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崖っぷちの男

2012年07月14日 | 映画(か行)
起死回生、人生の大博打



                   * * * * * * * * * 

ニューヨークのホテル21階から飛び降りようとする男。
ただの自殺ではなく何やら思惑がありそう。
そしてその男と対峙する女性刑事。
彼女は以前、説得に失敗し、相手を自殺させてしまった経験が・・・。
21階から地上を見下ろす映像が、高所恐怖症気味の私にはキビシイのです。
終始緊迫感に満ちた作品です。



さて、まずこの男の正体。
30億円のダイヤモンド強奪の罪で収監された元刑事のニック(サム・ワーシントン)です。
しかし彼は無実で、濡れ絹を着せられていたのです。
警官でありながらこのような境遇に貶められるというのは、最大の屈辱でもあります。
彼はいつかこの無実を晴らし、その裏のからくりを暴いて見せようと、
綿密に計画を練っていたのです。
ついに、父の葬儀の隙をつき脱獄。
その後いきなりこのホテルのシーンです。
彼は何をしようとしているのか、ドキドキしますね。
彼はここで飛び降りるかのように振る舞い、
群衆やマスコミの注目を集め騒ぎを起こすことで、別の何かを成し遂げようというのです。
別動隊となるのは、彼の弟ジョーイとその彼女。
こちらの動きもスリルたっぷり、ハラハラします。


さて一方、彼に指名されて交渉人となったのはリディア(エリザベス・バンクス)。
彼女はニックと話をするうちに、彼の無実を確信していきますが・・・。



文字通りの崖っぷちに立ち、
そしてまた、人生上の崖っぷちでもある。
この計画に失敗すれば、どのみち墜落死か、
脱獄囚として射殺か・・・、
運が良くても刑務所に逆戻りで人生をそこで費やすのか・・・。

起死回生、命がけの大博打。

ユニークで、目が離せないですね!!
これぞ映画の醍醐味、でした。



最後の最後に、これは本当にかなり以前から綿密に練られた計画であることがわかるんですよ。
ちょっと虚を突かれた感じで、
う~ん、ここでもやられてしまいました・・・。

「崖っぷちの男」
2012年/アメリカ/102分
監督:アスガー・レス
出演:サム・ワーシントン、エリザベス・バンクス、ジェイミー・ベル、アンソニー・マッキー、エド・バーンズ

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