硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

スターウォーズ

2018-01-03 15:54:55 | 日記
御正月休みも今日まで。昨日に続いてもう少しだけ述べておこうと思います。

スターウォーズといえば「フォース」 選ばれた者達が用いることが出来る不思議な力ですが、30年の月日を経て、それが、本当はなんであるのかようやくわかった気がします。

フォースのメタファーとは、つまり、「何かを信じる力」ではないでしょうか。

「信じる力」の対象は、他者であったり、愛であったり、希望であったり、夢であったりするのだけれど、自身の正しさを信じこんでしまうと、原理主義的な思考に陥り、極端に傾倒した場合、他を排除しようとしてしまいます。

それを「暗黒面」とたとえます。暗黒面が誰にでも存在するのは、信じる力が誰にでも備わっているからであり、思考が極論に振れてしまうのは、自身の正しさが人を導くと思い込んでしまうからかもしれません。

少し話は外れてしまいますが、昨今の西アジアはイスラム教圏であることは知られているけれども、その昔は他宗教な地域で、特にシリアなどはとても多様性に満ちた社会でしたが、多様性社会であったが故に危険が膨張し(土地柄、短気な人が多かったといえるのかもしれません)、内戦によって邪悪で不寛容なテロリスト集団を生み出してしまいました。

その国で戦いが終わらないのは、剣を持つ人々が「正しさを信じ」戦いは人を導くと信じているからですが、しかし、その正しさは「アメリカ的資本主義」な社会であるのか「イスラム教原理主義的」な社会であるのか、それとも、アサドさんの思い描く社会が正しいのかは、(isは社会の構築というより、個人が覇権を握りたいという欲望によって動いているようなので、あえて外しておきます)信じ方によって見方を変えてしまいます。

だから、スターウォーズも帝国側から描くと、(フィンさんのような人がトルーパーになるまでの詳細な過去)少し見方が変わるかもしれません。

誰もが持つ「フォース」。それを正しく伝承するには、マスター・ヨーダの言うように「失敗したことを教える」必要があるのですが、人は未来へ進むために「忘却」を選択してしまう(ジェダイマスターである、スカイウォーカーも最初は忘却を選択していましたね)ものなのかもしれません。だから、ファーストオーダーが台頭してしまい、再び争いが始まってしまったといえるでしょう。

不寛容な「フォース」は人を苦しめますが、寛容な「フォース」であれば、争いは無くなります。しかし、不寛容な心は寛容な心を赦しません。(ダークサイドの人達は失敗を認めていません)だから争いは続いてしまうのだという事を「スターウォーズ」という物語は私達にそっと語り掛けているのではと思えるのです。

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