映画と本の『たんぽぽ館』

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しあわせな人生の選択

2017年08月14日 | 映画(さ行)
人生の選択、というより終末の選択



* * * * * * * * * *

カナダに住むトマス(ハビエル・カマラ)は、
スペインに住む長年の友人・フリアン(リカルド・ダリン)が
病のため余命わずかと聞き、フリアンのもとを訪れます。
本作はトマスが帰るまでの4日間のストーリー。



フリアンは、いずれにせよ死ぬ運命ならば、
無理な治療は必要ないとして化学的治療は拒否。
身辺整理を始めたところです。
一番の気がかりは愛犬トルーマンのことなので、新たな飼い主を探しています。
そして、アムステルダムの大学に通う息子の誕生日を祝うため、
オランダへトマスとともに旅をしたり・・・。



トマスはフリアンの性格をわかっているので、
無理に治療を勧めたりはしないのでしょう。
ひたすらフリアンに寄り添って、彼のしたいことをさせて、見守ります。
実際どのように言葉をかければよいのか
わからないだけのようにも見受けられますが。



フリアンは離婚していてひとり暮らし。
女友達はいるようですけれど・・・。
こうして最期の時を迎えようとする時、
親しい人がそばにいるということだけでもどんなに心が休まることでしょう。
決して病や死の不安・恐怖は口にしない彼だけれども。
例え死んでも、この人の心の中で自分は生き続ける・・・
と思えるだけで十分。
そう思ったのかもしれません。


こんなだから、余命宣告を受けた男の物語としても、
あまり重苦しさはありません。
ただ、最後にやりたいことをやって、穏やかな時を友と過ごしたい・・・
できるなら、そんな風に自分自身も最期の時をむかえたいなあ
・・・と私も思う。



トルーマンもかなりの老犬のようで、
そのけだるい感じが、フリアンの状態とピッタリですね。
結局誰がその犬を引き取ることになるのか、
うん、そこはやはり予想通りでした。



トマス役のハビエル・カマラ、
「アイム・ソー・エキサイテッド」等にも出演していましたが、
私が印象に残っていたのは、
ジュード・ロウがローマ教皇役をしていたTVドラマ
「ピウス13世 美しき異端児」に出演していた彼。
なんだかよくわからない作品ではありましたが、
ハビエル・カマラ、いい役柄を演じていて、
だからこそ、本作を見ようという気になった次第です。


「しあわせな人生の選択」
2015年/スペイン・アルゼンチン/108分
監督:セスク・ゲイ
出演:リカルド・ダリン、ハビエル・カマラ、ドロシス・フォンシ

幸せな最期度★★★★☆
満足度★★★★☆
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