世界に溢れる銃

昨日、野田貴子さんがつきあってくれて稽古場でひたすら台詞を入れる。
「覚える」のではなく「入れる」。
なんどもやるうちにことばが身体に入ってくると当然、立ち方やベクトルが変わってくる。
で、「覚えた」台詞が出てこなくなる。
それを延々と繰り返すのだが野田さんは辛抱強くつきあってくれた。
なんて贅沢な時間。
おかげでまだまだだけど随分とはっきりした。
「ハムレット」にはその時々で自分が言いたい言葉が隠されている、というが本当にその通りだ。

その「ハムレット」の舞台でもあるデンマークでの銃乱射に心が痛む。
毎年生産され続ける銃や兵器は、もう世界中に溢れ飽和状態。
テロ組織や暴力団やギャングなどが普通に所持しているだけでなく、その辺の兄ちゃんでも持っている時代になった。
なのに作り続ける構造を変えることができない世界。
このウロボロス状態から脱却できないまま人類は滅んでいくのだろうか。
「ハムレット」は「神は人間に論理的思考力を授け、過去と未来を見据える能力を与えられた」と言う。
そして「神のごときこの能力をこのまま使わずに朽ちさせていいものか？」と問いかけるのだ。

今日から埼玉県へ。
木曜日までプレイバッカーズと一緒に缶詰に。
もちろんホテルで毎日一人稽古する♪
ただ、走り続けてきた稽古を休むといいことがある。
これまでの時間が身体の奥に沈み込んでいくのだ。
「Hamlets/ハムレッツ」は、いよいよ華僑の季節に入った。

台詞が入らん

昨日、３人揃っての稽古。
稽古は本番当日に後１回だけになった。
月曜日から本番前日の木曜日までプレイバッカーズで狭山に缶詰なので(^o^;;;;
そんなんありか！？　と思うようなスケジュール。
なので昨夜、大胆にも台本を話して無理矢理通す。
台詞ぼろぼろ。。。。(T.T)
まあ脳内がほとんど演出態勢になっているのだから。
なんて言っている場合ではないっ！

しかも再び台本変更♪
ハムレットといえば例の「To be or not to be. That is the question」なのだが、これに呼応する台詞が後半にあることはあまり知られていないような気がする。
それは「let be」という台詞。
ビートルズの曲もここから来たのかなあ。
これは日本語ではなかなか伝わりにくいので、ここだけ原文（英語）を使うことにした。
演出助手の保高史子「あの英語の部分だけ妙にリアリティがあるんですよね」。
他は話にならん、ということか！？
はやく台詞入れなくちゃ。
ということで台詞を入れるためだけに稽古場に向かいます。
金曜日のお昼に３人揃って稽古してから京橋のギャラリーに向かうのだ。

第２回「横浜＋神奈川」合同稽古終了

昨日は、仙台の絵永けいさんに続き茅根利安さんが参加しての２日目。
とりあえず２回目の合同稽古最終日。
茅根さんは我が家泊。
丁寧にフィードバックを出して下さる。
話しているうちにアイデアが浮かんで来る。


水野俊介さんがベースを持ち込んでセッションして下さった。
生の音が入ると役者の肌合いが大きく変化していく。
セッション終了後のコメントもiPhoneに録音された音とは別次元。
嬉しい。
楽しい稽古終了後、仙台で待つ猫の元に一目散に帰る絵永さん。
「だって丹下さんちに行ったら帰るの嫌になっちゃうから」。
と嬉しいことを言って下さる。


我が家に移動して第２回合同稽古終了の打ち上げ♪
橋本識帆ちゃんのお母様がうに、あわび、数の子の松前漬けの３点セットを送って下さった！
初舞台の娘を思ってのことだろう。
愛されている識帆ちゃんのお裾分けにあずかる♪

「ハムレッツ」役者全員揃って稽古

静岡の小学校で何気に手に取った音楽室の教科書にはイギリスのロックバンド、SLADEが載っていた。


昨日は仙台から絵永けいさんが稽古場に。
夜は楽しい大宴会♪
今朝、茅根利安さんが到着。
これで役者全員が揃っての稽古。
お二人の前で２０日のK's Gallery versionを通す。
ぼろぼろだけどいいこともたくさん。
橋本識帆ちゃん、稽古重ねるうちになんだか涙目に。
できない自分がくやしいのか。
いいねえ♪

午後から夜までの稽古でへろへろだけど、我が家に全員集合し雑談。
こういう時間がチームには本当に大事なのだ。
馬鹿話がいつの間にかまじめな話になり、再びげらげら笑う話になっていく。
その裏側のエネルギーを感じることができるようになったのはプレイバックシアターのおかげだ。

そんな中、香港からプレイバックのアジア大会開催を決めた、とメール。
おいおい、７月にはカナダだろ。
そんなんで香港に集まれるんかいな。。。。

静岡から

今日は早起きして、このところ毎週通っている静岡に。
シーズのメンバーと合流して車で移動。



着いたのは校庭から富士山が大きく見える小学校。
いいなあ、この環境。
山が見えて空が広く海も近い。
何よりも富士山の大きさがいい。



音楽室の豊富な楽器から適当に選んで楽師。
先生が厳しく接しているのだけど、子どもたちが先生を愛しているのがわかる。
厳しいけれど支配的、指示的では決してない。
大人、そして教師/指導者としての基準もきちんとある。
自分の小学校の先生もそうだった。
自分たちへの愛があるかどうか、子どもたちはきちんと感じている。
午前も午後も子どもたちに先生が愛されていることがわかり、嬉しい。


終了後、いつものホテルに入ったら、部屋から富士山が！
もう何度も泊まっているが、こちら側の部屋は初めてなのではないだろうか。
嬉しいなあ。
その富士山の右には２００３年にプレイバックシアター世界大会を開催したグランシップも。

DM作業終了

「Hamlets/ハムレッツ」は、version.0の通しとDM作業で最初の山場を迎えた。
６日は稽古の後、我が家に楽師の水野俊介さんもやってきて晩ご飯やらDM作業やら。
７日午前中はプレイバッカーズのリハーサル。
ランチミーティングに続けて１３時からはオープンリハーサル。
北海道伊達市や三重県津市、滋賀県彦根市などからも参加者。
ほとんどでずっぱりのミュージシャンとアクターでさすがにぐったり。
のまま夜は南太田の稽古場へ移動。
ver.0は、たらちゃん（野田貴子）と橋本識帆さんの奮闘でいい感じにデッサンが上がり始めている。
自分の台詞はぼろぼろで稽古以前(-_-;
そこから帰宅して、橋本識帆ちゃんや秋山智子さんに助けてもらいつつDM作業を一応終了。

今日は一応オフ。
早朝に目が覚めたのだけど、開き直って眠り直す。
ざわついた心を落ち着かせ身体も休ませなければ。
雨だけど洗濯。
そばを茹でて食べる。
そのまま座椅子で眠ってしまった。
大分くたびれてるなあ。
明日からはプレイバッカーズの静岡公演。
夜は温泉でリフレッシュだ！

昼は小学校、夜は稽古

昨夜酒を抜いたので今朝はすっきり。
川崎の岡上小学校へ。
今日はミュージシャンだったのだけど、会場の図書室の本棚の前に座っていたら、すきま風が。
外は雪。
右手がしびれて参った。


この頃の給食は本当に美味しい。
「給食がおいしい！」という子どもの話も演じた。

無事終了後、電車の中でうとうと。
気がついたら横浜駅。
ヨドバシで買い物して稽古場につくとちょうどの時間。
今日は頭からじっくりと向かい合う。
いい時間になったが、例によってタイムアウトで終了。
ああ体力と知力がほしい！

「ハムレッツ」ちらしができた！

「Hamlets/ハムレッツ」のチラシが出来上がった。
DM作業は遅れに遅れているのだけど、稽古も大事なんだもん。
そして、３日、稽古後の夜はなぜか民俗芸能祭のプロデューサーN氏と横浜駅前の寿司屋で会食。
ぶりのしゃぶしゃぶが美味！
「日本の政府はやっぱり自国民を助けることができないのか」と話す。
ガッツリ飲んで帰宅。

４日（水）午後は稽古。
じっくりと場を見つめながら、の作業に入っている。
ああ、試したいことや考えたいことがたくさんあるのだけど、とにかく自分の台詞が入らないことにはどうしようもない。。。
夜は我が家でDM作業。
女優２人が手伝ってくれる。
ありがたい。

徳島から帰宅

徳島市の南、小松島市にいた。
昨年に続いてかよさん（宗像佳代）のプレイバックワークショップのサポート。
会場は障害を持つ子どもたちのための病院、学校、宿泊棟などが一体となった施設。
いわゆる対人援助職といわれる、誰かの助けになろうとする職業の人たちが対象。
こういう職業を選ぶくらいだから、もちろん「善」の心を持つ人たちで、常に自分は黒衣。
自分よりも他の人を先に、と考える人たち。
もちろん現場の大変さなどは想像するだけでも「臨機応変」の連続。
自分などの許容量をはるかに超えているだろう。

２日間のワークショップで演じた数々のストーリーがそれを教えてくれる。
終わってみれば彼らに対する感謝の気持ちがわいている。
プレイバックシアターのワークショップの素晴らしいところだ。
もちろんかよさんのファシリテートの素晴らしさにまたも感動。

無事終了後、空港に移動しようとタクシー呼んだら、昨年と同じ運転手さんだった♪
昨年空港までの道中、北海道で漁師をしていた話や地元の柑橘類ゆこうの素晴らしさ、など楽しい話が記憶に残っていた。
前夜もかよさんと「あの運転手さん」の話をしていたばかり。
あきちゃん（小森亜紀）も大喜びで道中はまた盛り上がる。
来年も来れるかな♪

徳島から

６時半には起きていた。
風呂を沸かし、洗濯機をまわし、お茶とコーヒーのためにお湯を沸かし米を炊く。
目覚めているつもりでも身体は重い。
で、ご飯はセットを間違えて粥のようになる。
家を出るまで９０分はあった。
お茶とコーヒーを供え、洗濯物を干し、失敗したご飯を粥にして食べる。
羽田空港へ。
空港で気がついた。
プレイバッカーズのTシャツを置いてきた！
「衣装」を忘れるなんて。

日常生活で「黒」は着ないことにしている。
２０代から４０代まで真っ黒だった。
意識的にそれを変えたのだけど、プレイバッカーズや舞台の仕事では黒を身につける。
それが続いていて嫌になっていたのだろうか。
ま、現場でどうにでもなるところがプレイバッカーズのいいところ♪


あきちゃん（小森亜紀）と徳島へ飛ぶ。
かよさん（宗像佳代）は前日入り。



善通寺から来たメンバーや徳島のメンバーとも再会。
ワークショップとパフォーマンス。
徳島のまあちゃん、ハモンドのピアニカ使ってる。
触らせてもらった。すげえ！