ぴょんぴょん :ドーベルマンそらとミニピンちょこワールド

企業顧問、相談役、コンサル(M&A、新規事業、新技術、投資)。ドーベルマンそらとミニピンちょこは虹の橋に。

コロの叫び

2009年10月19日 23時22分47秒 | コロの叫び
…はじめに…
私はコロといいます

この世に生まれて
多分三年と少したちました。

周りには、誰か居るようで、居ないような。だだ足音や叫び声が聞こえます。

太陽の下にいると苦しい。
月の下にいると悲しい。
人の影にいると虚しい。
木の影にいると寂しい。

一番好きなのは、太陽が居ない時間、雨の音の中に浸かりながら、泥水と一緒に静かに歩き続け、疲れきって、知らぬまに、見知らぬ軒下で寝ていること。


…コロstory1…
少しだけ冷たい風を感じてコロは目を開けた
いつもはゴトンゴットンという音で目覚めることが多かったが
今日は違っている

霧にかかった先に
じっとコロをみている何かがいる

コロは開けた目を再び閉じた…
あれはなんだ
記憶をたどる…
洞穴にそそぎこむ風を背中で感じながら…


コロは強い風をさけながら
知らない町を歩いていた。
川の畔についた時、暖かい風なのに、経験したことのないような嫌な感覚がよぎる

次の瞬間、奴はきた
薄気味悪い笑みをうかべながら、鋭い牙がコロの頬に刺さった

コロは倒れた
意識が薄れる中で奴の顔をみた
何故かコロにそっくりな姿形をしている
どこかで会っているきがする…
コロの意識は完全に途切れた


コロをは目を開け、自分をみている何かをみた
奴だ…

「まだわからないようだね、わたしを忘れたの?コロ…」

コロは思い出せない
でも感じていた
おもいだしたくないと…

「ずいぶんだね…あんなに約束したのに…」

コロは何故か震えた。傷ついた頬のキズからでた血を全て吐き出し逃げようとした。
身体は全く動かない。
全てを捨てたコロには何も恐いものは無かったはずだが、震えが止まらなかった。


コロの震えはとまらない…
頬の強い痛みが、わずかに恐怖をやわらげていた
だか驚異的な回復力を持つコロにとっては命を無くすほどではない
痛みが和らぐ度に恐怖感がましていた

奴は、赤い目から血の涙を落として低く小さく、唸った
「死ねなかった…憎い…憎くて…憎くて……コロ…殺したい…」

奴は唸り、血の涙、憎しみの血をぽたりぽたりおとしながら近寄り、喉元に牙をあてた
コロは死を覚悟した

「殺さない…死なせない…これで思い出させてあげる…死より苦しめ…」

牙を少しずらし深く噛み、飛び散る血を舐めあげた

その瞬間、コロの魂は強い光と共に浮き上がり、次元を飛んだ

つづく…かも~

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2 コメント

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Unknown (OZ)
2009-12-03 21:07:19
小説大好きのR社勤務のものです。

学生時代にもともと翻訳者と書店員を目指しておりました。サラリーマンになってからも夢捨てきれず、大学夜間文学部に通学していました(約10年の通学期間を経て8単位残し退学でしたが・・・)。

今でもちょくちょく短編程度は執筆しますが、風に吹かれて本業はR社の営業です。

お人柄に創造性を感じたので、
「仕事は抜きにして」小説を読まさせていただきます。

ちょくちょく覗きにきますので、
以後よろしくお願いします。
返信する
OZさんへ (タニシ)
2009-12-05 10:42:49
「コロの叫び」を読んでくれてありがとう♪
コメントうれしいです♪
大学文学に10年ですか・・それはすごい、尊敬ですよ
お互い、文字や言葉で表現し、「人に何かを伝え」⇒「影響を与え」⇒「生きてる幸せ」に繋げたいね。
「男の背中」もよろしくです。
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