寮管理人の呟き

偏屈な管理人が感じたことをストレートに表現する場所です。

記憶の中の友(前編)

2009年11月17日 | 学生時代

中区東千田町の大学には多くの「都落ち学生」が集まっていた。彼らは阪大や九大を受験して見事に失敗し、嫌々ながら第二志望校に進学したのである。私なども西へ下ったという意味では同類になるのだろうが、決定的な違いは第一志望で入ったことだった。

籍を置いた学部の広島県人の占める割合は2割にも満たなかった。私はマイノリティーに属していたが、その頂点にいたのは東京から来た男(A)だった。Aは東京育ち、山崎努と獅子舞の田村を足して2で割ったようなマスクでとりわけ目立った。歯切れのよい言葉と洗練された所作に田舎者はカルチャーショックを受けたのである。

九州出身者が「格好つけやがって」と対抗意識をむき出しにするのが滑稽だったので「肩に力が入り過ぎているのはむしろお前の方だろう」と私はあえて指摘し火に油を注いだ。Aと口を利くようになった経緯は思い出せないが、おそらく友達の紹介だろう。

Aとは音楽の話をよくした。フュージョンが好きだと言うので「BLOW BY BLOW」のカセットテープを貸した。次の日、彼は「良かったよ」と感想を述べた上でギタリストの名前を尋ね「レプトン(大学北門の対面にあったレンタルCD店)」に向かった。耳が確かで行動力のある人だと思った。

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大根の煮物が胃袋にしみ渡る

2009年11月17日 | 家飯

厚切りにした大根を面取りもせずに(笑)昆布出汁で炊いただけ。薄口醤油と酒を少し加えて味を調える。簡素な料理だが、寒い日にはご馳走だ。ふーふーと息を吹きかけながら食べる。程よいかたさの大根が喉を通り胃に着地するとじわじわしみて来る。

肉の煮込みを脇に添えて葛あんかけにするもよし。いろんな応用ができると思う。最高気温9℃の今日は精進料理で熱燗を飲み体を温めたのである。

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たたきごぼうの素朴な味わい

2009年11月17日 | 食材

ごぼうはまことに面白い食材だ。味を含ませて食べるものと思いがちだが、実は大して味付けしなくても美味しいのである。素の味を生かした料理としては天ぷらとたたきごぼうがあるが、今回は後者について話してみよう。

水洗いして泥を落とし、たわしで擦ったごぼうを4つ割りにする。酢水にさっと晒してから歯応えが残る程度に茹で上げる。本当はここでごぼうを叩くのだろうが、歯の丈夫な方は省いても構わないだろう。

白ごまを乾煎りしてすり鉢であたり、醤油を加えてごぼうと和える。必要最小限の旨みを足したごぼうを噛んでいると甘みが結構強いことに気づく。顎をしっかり使って味わうことを現代人は忘れているのではないかと思った。やわらかいものばかりが持て囃されるのもどこか妙だ(笑)

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