泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

こもれびミュージカル無事終了~プラターズに感動

2010-12-21 14:05:43 | 丹下一の泡盛日記
日曜日、6時起きで保谷のこもれびホールへ。
9月1日から3ヶ月半、ワークショップ~稽古を重ねてきた、こもれび市民ミュージカル「学校の怪談」の本番。

客席で本番を見ながら井村さん、いい本書いたよなあ、と改めて思う。

この3ヶ月間に思いが巡り、自分のこととも重なってくる。
短いようで長かった。この3ヶ月に何回舞台に立ったのかさえ覚えていない。
その一つひとつが深い体験だった。その身体の記憶が刻み込まれていくうちに器の小さな自分の心から何かが溢れ出してしまっている。

舞台の子どもたちは素晴らしかった。

本番っていいなあ。一生懸命の瞬発力は美しい。

バトンにつられているのはランドセル。もちろんたくさんの色があることは知っていたが紫色のランドセルは初めて見た。
戦争中、空襲された学校で死んだ子どもたちが幽霊となって現れて「私は死んだ女の子~」と歌う場面が好きだ。
アンコール、石丸だいこさんがふりつけたおばけを探す歌。子どもたちが手を振って去ってゆく。
その姿が自分の記憶と重なりせつなく素敵だった。

どんなに素敵なことでも新しいことが入ってくるために捨てなければならない。
その連続で生きてきたから、たくさんの素晴らしい体験をいただいてきた。
51歳になった自分は50歳の自分に別れを告げなければ行けないのだろう。
49歳から50歳になった時、波瀾万丈を予感したがそれがどんなものか好奇心一杯で飛び込んでいった。
過去の自分になんか興味が無かった。
今、目の前にたくさんの素晴らしいオファーをいただいているというのにぐずぐずしている自分がいる。
子どもたちが手を振っている姿をみた時に何かがすとんと腑に落ちた。
早く次へ行かなければ面白くないよな♪

子どもたちとの全体打ち上げの後「大人打ち上げ」で駅前の居酒屋へ♪
がっちり飲んで帰宅。
3時間眠って水天宮の日本橋公会堂へ。

プラターズのコンサート+中国人ダンサーの黄実さんのダンス。

「オンリーユー」で知られるアメリカのボーカルグループは代替わりしている。
プロデュースチームがイベントにまったく慣れていなくて大騒ぎ。
舞台監督なのに受付から楽屋まで関わる。
サウンドチェックでは通訳も。。。

昼の公演で特別ゲストで地元の有馬小学校の合唱団が参加。
クリスマスソングなどを歌う。
引率の先生がいいエネルギー。子どもたちをリラックスさせて歌声を引き出している。
プラターズのリーダーのポールとそでで見ていた。
「翼をください」の歌詞を訳して伝えると「beautiful!」。
ポールは出番を終えた子どもたちを裏で待っていて、みんなにメッセージ。
「素晴らしかった。どうか歌い続けて。いつか僕が客席で君たちの歌を楽しむ日がくるかも♪」。自分が通訳して伝えた。
プラターズを知らない子どもたちは誉められて喜んだが「この人誰?」「アメリカの有名人」「へ~~」。
「メリークリスマス!」とみんなに投げキッスしてポールは楽屋へ。

そして夜の公演の彼らは素晴らしかった。
懐メロバンドかと侮っていた自分が恥ずかしい。
そでで一緒だった劇場付きのスタッフさんも「いい音だしてるなあ」


バンドの音も冴えている。シンバルの響きが昼間と全然違う。
そしてバラードの歌詞がシンプルなので自分にもかわる。
そうかこんな歌だったんだ。
そのシンプルなラブソングが広い意味を伴って聞こえてくる。
昔につくられた曲が現代の歌になっている。
自分の心に響いてくる。素晴らしい。自然に一緒にリズムを取っている自分がいた。
しまったかみさんはじめもっとみんなに知らせるべきだったと後悔した。
大きな拍手の中、無事終了。
ポールとがっちり握手。
片付けている途中、通りがかりにエレベーターに乗り込んでいるバンド全員と遭遇。
「一緒に仕事ができて本当に誇りに思います。ありがとう!」。
「わ~い」と手をふりあう中、ドアは閉まった。伝えられてよかった。
神様は最後にこういう瞬間をくれるんだなあ。

水天宮の居酒屋で助手を務めてくれた保高史子さんと刺身で一杯。
横須賀線でウイスキー。財布空っぽ。帰宅してブラディメアリー。
だってだってようやくきつい季節が終了したんだもん。

今夜はお久しぶりのサティ・チームと忘年会。
23日はこれもお久しぶり、プレイバッカーズのメンバーと40日ぶりにリハーサル。
24日は本番。
それまでちょっと休日気分。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日は私の誕生日

2010-12-18 12:25:06 | 丹下一の泡盛日記
昨年も使ったが「今日は私の誕生日」というのは、ポーランドの劇団クリコット2を率いていたタデュウシュ・カントルの最後の舞台作品のタイトル。
彼はこの舞台の初演の前日のゲネプロ(通し稽古)の最中に客席で亡くなった。というかみんなが気がついたらこと切れていた。
そしてその舞台のタイトルが「今日は私の誕生日」だった。
最後にまたストーリーつくって亡くなっていったのが彼らしい。

池子では抜けるような青空が広がっている。
かみさんは早々と外大に出かけ洗濯物を干し終えた自分は犬たちとランチ。


昨夜から今朝にかけてたくさんのお祝いメールやメッセージをいただいた。海外からも。素直に嬉しい。
なんだかんだ言っても自分は本当に幸せ者だ。
そして、今年は、昨年の充足した誕生日とは少し違う気持ちでいる。
自分があがいたりもがいたりしているのがまだまだすごく浅いレベルであることをどこかで気がついている。
もちろんそれが先へ行くために必要なことだということも。
過去に体験しておくべきことをしていないと、最初は小さなずれだったものがここで大きくバランスを崩すことになっているのかもしれない。
20代、30代は演劇修行ばかり。そして、稽古場の中だけで造り出そうとしていたことが浅はかだった。
自分の生活、そしてその周囲への視線よりも稽古場の中に引きこもっていた感じがある。

昨夜はシェイクスピア朗読会で「冬物語」。シチリア王レオンティーズが自分の思い込みで嫉妬に狂っていくくだり、そして賢女ポーリーナにやりこめられていきながらも絶叫してしまう弱さ。
そんな人間の微妙に揺れ動いていく心のひだをようやく理解し、声に出せるようになってきた。(と思っている)
51年もかかっちまったい。
ふと、関弘子さんがいてくれたら、と思う。朗読会、立ち会ってほしかったなあ。
関さんなら昨夜の自分をみて何と言うだろうか? 今、訊いてみたいことがたくさんある。
そして、そんな時に関さんはもういない。

昨年12月6日に波瀾万丈を予感してから1年が経った。
本当に荒波の1年だった。たくさんの辛い思いをして、そして小さいけれど何物にも代え難い深い喜びをいくつかいただいた。
先日、かつてご縁があった人と偶然二人きりになり「辛い」話をしたら、笑われてしまった「あんたはまだ未熟ね」と。
ま、孤独の中でたたかい続けている彼女からみればそんなもんなんだろうけど、未熟な自分には充分辛い。

「51歳」をはじめた顔。

そして忘れられない重さを伴っているこの1年1年がいつの間にか「あの頃は」とひとくくりになる日が来るのだろうか。
今夜はこもれび市民ミュージカル「学校の怪談」の最終稽古。明日は本番。
月曜日は「Only You♪」で知られるプラターズのコンサートの舞台監督。
24日には久しぶりにプレイバッカーズでパフォーマンス。
まだまだ今年は終わらないね♪
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

朗読会無事終了

2010-12-18 02:45:29 | 丹下一の泡盛日記
なんだか暗いコメントを書いて家を出たら、空は大きく広がっていた。

こういう素敵な空に助けられるところがここで暮らすよいところ。


母親が誕生日の赤飯を届けてくれる。
さっそくぱくつく。旨い。
タッパに詰めてお弁当に。
今日のお題は「冬物語」。いわゆるロマンス劇。
早めに明大前に着いてコーヒー。

ゲネを終えて楽屋で赤飯弁当を食べて、母親に電話。
この親不孝息子はめったに実家に顔を出さない。
「正月には行くからね」と。
いつの頃からか「今年も走り続けます」と年賀状に書いているが、今年は本当に走り詰めだった。
なんという1年だったのだろう。

いつものように夜になり、楽屋ではリラックスした時間が続く。



今日の衣装のテーマは「緑」。ヨーロッパでは再生を表す色だ。

みんながワインをプレゼントしてくれた。
ここ数年、誕生日前後は朗読会。
そして東京シェイクスピアカンパニーは今年20周年。
江戸さん曰く「幼なじみみたいな感じ」なんだそうだ。

今年最後の朗読会だからだろうか。客席は満員。
ありがたい。こんなコンディションの時に立ち会って下さる方がこんなに多いなんて♪
精一杯やれたと思う。最後の方は少しふらふらした。

終演後、恒例のパーティー。
今夜はチーズフォンデュからローストビーフ、牡蠣も。

もうどれも美味しいので♪

そして終電に間に合うように一人で先に失礼する。
事故の影響で品川駅は大混雑。トイレに行きたくてグリーン車。
結局、鎌倉まで座れず。
24時をすぎてから「お誕生日おめでとう」メールが。うれしいなあ。
(時差の関係で)25時過ぎて香港からも。
幸せだなあ、わし♪

逗子駅に着いたのは1:15すぎ。ものすごい人がタクシー乗り場に並んでいる。
それを横目に歩いて帰宅。
寒い中、頭を冷やすにはよかった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年最後の朗読会へ

2010-12-17 13:11:40 | 丹下一の泡盛日記
昨日、キッドアイラックアートホールでシェイクスピア朗読会のリハーサル。
心の空洞の嵐が凄まじいせいか、いい出来だった。
不思議だなあ。こういう精神状態のときはパフォーマンスの出来がぐんとよくなる。
自分の中がすごいスピードで動き、深いところから一気に別の次元に飛んでいけるのがわかる。
語りながら様々な苦しい思いが飛来しては自分の中をえぐって飛び出していく。
以前にも何度かやっている役だが、全く違う視点で向かい合うことができる。
新鮮で深いところで同化している自分がいる。

リハを終えて外に出ると尋常ではない寒さ。
そういえば香港のMから朝来たメールで「今日の気温8度。あなたは平気だろうけどあたしは既に凍り付いてる!」ってあった。
アジア中が冷気に包まれているのか。自分の心も。。。。

「一杯やりたいなあ」と思いつつ品川駅で店のエリアが全部閉まっている。
熱燗の屋台出したら儲かるだろうな、って思って誰か出してくんないかなあ。そんな奇特な人がいないので、サンドイッチと冷えた日本酒を購入。
電車に乗り込むと娘1から電話。
「今どこお? 横浜で一緒にご飯食べようよお」。
渡りに船だ。
彼女も今日は気合いの入る一日だった。前日の夜の電話で知っていた。
二人でお疲れさまの会。
横浜駅前の昭和のテーマパークみたいな居酒屋に。

ネイルしたばかりでご機嫌。

おでんをぱくつき熱燗。

ちょっと神様のギフトの時間だったかもしれない。

久しぶりにかえるも食べる。ちょっと生だった(T.T)

娘1からいい言葉を聞いた。その一言で自分はかなり救われた。
もちろん彼女はそんなつもりでその言葉を吐いたのではない。
平和な気持ちで帰宅。

今日の午前中はかみさんとお出かけ。新しいプロジェクト。
さて、どうなることか。

てなわけでこれから小屋入りです。
今年最後の朗読会。最高のパフォーマンスになります、きっと。
そのために神様は自分をこんな精神状態にして試練を与えて下さっている。
あの夜、突如降りてきたあのマイナスのエネルギー。その声に従ってしまったことをものすごく後悔している。
自分の器の小さなことよ。なぜもっと大きく開いて人を受け入れられないのだろう。
すべて天はお見通しだったのだろう。
その気持ちをすべて今夜の「冬物語」の時間の中で昇華させてみせます。
今からでもご都合着く方はぜひキッドアイラックへ。20時開演です。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

What's going on!?

2010-12-15 11:15:48 | 丹下一の泡盛日記
仕事に出るかみさんを5時起きで駅までおくる。
パソを開くといい知らせが来ていた。18年ぶりにかつての友人に再会できそうだ。
友人と言ってもほんの短い付き合いだった。互いの作業に興味を持ち、意気投合する部分も多かったが、お互い全速力で走っていてすれ違いが多く、会うよりも電話で話すことが多かった。
今ならメールなんだろうけど。
彼は自分の顔はぼんやりとしか覚えてないと言っているそうだが、とにかく会うのは大歓迎だとか。
こちらも彼のことは長い間忘れることができずにいたが、その顔となるとはっきりしないのでご同様か。

そして昨年からの大きな変化のとりあえずのゴールはここにあったのかと出会いと流れの不思議さに本当に驚いている。
間をつないだ人は最初「知り合いだったの!」と本当に驚き、「彼の仕事のファンなの。ぜひ紹介してほしい」と自分に頼んでいた。
「いや、もう長いこと会ってないから僕のことなんか忘れているよ」
その彼女が引っ越した場所が彼の家のすぐ近く。
ある日バスの中で出会い、狭い業界、彼も彼女の顔はなんとなく知っていたので「こんにちは」。
彼女は今、彼と仕事を始めている。(自分の紹介が無くても出会う運命だったのだ)
先日みた素晴らしい舞台も実は彼のサポートがあったと終演後に聞いた。
彼にとっても彼女は大切な共同作業者となっていくだろう。
お互いを知っているのでわかる。
いつか3人で仕事したいな。

大きな変化の一年の最終コーナーを回り、じたばたとしている。
人間としての未熟さ、不勉強、努力不足が一度に攻めてきている。
「なぜあの時に」という後悔が、積み重なっている1年かもしれない。
後悔など意味が無い、と知りつつも。くよくよと。ああ、情けない。

そして、大きな果実もたくさんいただいている。
その果実の中のいくつかは一生忘れることができないものもある。
(今年ほどではないが、毎年忘れられない果実をいただいている幸せな人生だ)
その上で演劇人として、ようやく入り口に立ったような気持ちでもある。
未だ「演出家」などと名乗るのは恥ずかしいが、そんな自分でも「共同作業を」とのオファーをいくつかいただいている。
ありがたい限りだ。
その謙虚な気持ちの反対側で、実は孤独と不安に苛まれて胸に大きな空洞が空いている。
自分にはその空洞が見える。
その空洞の中を大嵐が暴れ回っている。
その暴風雨に耐えきれず、のたうちまわって苦しんでいる自分がいる。

そして自分はすでに知っている。
この状態は「休息」や「やすらぐ空間」などでは鎮めることができない。
自分が立ち上がってこの空洞と向かい合い、戦い続けることでしか平安は無い。
これが死ぬまで続くのだろうか。
これが前世の自分が負ってしまった業のようなものなのか。
大きな深い素敵な果実と引き換えに。やっぱり人生プラスマイナスゼロなんだなあ。
それでも「行きたい」「見たい」「触れたい」「欲しい」と思ってしまうんだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

神奈川県民俗芸能大会の写真~軽井沢日帰り

2010-12-14 23:38:54 | 丹下一の泡盛日記
日曜日の民俗芸能大会は幸せな時間だった。
自分は舞台監督として参加していたのだが、ボランティアスタッフで参加していた大学生たちが「こんなものが日本にあったなんて!」とかつての自分のように驚き、そして「芸」に興奮している。嬉しいかぎりだ。

この囃子曲持ちなども若い衆の精一杯の力技が美しい。

江戸時代の飴売りが客寄せに歌舞伎のまねでお芝居を始めた「あめや踊り」。
本来は(もちろん)男性が演じるもの。
それが途絶えそうになり、最近女性に伝えられた。


右の男性はかつて厳しい修行に耐えてきた方。これが「本来」の姿。左の女性は最近受け継いだ方。

といいつつも不思議なコントラストが。。。

今日は朝一で起きる。2時間しか寝ていない。
東京駅から新幹線で軽井沢へ。


年内にはかたがつく予定。うまくいくといいんだけれど。夢が広がるプロジェクト進行中。さてどうなることやら。
半日を過ごし帰路、ちょいと温泉へ。


レンタカーを返し、新幹線で東京へ。


車中で釜飯。

懐かしいなあ。子どもの頃、珍しいご馳走だった。

この釜飯をネタに吸血鬼の芝居を井村さんが書いて東京~名古屋ツアーしたことがある。
こぷこぷ日本酒なめつつ酔っぱらいに。

帰宅してお茶。酔いを醒ましてお仕事してます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年最後の山場に向けて

2010-12-14 02:14:40 | 丹下一の泡盛日記
今日は朝からパソをばたばたと叩きまくり、あ、正確に言うとキーボードを。
かみさんのおばを久しぶりに病院に連れてゆく。

終了後、急いで戻りまたパソに向かう。
慌ただしいことこの上ない。
なんせこの週末から来週頭にかけて今年最後の山場なのだ。
昨日の幸せな神奈川県民俗芸能大会の感動に浸っているわけにはいかない。

がっちり遅れて保谷のこもれびホールに向かう。
今日の東京は冷たい雨がふっている。
冬の雨は辛い。昔の人はこんな日はどうしていたんだろう。
ただただ体を寄せ合って震えていたのかなあ。

香港で一度行ったことがあるレストランで出てきたデザート。

まったくもってお汁粉だった。
そして、このほのかな自然の甘さがいい。
香港の中華菓子で昔の日本のお菓子の甘さを思い出した。

香港でお宅を訪ねたアーティストの翏東梅さん。
画集や絵をたくさんみせてもらった。
素晴らしかった。岡本太郎さんとも共通するようなピュアなエネルギーが画面で「爆発」してる。
色使いが素敵で画集などに「True color」とタイトルがつけられている。

いくつかの絵が「愛」に満ちている。
ご本人もそんな感じで、なんだか忘れていた子どもの頃の真っすぐな気持ちを思い出させてくれる。
なんだか涙が出てきそうになった。

その後、フェリーに乗って島に渡り小さなカフェでまじめな話。
前日のいい舞台の後、素敵な絵をみて、わいわい騒ぐような気持ちではなく。
ちょっと重くなった後は海鮮料理。
酒屋に寄って紹興酒購入。
なんせ誰も飲まない。店にも酒が置いてない。これだけは本当に困ったもんだ。

ぴりからで旨い。
そして、かねて食べたかった料理をついに。

ずっとずっとこれが食べたかった。
島ならではのお値段で♪

今回最後の夜で別れの晩餐。味がしみる。
今回は、もちろん楽しかったのだけど重たい時間が続き、最後にマジな話で終了。
どうして自分はまじな話にばかりエネルギー注ぎ込んじゃうんだろうなあ。
ま、日本のプレイバック人だとあまり相手にしてもらえないような話でも香港では目の前の現実なので。
新聞で読んでます、なんて自分よりも身にしみてわかってるんだろうし、よくそれに立ち向かっていくと思う。
菜園村問題なんて日本でもちょっと報道されたけど、記憶している人はまずいないだろう。
彼らが立ち向かっている相手は香港政庁、その後ろは中国共産党だ。
自分の小ささが身にしみる。
カッコつけて見栄はってでも、せめてもう少し大きくなりたいなあ。

明日はなぜか軽井沢往復。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

写真その2

2010-12-12 23:42:28 | 丹下一の泡盛日記
香港とマカオの写真その2

JCCACの1階で開かれていた写真展のインスタレーション。
地下の写真展がなかなかよくて。

MicheleとJanetのグループが追加で借りたオフィスと稽古場。

同じビルで彼らが元々持っている事務所。この隣に床ばりの稽古場がある。


シンガポールで45分間、膝ゆるめての立ちっぱなしから始まるワークショップをやってくれた馬仔と。


中辛でも自分には充分辛い、そして(多分山椒)スパイシーなヤム麺。


今日は桜木町のはまぎんホールで神奈川県民俗芸能大会の本番。自分は舞台監督で参加。
いやあいい舞台になってよかった。
そのあたりは明日。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

帰宅しました

2010-12-11 21:51:17 | 丹下一の泡盛日記
なんだかんだで無事帰宅。
眠れない日々は続いている。
昨夜は最後の晩だからとシーフードで紹興酒飲んだんだけどなあ。

iPhoneから書き込んでいたのでのせられなかった写真を。

7日の朝食。太いうどんのような麺と魚のスープがしみる。


風邪気味のときはこのお茶に限るね♪


お昼ご飯。海老ワンタン麺大好き♪ と空心菜の煮物。


地上32階のお茶室へ。


60ドルのお茶で不眠になった。


ものすごく久しぶりにスターフェリーに乗ってみた。


"Life & Death"リハーサル無事終了。


8日の朝ご飯。油麻地の大好きなお粥屋さんでピータンと魚のお粥に油条。


気になってしまった焼きそば。また食べたい味だ。


マカオの日本料理屋で。
自分はまだみたことはないが日本でも誰かがつくってるんだろうな「日本風うなぎの蒲焼きラーメン」。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

再び香港から

2010-12-10 08:38:42 | 丹下一の泡盛日記
昨日、マカオからフェリーでチムシャアツイに戻り、大急ぎでJCCACへ。
もう何度きたかわからない、身体が自然に向かう。
アートパフォーマーのSaffronと待ち合わせ。
こないだ日本に来た時、電車乗り間違えて旅に出てしまった彼女。2時間待たされて会えなかった(-_-"
なので久しぶりの再会。

そこに“Life & Death"の美術(装置)担当のVinchがご飯食べに。紹介してもらい一緒に話す。
Vinchは海外公演の体験もあり、きれいな英語。
ほんと自分ももっと話せるようにならないと話にならん。

2人とも本番とワーク前45分の短い時間だったけど充実した会話になった。

リハーサルにも立ち会った“Life & Death"の本番は感動的だった。満員の客席が舞台に惹きつけれ、揺さぶられている。
違う目線からみれば決して上手くなく不器用かもしれないが真実がある。

終演後、観客とのトークでは次々と手が上がり話が止まらない。
出演していた年輩の女性の息子、多分大学生くらい、が立ち上がって「お母さんに感動した」と話すうちに泣き出して、舞台にいた母親が客席に走り込んで抱きしめる、という場面も。

またピナ・バウシュの作業と重ねてみる観客も。

演出のLeung WaiMan、初演出。もちろんぎこちないところもあるし、100%の満足ではない、とも言ってたけど、これだけのチームを創り上げたことに正直言って驚いた。
すごいものつくるなあ。彼女の人徳だ。
告白すれば、嫉妬の気持ちさえある。
自分にこれだけの作業ができるかと自問。

そして日本のプレイバック人、そして演劇人にこういう舞台がすぐ近くの場所て行われていることを知ってもらいたい。

卑下してばかりではなく、彼らは「台湾でみたプレイバッカーズは素晴らしかった」と評価してくれていることも忘れてはいけない。

終演後、なぜか出演していたおば様たちに囲まれてたくさんのツーショットを撮っていただきました。。。

年輩の出演者たちは夜も遅いので帰宅。
自分も頭の中がぐるぐるしちまうので一緒に。
先程、息子を抱きしめた女性の夫と話しながら駅まで。
彼も驚きの気持ちが強く、何度も「みんな普通の主婦なのに」と。

ホテルで久しぶりに強い酒を飲む。誰かとこの舞台についてシェアしたいが、それは創り手の側とではない。
創り上げた方とは振付のHofanを含めてさんざん話した。

気合い入れてみたおかげか、マカオでまた不思議な体験したためか、ぐいっと飲んだらそのまま寝てしまった。

頭のどこかに興奮が残っているのかシェイクスピアの登場人物の名前が出てこないいらいらで、4時間で目覚めちまった。。。

今日は昨夜の演出、
WaiManとHoFanと落ち合いスライドで使われた美術作品の作者の廖東梅さんのお宅訪問へ。

移動に車椅子が必要な重度の障がい者であり、画家として素晴らしい作品を生み出し続けている。
彼女のことは同志社に招いたArManから聞いて知った。2人はダンス公演で共演しているのだ。

廖さんの展覧会は日本で開かれたこともあり、いくつかの美術館に彼女の作品が収蔵されている。
濃い時間はまだまだ続く♪
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする