谷崎光 中国日記  official blog  

北京発! 2017年9月3日で北京在住17年目に突入。

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上海・中国人のお墓参り 地獄へ送金編 

2016年09月07日 | 北京暮らしWeblog
友達が外国から帰ってきていたので、
上海取材の間に、ご実家に遊びに行きました。


友達は上海生まれ、香港育ち、パリ在住。華僑ですね。
5児のママでかつ5軒のレストランの経営者。大酒飲みで、自分は料理は一切できません。今はバカンス中でお母さんの様子を見に来たと。

わーい、上海家庭料理だ! 




お母様、ではなくて、そのために雇用した上海出身のお手伝いさんが作ってます。ノー化学調味料。お料理上手です。
お母様は、現在、3人のお手伝いさんとお暮らしです。
なんで3人かって? 麻雀ができるからって。


……ワタクシ、中国に16年目になりますが、中国人の考えることにはついていけません。


で、ちょうど中元節だったので、お墓参りに行くことに。見てみる? ということで、同行しました。


中元節というのは、日本ではお中元、という言葉でなじみがあります。簡単にいうとお盆です。
中国では鬼節。すなわち地獄の門が一番、開く日。風習は各地や宗教(仏教、道教)によって違うんですが、閻魔大王に賄賂送れ、転じて死者にお金を送ることが多いです。紙銭を燃やすんですね。


で、友達と私とお手伝いさんひとりと一緒に車で上海郊外の廟へ……。

廟についたら、まずこういう赤い袋を買います。
で、亡くなった方、お金(紙の)を送る送金主、送金日を記入します。



で、お金を詰めます。

元宝という中国の古代のお金を紙でつくったもの





現金…。





現金の袋の中には、家財道具もあります。




友達は、なぜか長い長いリストを持参。
12人分も袋をこしらえています。
「ここにそんなにお位牌があるの?」と聞いたら、
「いや、ないけど、旦那の両親とかも、思い出す人、全部作っといた」
「出身、上海だっけ?」
「いや、お墓、パリ。没問題。差不多(似たりよったり)。名前書いておけば、どこでも着くわ」


 歴史ある廟も、ほとんどHSBCの支店扱い。
 聞いてみたら、感覚的にはほんとそんな感じだそう。


 で、燃やします。送金中。
 ここでも感慨にふけるとかはなく、袋をどんどんほりこんで、それでおしまい。
 一瞬で立ち去ります。



 で、建物に登って、


 ご親族の位牌にお参りする友達。


この位牌の場所も、金次第。
いっぱい払うほど、仏像の近くの一等席になります。やっぱ一等席だったな。

「日本人も果物とか、故人の好きなものはお供えするけど、お金は送らないなー」
と言ったら、お手伝いさんが、
「お金があればなんでもできる!」
と、叫んでました。

お金で買えないものも世の中には…、などというやわな発言は通用しない国。このリアリズムの理解が、中国人を知る第一歩。

で、また上海市中心まで帰ってきて、
(あ、お父さんに送ってあげたら良かったな…)


現地では、なんぼなんでも日本人に中国の廟から、というのはないだろうと思ったんですが、
商売上手だったオトンのこと、あの世で両替相手ぐらいすぐ探したでしょう。

北京で、記念に持ち帰った元宝を燃やしておきました。

今はあの世も、グローバルに違いありません。
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