映画と本の『たんぽぽ館』

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あしたは最高のはじまり

2018年10月08日 | 映画(あ行)

父と娘の絆は母よりも強し

* * * * * * * * * *


南仏コートダジュール。
自由気ままに独身生活を送るサミュエル(オマール・シー)。
そこへ、かつて関係を持った女性クリスティンが赤ん坊を連れてやってきます。
彼女はこの子はサミュエルの娘だといって、サムエルに押し付けて、そのまま帰ってしまうのです。

サミュエルは慌てて彼女を追ってロンドンへ飛びますが、クリスティンは見つからない。
言葉も通じず、お金もなく、途方に暮れるサミュエル。
そんなとき、地下鉄駅で知り合ったゲイのベルニーに助けられます。

サミュエルはそのままスタントマンの仕事を得て、
ロンドンでわが娘グロリアと、ベルニー、3人で暮らすことに。
さてその8年後、行方もわからないままだったクリスティンが突然尋ねてきます・・・。

サミュエルは、グロリアに母から捨てられたと言うことはできないと思い、
「ママは諜報員で、世界中を駆け回っていて帰る暇がない」と言い聞かせ、
自身が母親に成り代わってグロリアにメールを送り続けていたのです。
愛情いっぱいで、明るくて、なんて素敵なパパなんでしょう!!
おまけにママ代わりのベルニーもいて、ここまではほとんど完璧な“家族”だったのに・・・。
今更のこのこ出て来る母親は、それだけで失格とも思えるのですが、
最後にはもっとショッキングな事実が・・・。
サミュエルにとっても、認めがたいショッキングな出来事でした・・・。



それはさておき、彼女がサミュエルのところに子供を預けに来たというのは
最高に正しい判断であったと言うべきでしょう。
へたをすれば施設行きということだってあったのに・・・。
サミュエルがお人好しだということも、お見通し・・・

オマール・シーはいかつい黒人男性ながら、超明るくて、どこかほっこり。
いいですよねえ。
つい出演作品を見たくなってしまいます。
本作は、まあありがちなストーリーではありますが、
サムエルとグロリアの仲の良さが、並の親子の水準をずっと超えていて、
本当に見ていて楽しくなってしまいます。



冒頭、サミュエルが子供の頃に、
父親から「男としての勇気」を試されて、断崖から海へ飛び込むようにと言われるシーンがあります。
そのことがサミュエルのスタントマンとしての職業を持つことにつながるのです。
でも実はそのことには裏があって・・・という運びになるところもナイスでした。

あしたは最高のはじまり [DVD]
オマール・シー,クレマンス・ポエジー,アントワーヌ・ベルトラン
KADOKAWA / 角川書店



<WOWOW視聴にて>
「あしたは最高のはじまり」
2016年/フランス・イギリス/117分
監督:ユーゴ・ジェラン
出演:オマール・シー、クレマンス・ポエジー、アントワーヌ・ベルトラン、グロリア・コルマトン、アシュリー・ウォルターズ
父娘の愛情度★★★★★
満足度★★★★☆

 

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