「わかんね」
若者がよく使う言葉だと思う。人様のブログ日記にもよくこういう悩みの吐露を見かけたりするし、ぼくの弟なんかもよく言っている。
わかんねとだけ言われても何が分からないのか意味が通じない。だけどこの言葉が狙っている「分からなさ」は、「相手に意味が通じない」という部分も含んで、言葉の響き全体から想起せらるる総合的なニュアンスではないだろうか。つまりそれくらい自分でもワケが分からないということを言わんとするのが、この表現なのだと思う。それ以上でも以下でもない。わかんね・ザッツ・オール。
ということで、ぼくもわかんね。
それだけではあまりに無責任なので、もう少し咀嚼して説明してみるとこういうわけだ。
このところ、アルコールから解放されたわが頭脳(マイ・マインド)は無駄に回転ばかり続けていて、仕事を終えて家に戻ってからボーとすると色々な思いが頭をよぎる。「わかんねーわかんねー」と古いCPUみたいに発熱しうなりを上げるのはこの時である。
簡単に言い切ってしまうと「ぼくは何のために生きているのだろうか」という、極めて高尚で哲学的でブルジョア的でしかもありきたりな思考の無限ループに陥っているのだろう。もはや幼稚でさえある。
それ以上、ちょっとでも頭をひねると、果たして何が分からないのかさえよく分からなくなる。従って今はあまり深追いはしないし、ここで議論もしない。
客観的な事実として言えるのは、ぼくは「分からなくなる」前までは、かなり確固とした信念・人生観を持って生きてきたということだ。自分が用いる言動にはしっかりとした裏付けや意味があって、概ね矛盾は無かった。つまり自分の行動と選択にいつも自信があったのだ。これはぼくがぼくとして生きていくことに明確な動機付けを与え、人間として充実した生活を推し進める効果があったことであろう。世の中に対してはともかくだが、クローズド・マイ・マインドにとってはプラスに作用していたことは間違いない。
ところが先日もお話したと思うが、今のぼくはかつてのような考えを改めなくてはいけないと自覚している。さすがに「ま自分さえ良ければ良っか♪」では今やどうにもならない。妻子及び住宅ローンを抱えご近所さんでは●●くんのパパで通している30代リーマンという環境が、それを赦さない。気持ちの準備が整う前にこの環境に飛び込んでしまった。だけど後戻りも出来ないし、するつもりもない。とにかくぼくに求められているのは社会的「恐怖の頭脳改革」である。
初めてこの意識を持ったのが2004年であったろう。3年前のことだ。上述のような環境の変化が起きた年である。奇しくもアルコール依存症としての自覚を持ち始めた時期とも奇妙な一致をみる。アル中になった原因には、禁煙のこと、仕事のことが関係していそうだと先日も書いた通りなのだが、この「信念」も無関係ではなさそうである。ぼくが人生初のブラックアウトを起こし、代々木の雑居ビルの1階通路で身包み剥がされ横たわっていたことに気付いたのが、2004年5月1日未明のことであったと記憶している。妻からの要求を容れてマイホーム探しに明け暮れていた時期でもある。
今までぼくを支えてきた主義思想や信念は、それから3年も経った現在となっては、既にリセットが施されてしまっている。生きるための指針を欠いたままの状態で、ぼくはアルコールで意識を塗してホンノリした味わいの中を3年間たゆとうてきた。酒を断ってみて、久しぶりにそのことが明るみになった。コンニチワ。
わからない。
生きる理由は「死ぬまで追い求めるテーマ」なので、その答えがわかったら「死ぬ」しかないのかもしれないので、今は「わかんね」。それでいいと自分をぬるま湯につけておく。
少なくとも、酔いつぶれて路上に転がっていたときより「前進」しているのでいいんじゃなーい?
「(ある種の)酔い」から覚めた時に、分かっていたつもりのことが本当はわかってなんかいなくって、本質そのものも「わかんねー」状態であることが「わかった」ということなのかしら?
わかんねー?(笑)自分でも何言っているのか(謝)
ステキな写真ですね☆
父と息子、なんか生命保険とかの広告みたいですわ。
ここってもしかして調布飛行場かしらん。。。
(行った事無いですけどw見た雰囲気で)
ワタクシも思春期にかけてはずっと閉じた輪のなかで
自己を完結させてましたわ・・。
でもワタシの場合は人骨さんみたくその意思すら
貫徹できないで、周囲の目を気にしてばかりでしたけど―。
今人骨さんが「惑って」いたとしても、
おそらくは他の皆も「惑って」いるのだろうと思いますわ・・。
例えば身近なワタクシもそうですし、
先に書き込んでいらっしゃるのこのこさんだって。
きっと「奥さま」だっておなじなんじゃないかしら。
ワタシたち同じような世代に生まれ育った者としての
感覚や境遇ってのは意外と似たようなものなんジャマイカと。
だからワタクシも人骨さんのお気持ちわかりますわ。
「住宅ローン」に追われても、(ワタシもですw)
「ご近所付き合い」がウザくても、(ワタシもですww)
ワタシたちの世代はきっとこの無為とも思える日々を
生き抜いていることそのものが指針なのかもしれません。。
改めて人骨さんの言葉を聞いて考え直しましたですわ☆
代々木の雑居ビルの片隅に捨ててきたモノは、
もう二度と人骨さんの許には戻りませんですよ―。
おこがましいとは思うけど、それはワタシが断言します。
多分ぼくの頭の中が特別精巧に出来てるワケではなく、単に典型的な依存体質の方的な思考になっているだけだと思います。
かなりみっともないんですが、もうみっともないことを認めざるを得ません。
な~んて暗い話ばかりしているときっとロクなことが起きないので、とりあえずサクサクになったPCでエロサイト巡回でもしてきますッ。押忍!
> (行った事無いですけどw見た雰囲気で)
ビンゴすぎです。カツラギさん頭良すぎます。この時ぼくは「伊豆大島」とか「八丈島」のことばかり考えてたんですが、全然違うこと考えてる特殊カメラマンがたくさん集まってきたんですよ!
我々の世代って、なんかネットで株ばっかやってそうなイメージですよね…ぼくがそんな世代を大便もとい代弁できれば、むしろ連帯感持てて幸せなんですが、やっぱ大便が関の山でしょうか…。
おおマイマインド。