泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

またやりたいことが増えてしまった

2009-03-14 11:34:31 | 丹下一の泡盛日記
 昨夜はUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)でのワークショップの最終日。いよいよ本格的な同時通訳を体験。
 自分がインタビュアーとなって一人ひとりにお話をうかがっていく。昔、FMでやらせていただいていた番組「トーキョー・トーキング・クラブ」みたいな趣向。
 話をしている一人ひとりの思いの深さが伝わってきて、もっともっと話を聞きたい気持ちになる。
 
 終了後、「善」のエネルギーに満たされてすっかり元気になるかみさんと自分。
 苦しんでいる他人のために身を尽くそうとする人たちがいる。世の中はまだまだ捨てたもんじゃないと多くの人にも思ってほしい。
 
 また演劇にも出番がありそうだ。「難民キャンプでは話を聞いてもらうだけで、ちょっと気持ちが楽になることが多い。話を聞いてもらいたい人がたくさんいる」
のだそうだ。
 プレイバックシアターの出番ではないか。
 また中東の難民キャンプや紛争地域で、その場にあるガラクタだけで楽器をつくって演奏する音楽家がいるという。これなどは自分の得意分野だ。
 もちろん演劇も。だって人間がいれば演劇はできるのだから。

 ああ、またやりたいことが増えてしまった。もしかすると来年あたり砂漠の中でことばの通じない人たちと踊ったり歌ったりしているかも♪
 
 単純な自分は明け方、ごうごうとすさまじい大風が吹くのを聞きながら、国際演劇祭でいろんな国の人たちとワークショップをしている夢をみていた。
 夏には正夢になるかもしれない。
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墓参り

2009-03-12 21:37:32 | 丹下一の泡盛日記
 今日はかみさんの父、大パパの墓参りに群馬県は安中まで。かみさんと大ママ。そして大パパの姉(かみさんの叔母)を車に乗せて。
 かみさんの実家の墓に詣でるのは何回目だろうか。寺は時宗で京都の「建礼門院」でお世話になった長楽寺ともつながりがあり不思議な「縁」を感じている。

 久しぶりの故郷に大喜びの叔母に連れられて新町近くの縁者の寺にも詣でる。
 ここは02年の群馬国民文化祭での野外劇を上演した玉村と烏川を挟んで向かい側になる。
 新田義貞の話や養蚕の歴史、そして没落のストーリー。語り続ける叔母が芝居の主人公になりそうだ。

 最近はやりのラスク(菓子)の本店が自分がかつて玉村に向かって車を走らせた道沿いにあることも判明。これも何かの「縁」なのかな。昔慣れた道なのでびっくり。全然記憶にない。
 なんだか先日来、群馬に通い続けた頃を思い起こす出来事が続いている。
 今はあの時よりも世間が広く見えるようになったんだねえ♪
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健全な視座

2009-03-11 23:39:30 | 丹下一の泡盛日記
 昨日、今日と家事と仕事に明け暮れる。かみさんは時折登場しては「花粉症の薬は眠くなる」とぼやきつつ(たしかにその通りだ)、お昼寝。。。
 自分も電車に乗って座ったとたんにとても心地よい眠りに誘われる。そして夕方、鼻水がたら~っと落ちてきたら薬が切れてきた合図だ。

 STORE HOUSE COMPANYの舞台のことを考えている。
 演出の木村さんの視線の健全さについて。
 もちろん演劇の世界にいて演出家であり劇団代表で劇場まで運営しているのだから「業はとても深い」はず。心の穴を埋めるために走り続けていると言ってもよいと思っている。
 かつて自分が好きだった舞台は、もっと闇と毒が強いものだった。そして当時はその闇と病いのようなものとの区別ができなかった。
 
 昨年、ある舞台を観たとき、出演している俳優たちがまるで患者さんたちのように見えた。
 「患者さんたち」というのは自分が精神科で行われたプレイバックシアターのワークショップにボランティアで参加していたとき、一緒に時間を過ごした通いの患者さんたちのことである。
 そして、病気から早くよくなりたいと願っている人たちと、その「病気」の方向に向かいたいと自分には見えてしまった俳優たち。正反対のベクトルがあるように思えてしまう。

 木村さんの視線は、そこで健全さを保っている。だから俳優たちは自分を保ったまま躊躇なくある地平に突っ込んでいけるのかもしれない。
 そして、俳優たちが「病気」に向かうベクトルをみつめてもその領域の深みにはまることを許さない。
 この「健全さ」は、たとえば「常識人」という言い方では決してない。深い穴を掘り続けて、出られなくなっているのとも違う。むしろ視野は広い。
 
 今回惜しくも解体社を見逃してしまった。なんとかして立ち会いたかったと思う。
 そして、木村さんのSTORE HOUSE COMPANYも解体社も日本で広く認められる日が来てほしいと思う。
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再会

2009-03-10 17:45:47 | 丹下一の泡盛日記
 昨夜、江古田のSTORE HOUSEで同カンパニーの「Ceremony Ⅱ」を観る。
 久しぶりのフィジカルシアター・パフォーマンス。やっぱり好きだな、こういう世界。
 そして、昨日のブログで「知っている役者は誰もいない」と書いたのはなぜなんだろう?

 出演者の一人は9年前にみた作品に出演していた。失礼。
 そして、終演後、出演者の一人が「覚えていますか? お久しぶりです」と。
 「!」なんと2001年に大島で合宿で免許を取ったときに一緒になった若者だった。

 2001年、演出助手の仕事の条件に「車の運転」があり、40歳にして急遽免許取得を思い立った。
 自堕落な自分が通いでは危ないと2週間の合宿にするしかないと大島の波浮港近くの教習所を選んだ。
 ここにくるのは基本的に18歳から22歳くらいの若者たちで40歳の自分はちょっと変わった存在。そしてかみさんが「差し入れ」と称して送ってくれた缶詰なんかをつまみに毎晩一緒に飲んでいた。40歳で突然の休暇のような日々。
 色んな若い衆がいてそれぞれの思いや夢を聞かせてもらうのは楽しかった。
 彼とは最後の頃に出会って1,2度飲んだだけだったが、面白いエネルギーの人だな、となぜか覚えていた。

 その彼がSTORE HOUSE COMPANYのメンバーとして舞台に立つようになっていて、海外公演にも参加していたとは驚きだ。
 本人も僕のことは覚えていてくれて、そしてまさか自分も舞台に立つようになるとは夢にも思っていなかったとか。
 動き続けていると神様は時々粋な出会いを用意してくれているもんだ♪
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ぐるぐる回る山手線

2009-03-09 18:17:59 | 丹下一の泡盛日記
 今日は朝早くから新宿の戸山ハイツでロケ。なんとまあ自分が中学生から10年近く暮らしたエリア。なつかしい駅で降りて久しぶりの道を歩く。
 現場も「なんだここか」という場所だ。すぐ後ろの箱根山には何回来たことか。(そういや箱根山では高校生の時に撮った映画のロケも)このハイツに住んでいた中学校の同級生たちはどうしているかなあ、などと。

 さくさく仕事を終えて、一緒に出演した同じ事務所の方と早稲田で話す。どらま館の1Fはいつの間にかオフィスになっていた。残念。コーヒーをここで飲みたかったな。
 
 その後、高田馬場まで歩く。なんと今日は夜まで時間が空いているのだ。もちろんかみさんがオフィスの留守番。自分もノートを持ち歩いている。
 ものすごく久しぶりに早稲田の古本屋で長時間過ごす。山形県にある熊野神社の祭礼と獅子舞の記録の冊子を発見。これが100円だもんな。
 天女神楽のために読みなさいって天の声が聞こえる♪ そういや今日は矢吹紫帆さんの誕生日だ。おめでとうメールを送る。
 他にも何冊か購入。ああ、いつもながら、本に囲まれているのは至福の時間。

 馬場まで歩いてコーヒー屋に。パソ立ち上げてメールチェック。やっぱり「持ってきてよかった」というメールが何本か。ちょっとお仕事。
 永井荷風を読む。気がつくと4時。こんなことしてていいのだろうか? いいんだもん♪
 実は昨夜はあまり寝ていない。こんな時は山手線だ。1時間立つと元の駅に戻っている。電車の中でもパソ立ち上げてメールのやり取り。
 そして、ちょっと寝過ごしたがいい時間。

 今夜はものすごく久しぶりに江古田のSTORE HOUSEに。9年ぶりかな。この劇場がオープンした時からのお付き合いだし90年代には何度も使わせていただいた。
 それが消防法とやらで7月には閉めなければいけないという理不尽な話。運営するカンパニーに知っている役者は一人もいなくなってしまったが、やはりもう一度ここで観ておきたい。 
 荷風も読み終えた。気合を入れて立ち会うぞ♪
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ドリアをはじめてつくる

2009-03-08 19:34:17 | 丹下一の泡盛日記
 昨夜、「医龍」の10巻まで読んだ。
 今日は予定がずれて結局家にいることになった。夕方、娘2とスーパーで食材買出し。
 娘2のリクエストに応えて「ささみの梅しそ巻き」なんかも♪

 で、はじめてドリアをつくった。
 かみさんにとってドリアはけっこう「位の低いご飯」だそうだが、自分にとっては逆の地位。
 新宿で一人暮らしの頃も冷蔵庫には冷凍のドリアが入っていて、夜中のちょっと重めの酒の友だった。
 4つあるグラタン皿に少しずつ配分やチーズの種類をかえて盛りオーブンに。

 ま、ホワイトソースをはじめ缶詰物ばかりで作ってるんだけど、結構いい感じ。
 こういうものばかり食べているからなかなかおなかが引っ込まないんだよな。

 「医龍」、とても面白い。そして日本でお医者さんにかかるのが怖くなる。
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ルーク3回忌

2009-03-07 22:53:27 | 丹下一の泡盛日記
 昨日はルークの命日だった。3回忌。大好きだったカタクチイワシを買ってきてぶつぎりにして煮て、供える。
 この匂いがするとあれほど指令に従うわんこがたまらなくなって家に走りこんできたものだ。
 今いる3匹も興奮。豆太郎、よじのぼろうと必死。
 もちろんちゃんと3匹に与えた。

 高橋くんの舞台、かみさんが観にいってくれた。自分は、今週これ以上はもうちと無理かな。

 某大学の研究会でこれからメディア・サイエンスにアート、特に身体芸術の必要度が増す、という報告が相次いだとのこと。もっとはやく気がついてよ、という気持ちもある。
 自分もここ数年のテーマは「肉体の復権」。30年前と同じお題目だが、螺旋でぐるりと一回りした。

 ある精神科の医師は治療に投薬だけでなく「散歩」を取り入れている。よくわかる。プレイバックシアターのコンダクターをしたり、ワークショップのファシリテーターをした後、自分は一駅くらい歩くことにしている。
 理論的ではなく体験的に理解している。そしてこういう感覚を共有できる人が少ないことにとても驚いている。
 このあたりのことを少し整理してみようかな。
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クラウド・ゲイト・ダンスシアター

2009-03-06 01:10:21 | 丹下一の泡盛日記
 クラウド・ゲイト・ダンスシアターの「ホワイト」を観てきた。
 例によって不勉強でこのグループを知ったのは昨年の春のこと。台湾の高雄で國楽団のチェ・シンリさんに教えてもらってDVDのボックスをその場で購入した。
 DVDはなんどもみたが、生の舞台ははじめてだ。

 ダンスシアターと名乗っている彼らはダンスグループでは決してない。今回の「ホワイト」は3部構成で、バレエの動きも入るが太極拳などの東洋武術が基本の身体にみえる。
 DVDでもみた深い呼吸とそぎ落とされた(と言っても舞踏ほどではない)身体の流れるような動きが本当に美しい。
 時折、ダンサーと一緒に呼吸してみる。密やかな楽しみ。

 先週のイ・ユンテクと今夜の林懐民(りん・ふぁいみん)、素晴らしい舞台を続けてみることができて幸せだった。
 そういえばここ数年、週末はすべて仕事だったので、こんな機会は久しぶりだった。きちんと受け止めて自分の作業に生かしたい。
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露骨な政治攻撃

2009-03-04 17:24:53 | 丹下一の泡盛日記
 小沢民主党代表の公設秘書が逮捕された。
 政府もやることがどうも露骨になってきた。ある人が「マフィアよりも何よりも一番恐ろしいのは国家権力」と力説していたが、こういうことを言うのだろう。
 こうなってくると西松建設に捜査が入ったこと自体、今回のことを視野に入れていたのだと思えてくる。
 
 それにしても献金先には自民党の森元首相も入っているんだけど、どうしてそちらは捜査対象にならないんだろう? それに対して疑問の声があまり聞こえてこないのもなぜだろう?
 ま、TVタックルの政界時代劇で管直人さん役をやらせていただいているワタクシ的にはここで管さんに大活躍していただきたいと切に願っております。

 昨夜の夜食はキムチチゲだった。かみさんが韓国語の先生に教えてもらった通販のキムチが旨い♪ しかも発酵食品だから毎日味が変わる。
 同様に仕入れた韓国ミソとこのキムチを使ったチゲはソウルを思い出す。
 大なべにはまだおでんも残っている。寒い日が続いているので、つい鍋系に偏ってしまう我が家。
 で、朝ご飯はキムチチゲの残りに卵と納豆落として温めてご飯にかけたものをかっ込んで車に飛び乗った。お昼ごはんは暖めなおしたおでん(ご飯なし)をつまみつつパソに向かう。一人の時なんてこんなもんだ。座って食べてるだけまし。
 そして夕方、小腹が空いたのでおでんを温めてつまんでいると、お、もう6時過ぎだから、なんてこぷっとついでカンつけてしまうワシ。。。ああ、娘2から最近「アル中だよ!」って怒られてる。
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娘をしかると心がすかすかする

2009-03-04 00:21:34 | 丹下一の泡盛日記
 明日から娘2は試験。そして4月からは3年生。完全に受験体制と、なる、はず。だが、部屋は嵐の後のように荒れ放題。勉強もほとんどしているように見えない。
 そして、今夜遅くなってから娘2が明日からの試験勉強をほとんどしていなかったことが判明。どころか英語の基本の発音ルールを理解していなかったことも判明し、激怒するかみさん。
 ライブハウスで盛り上がっていてもやることはやっています、という話ががらがらと崩れ落ちて、二人してしかりつけてしまった。ああ、いやな気持ち。

 まあ、娘2も甘ったれで「ならもう高校行かない」とかぬかすので「そこへなおれ!!」みたいな展開に。
 とりあえず以後の現在予定されているライブはすべてキャンセルさせます。
 ライブハウスはじめ皆さまごめんなさい。
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