人骨

オートバイと自転車とか洋楽ロックとか

北海道ツーリング19

2004年12月08日 | ツーリングのレポート
PM3:00
今度はさっきと逆で海を右手に見ながら南下である。先ほどの羽幌の道の駅を通過する。苫前町役場の苫前だベアーに再度会う。おかしい、さっきは北上していてちょうどこちらを正面から見ていたのに南下している今も正対して立っている。通過がてらよく見てみると、苫前だベアーは前も後ろも顔面がついている奇形なのであった。続いてまた大風車群に出会う。これを走行しながら動画撮影しようと思い立ち、妻へカメラを託す。出来上がりは思ったとおりの迫力が伝わらないので、後にメモリー容量確保のため削除してしまった。小平町を通過。妻曰く、実家のある東京都小平市と姉妹都市なのだそうだ。PM3:30ごろ小平にてホクレンのGSで初めて給油した。このバイク初のセルフ以外のGSだ。例の旗をもらった。道北地域はブルーの旗。初めてだし何だかうれしい。バイク後部でカッパを留めているネットへ差し込み、はためかせて走る。海沿いの道路は単調な眺めだ。今日は爽やかな朝から比較的上機嫌で過ごし今までずっと起きていていた妻だったが、ついに落ちた。右手は海、左手にはすぐ断崖が迫る地形がずっと続く。国道は海と崖の隙間の狭い陸地部分に沿って這うように走る。道沿いには漁業者のものか、木造のすすけた建物が多く目に付く。現在も人が住んでいるのか、それとも廃屋なのか。ぱっと見てもここ北海道ではどちらなのか分からないものが多い。たまに谷間が切り込む箇所があり、集落となりえる地形もあったが、視線の先に並んでいる住居が現役なのかどうかは相変わらず不明だ。もし住んでいるなら失礼だが、そのやつれ具合がこの地の苛酷な環境を想起させるのであった。風力発電の適地であるということは、常に風が吹くということだ。いまも日本海から強めの潮風が吹き付けている。風の強い日にはもろに波を受けそうだ。これが冬ならどうなるであろうか、容易に想像できる。家の前に「壁」を立てている住居が多い。寒風と波をしのぐためのものなのだろう。それでもここへ住むからには、何かしら生活のための資源があるに違いない。それは日本海の海産物であり、この海へ漁へでるのだろうか。夏にしか走らないツーリングライダーが決して見ることができない風景を思い浮かべながら走った。全然違うかもしれないけどね。国道沿いにかつて国鉄が走っていたはずだが、遺構は気にして見ていればたくさん現れる。留萌の町は左手の断崖が陸地へ引き、自然と集落を形成する地形となっている。ここからR233へ入り、深川市方面へ向かう。途中恵比島方面へ向かう道道との分岐があった。本来はこの方面にある昭和炭鉱跡というのを見に行きたかった。北海道旅行の最大の目玉と云っても過言でなかったが、サンバーの件であきらめたのだ。我慢我慢。さてこの時R233では道路工事を多くやっていて、しばしば一車線通行区間があり、また誘導に従い停車した。この道路工事にも北海道ならではのルールがあるようだ。それは徐行のお知らせである。通常こちらで見かける工事規制は最初に「○○m先工事中」という看板が立ててあって(気づかないことが多い)、いざ工事の現場で初めて作業員が交通整理をしているという風景だろう。ところが道内では。「○○m先工事中」の代わりに、数百m手前で必ず「徐行」と書いた旗を掲げる専任の作業員がいるのだ。よく法廷で判決が出ると報道陣へ向けて「勝訴」なんて紙を広げるが、あの要領で「徐行」なのだ。車が通ると目立つように「徐行」をはためかせる。その先の現場でも改めて作業員が誘導を行っている。帰りに八戸で工事風景を見たが、ここでは徐行専門作業員はいなかった。行政の指導によるのであろうが、交通の流れが速い北の国ならではのルールの一つと思われた。

PM4:30
北竜町の碧水というところからR275へ右折すると、まもなく国道沿い右手に例のひまわりの里が現れる。今地図を見て気付いたがR275は午前中も幌加内町で交差した道路だ。かなり手前からも遠方の丘が一面黄色一色になっているのが確認できた。駐車場へバイクを停める。妻はわーいと言いながらヒマワリ畑へダッシュ。駐車場係と思しきオッサンがシゲシゲとばいくを眺め、話しかけてきた。「多摩って東京?さっきも多摩ナンバーが来たよ。」みたいな。シルクロードという古いバイクとエイプが停まっていた。ナンバーは地元、後で見たライダーは女性だった。3台を並べて勝手に写真も撮ったが、こうしてみるとVTRは中々たくましく見える。最低限走るバイクということで選んだが、意外にしっかりしてるじゃないかウンウン。さて一面のヒマワリは確かに見事な眺めだ。ヒマワリたちは全て東を向いて咲いているため、我々観光客は東側からヒマワリと正対してこの畑を眺めるように出来ている。展望台も東の端に位置していた。しかしいかんせんこの時間では日が西に傾いているため逆光になる。カメラ撮影はこの点に留意がいるだろう。展望台から見下ろすと、ヒマワリの中、西へ向かって三脚を掲げるカメラマンが機を伺っている様子だ。彼の海原目指す漁師のような姿を写真に収めた。



若い外国人女性が2名写真を撮りっこしていたが、言葉からして中国人と分かった。中国人とか韓国人は嫌いだが、彼女たちの話すことばは美しく聞こえた。壮健美茶のウソ臭いCMがあながちウソでもないと感じ、若干中国人への印象がよくなった。それに北海道へ旅行なんて殊勝な留学生ではないか。2人並べて撮ってあげようかと話し掛けようかと思ったが、サッサと出て行ってしまった。ヒマワリ園の外、広い直売コーナーみたいなところでアイスやおみやげを売っている。ひまわりって、若干オミヤゲとしての商品力に欠けるんじゃないかな。ヒマワリソフトってなんだ?ヒマワリってせいぜい種を食べる程度で、普通食べないでしょう?もちろんソフトは食わなかった。なお広場では色々催し物があるらしく、生卵キャッチボール大会なんてイベントの触れ込みも見かけた、恐ろしい。あと維持費か何かの募金に協力するとヒマワリの種がもらえるらしいが、これもパス。ひまわりの里を去るとR275を南へ向かい、道道94号というのを使って妹背牛というところを通ってR12へ当たった。ここから深川市~旭川市と帰るのだが、意外に遠く感じた。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 北海道ツーリング18 | トップ | 北海道ツーリング20 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
コメントありがとうございます (人骨)
2004-12-28 21:53:28
初めて知らない方にコメント頂き感激です。しかもお会いしたかも知れないんですね。給油時に店員さんと二言三言会話しましたのを覚えています。「旗、いりますか?」と聞かれ、思いっきり「くださいッ!」って答えました。

来年も身重の妻(もしくは産まれたての赤ん坊)を放置して北海道へ行く予定です。今度は宗谷岬を目指して。おすすめの廃墟があったら教えてください!
返信する
小平の黄色い看板SS (ヨコウチ)
2004-12-28 18:19:25
現在、タイトルのSSに勤務しているヨコウチと申します。

偶然このブログを見つけたのですが、もしかしたらSSで会ってたのかもしれないですね★

来年のシーズン時には私は退社しておりますが近くにいらした際は是非寄ってください☆



返信する

コメントを投稿