泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

Whiteプロジェクトの舞台と平野早依子個展「1万日間」

2012-10-21 22:01:11 | 丹下一の泡盛日記
 今日は仙台の劇団IQ.150から独立した銀ちゃん/由美ちゃんこと井伏銀太郎さんと西澤由美子さんの率いるWhiteプロジェクトの東京公演「White あの日、白い雪が舞った」を観に新宿はタイニイアリスに出かける。
 タイニイアリスは自分の千賀企画での最後の公演場所で、かつ大変にお世話になっていたところだが、以来足を踏み入れてなかった。たしか2000年だったと思うがいつだったかももう覚えていない。
 受付に劇場主の丹羽さんがいて「久しぶり♪」と笑顔。恩師でもある西村さん、事務局の鳳さんもいて「わ~い」と話す。
 
 銀ちゃんが書き、由美ちゃんと共同演出した芝居は静かだけど深く心に響いてきた。
 冥界婚、亡くなった娘の結婚式を行う風習はアジアでは知っていたけど山形にあるとは知らなかった。震災から3年後を舞台に亡くなった娘の冥界婚を行う夫婦に銀ちゃんと由美ちゃん。
 イケイケで尖った舞台やっていた二人が20代の娘の両親に見えるんだもの。なんかほんわかしちまうね。
 そして芝居はもちろん震災の被災者でもある仙台の演劇人たちによって深い悲しみと怒りが内包された素晴らしいものだった。
 いい舞台創るよなあ。
 そして例によって東京では知る由もない「ひどい話」をたくさん聞いた。こういうことを報道しなくていいのだろうか。
 終演後、すぐにソワレに向かう彼らとあまり話せなかったのが残念。

 そのまま歩いて新宿の初めての場所に。
 同志社での学生の一人さよちゃんこと平野早依子さん。彼女は卒業後、画家として地元の関西のみならずアメリカの西海岸に進出しついにはニューヨークで個展まで。そのために英語でのプレゼンビデオも。
 数年前には天女神楽にも出演してくれた。
 その彼女が個展「1万日間」を開いている。
 新宿の本当の裏町。こんな宿があったりするのだ。


 そして彼女が個展をしているのは小さなホテル。そのホテルの1階は、

 まるで画廊。
 ここがホテルの受付。

 ちょっと泊まりたくなるような空間。今度泊まりに来ようかな♪

 偶然、来ていたこちらも同志社の学生だったYにも会えた。東京の会社に就職して京都を離れているのは知っていたけど、会うのは久しぶりだ。ちょこちょこ芝居にも出ているらしい。今度、自分の舞台にも出てもらいたいなあ。
 で、さよちゃんと。


 彼女の作品は「いのち」の発露だ。穏やかな外側と違って内側には真っ赤ないのちが渦巻いている。それを表現せずにはいられない。素晴らしいアーティストだ。

 銀ちゃんと由美ちゃんの舞台といい、さよちゃんの個展といい、素晴らしいエネルギーをたくさん頂いた。
 明日から再び斎宮小学校。そしていよいよ天女神楽の稽古。
 楽しみだ!
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