映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

「銀の匙3」荒川弘 

2013年03月07日 | コミックス
君らが子供の頃から親がちゃんとしたもの食べさせてくれてたんだべ

銀の匙 Silver Spoon 3 (少年サンデーコミックス)
荒川 弘
小学館


            * * * * * * * * *

本巻も、まだ夏休み。
八軒は御影さんの家でアルバイトを続けています。
御影さんは家族の中では「この家を継いで酪農をする」・・・という話になっているのですが、
本当は馬に関係する仕事をしたい・・・という本心をのぞかせます。
きちんと家族にそれを話すべきだという八軒。
「八軒君ってさ、自分のことで手一杯なのに
他人のこともかかえこんじゃうお人好しだよね。」
そういわれてしまう八軒。
いやいや、そこがいいんですよね、八軒は。


さて、そんなところにやってきたのは、八軒の兄。
なんと、東大に入ったのに、とあるラーメン店の美味しさに感動し、
学校をやめてラーメン店に弟子入りしたという・・・!!
死ぬ気でいくら勉強してもそんなレベルに達しない八軒にとっては、
たまらなく嫌味な兄。
それにしても突き抜けて奔放なこのお兄ちゃん、魅力あります。
結局は八軒のことを気にかけてここまでバイクでやってきたわけですから。
彼は電話で父親に「なぜ大学をやめた」と問われ、
「嫌がらせ」と答えています。
どうもこの兄弟にとって、天敵のような父親であるらしい・・・。
しかし、味覚は優れているこの兄弟に、御影さんのお父さんが言いますね。

「君らが子供の頃から親がちゃんとしたもの食べさせてくれてたんだべ」

八軒の性格を見ても、とてもそう悪い親に育てられたようには思えないのですよね。
この家の家族模様は、今後もまた少しずつ正体をあらわにしていくのでしょう。


さて、中盤以降はいよいよ夏休みが終わり2学期開始。
御影さんの家でバイトをし、色々なことを学んだ八軒でしたが、失敗も多かったのです。
とても給料なんかもらえないと思ったのですが、
雇い主がお金を払う価値があったと認めたということなのだから・・・といわれ、
ありがたく受け取ったのです。
初めて自分で働いて得たお金。
さて、その使い道は・・・!!
八軒がずっと考え続け、悩み続けてきた問題の一つの解答がそこにあります。
骨太の解答。
なかなか意表をつくヤツです。
八軒は。

「銀の匙 3 」荒川弘 小学館少年サンデーコミックス
満足度★★★★☆
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