挟んで微妙な心理状態にある・・・というところが味噌。



しかし実は、後編になってわかるのですが、相麻にはもっと深い思惑があったわけなのですが。
でもこの役の平祐奈さん、ただのかわい子ちゃんで、
そんな思慮の人にはぜんぜん見えないところが残念。


死者をよみがえらせる方法。
正直この流れが私にはよく咀嚼できていませんが、
まあとにかくこのためになんだかよくわからない能力の仲間が呼び集められたという、
そういうストーリーなのだと思います。



スタイリッシュに決めたかったのでしょうけれど・・・
いっそコメディタッチにしてくれたほうが良かった気がする・・・。
私は、NHKドラマ「アシガール」を見ていたので、
黒島結菜さんと、健太郎さんに会えたのは嬉しかった!


サクラダリセット 前篇 [DVD]
野村周平,黒島結菜,平裕奈,玉城ティナ,加賀まりこ
KADOKAWA / 角川書店

<WOWOW視聴にて>
「サクラダリセット 前編」
2017年/日本/103分
監督・脚本:深川栄洋
原作:河野裕
出演:野村周平、黒島結菜、平祐奈、健太郎、玉城ティナ

満足度★★.5



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