人骨

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いまさらオイルの話

2007年09月27日 | メンテナンス実演(VTR250)
ハロー、人骨です。不規則に適当なメンテナンスの話を書いていますが、今回はメンテナンスの王道です。自称「自分では何もやらない」という人も一度くらいはやった経験があるかもしれない、オイル交換のことです。

やり方は、とにかく古いオイルを抜いて新しいオイルを入れるわけですが、マニュアルどおりに交換していて最近フト疑問に思う点がありましたh。
そして、自己解決しました。(何だよソレ!)
そのことを書いてみようと思います。

疑問とは、規定のオイル量のことです。

マニュアルではよく

「オイル注入後2~3分アイドリングし、停止後1分くらい待ってから点検窓を覗いて(orディップスティックを見て)範囲内にあればOK」

等となっていますよね。

4サイクル車は、カブ等小排気量でなければ点検窓式の採用が多いと思います。VTR250も点検窓です。自分もいつもオイル交換時にはマニュアル通りに作業し、LOWとHIGHの間の規定値に収めていました。

だけどオイルの窓って、一度規定どおりに入れたらそれっきり中々見ないものですよね。明らかにオイル漏れがあったりしなければ滅多には見ないのが、一般人ではないでしょうか。結構オタクな部類だと思う自分でさえ、オイルの状態は走行距離目安だけに頼ってます。そして次回交換時まで放っておきがちです。

さて先般いつもどおりのオイル交換をしました。新しいオイルは規定どおり入れておきました。この日はたまたまその後で1時間くらい走行して、もう一度点検窓を見てみたんです。

そしたら、何故かオイルが増えているではありませんか!
点検窓いっぱいまで来てしまっています。どうして?!オイル入れすぎたのかな?!でもちゃんとさっきはLOWとHIGHの間だったぞ。

しばらく頭をひねって、どうやら「熱」と「オイルの粘度」が関係しているのではないかと推理しました。

つまり、エンジンが十分に暖まると、低温時にトロトロしているオイルもサラサラになる。サラサラになったオイルは、エンジンの内壁にベットリ付くことなく、みんな底の方へ落ちてくる。そうするとオイル窓から見えるオイルの量が増えて見える。

というのがぼくの推測です。ここまでは多分正しいのではないかな、と思います。

だけどぼくは「オイル入れすぎた?!」とのあせりから、違う方向へ誤解を深めていきました。
それは

「自分の入れ方は多すぎに違いない!」

という誤解です。
つまり、「完全暖機後オイルサラサラ状態でLOWとHIGHの間に来ているのが本来の規定値なのに、自分はまだオイルが冷めててトロトロしてる状態で調整してしまったので、結果として多く入れ過ぎたのだ」と考えたのです


今この記事を読まれている方は、すぐにそれが間違いだと気付いたかと思います。

だってマニュアルでは2~3分アイドリングして停止後1分後に測れって言ってるんだから、暖機終了後のサラサラ時じゃなく、2~3分しか暖まっていないトロトロの時に測るのが当然だろう、と。

多分その通りなのだと思います。そしてこれこそぼくが至った自己解決です。自分、頭悪すぎます…。
つまりオイル量は、オイルが暖まりきってない状態で計測するものなのです。マニュアルはそう書く代わりに「2~3分暖める」と書いたのでしょう。全て合点が行きます。

だけどぼくは今まで、マニュアルに書かれていた「2~3分」を、「暖機終了後」のことだと勝手に誤解し、ずっと読み替えていたのです。

だから今までずーっとオイルを多めにいれていたのだろうと考え、愕然としました。

「オイルもったいねー!」


ということで、貴方もたまにオイル窓を覗いてはいかがでしょうか。
かつてウォーターポンプのシールが逝かれてクーラントがオイルに混じり、オイル窓の中がコーヒーフロートみたいになっていたことがあります。
前回何時換えたか覚えてないような場合も、色である程度の判断がつきます。15年近くオイルを換えずに倉庫で寝ていたバイクのオイルを換えたことがあります。窓から覗いた瞬間、まるでイカスミだと思いました。
とにかく、チェックする価値はあるでしょう。

なお、以上の温度と粘度の話は全部想像で書きました。間違いを指摘してくださる理系な頭脳の方がいらっしゃいましたら是非教えてくださいませ。
コメント (4)
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