泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

小野洋子さんのことば

2008-05-08 14:49:13 | 丹下一の泡盛日記
 今朝は4時半に起きて神保町へ。喫茶店でTVの再現物の撮影。懐かしい空間だ。この店には入ったことはないけど、すぐ近くのさぼーるはしばしば行っていた。
 昼間はコーヒー。お昼はランチ。夜はウイスキーと日本酒が同居する飲み屋。レンガと材木、ちょっとだけロシアの雰囲気。

 この頃、ちょこっとずつゆっくりと読んでいた小野洋子さんの本を読み終える。刺激的で本質的、うなづかされることばに満ちている。
 中学生の時、彼女がプラスティック・オノ・バンドと郡山市でのロックフェスティバルに来日したのが深く知るようになったきっかけだった。オールナイト・ニッポンに特別出演した時、はじめて聞いた肉声を今でもよく覚えている。文芸春秋の手記も読んだ。(「女性上位万歳」という歌もヒットしていた)

 高校生の頃から美術手帳などを通じてオブジェ作品にも触れはじめた。4本のスプーンのうち1本が欠けているブロンズや、故人となった夫ジョン・レノンの眼鏡のブロンズ作品などが好きだ。10年位前だったか水戸芸術館に貨車を丸ごと1台展示したのも「らしい」と思った。
 アイスランドに設置したライト・タワー(光の塔)も見てみたいと思う。

 自分が10代~20代の頃、彼女を好きだという人は周りにいなくて不思議に思っていた。もしかすると同じ日本人なのに英語は話せるし、「雲の上の存在」だったジョン・レノンを「手に入れた」ので許しがたいという嫉妬があるのだろうか。
 自分にとって彼女のことばは岡本太郎さんのそれと同じくらい刺激に満ちている。彼女の詩(というかことばたち)からレノンの「イマジン」が生まれたことを知らない人も少なくないのではないだろうか。
コメント
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