人気のあったテレビドラマが終了してしまい、僕たちは犬の事をあまり話題にしなくなっていった。それにゲームアプリやカードゲームの話のほうが楽しくて、犬を飼う事に熱中していたのが不思議なくらいに思っていたら、隣の席の敬太君が不意に、
「そういえば、あの問題ってもう解けたの?」
と、たずねてきた。敬太くんは問題を忘れずにいてくれたみたいだったから少し驚いた。
「いやぁ。まだ解決してないんだ・・・。わかんないからさ、先生の答え待っているんだ。」
「ふ~ん」
「何で考えないのさ。」
凄く鋭い質問にあせった。
「えっ。」
「むつきにはいつもお父さんがいて、話をしてくれるわけだろ。それならいっぱい話が出来るじゃないか。だったら、答えもその中から見つけられるんじゃないか?」
「そうかな。」
「そうさ。」
「そうかぁ。」
「そうだよ。それにむつきは、大事な事を忘れてる。」
「えっ。」
大切な事って、なんだろう。そう思っていると、
「えっ。じゃないだろう。両親がいるってことは、いいことなんだぜ。」
「・・・。」
「前にむつきの家に遊びに言った時、すごくお父さんとお母さんの仲がよくて、むつきはいいなと思ったよ。オレんちは、母さんが父さんの代わりもしてくれているけれど、忙しいからそんなに話は出来ないんだ。」
「だからさ、がんばって答えを出さないとさ、お父さん、がっかりするよ。」
僕は、敬太くんの言葉に納得した。
「そうだね。」
「そうさ。」
「うん。敬太君ありがとう。」
「おうっ。」
敬太くんは照れながらも、どこかうれしそうだった。それにひきかえ僕は、どこか恥ずかしいという気持ちが消えなかった。
「そういえば、あの問題ってもう解けたの?」
と、たずねてきた。敬太くんは問題を忘れずにいてくれたみたいだったから少し驚いた。
「いやぁ。まだ解決してないんだ・・・。わかんないからさ、先生の答え待っているんだ。」
「ふ~ん」
「何で考えないのさ。」
凄く鋭い質問にあせった。
「えっ。」
「むつきにはいつもお父さんがいて、話をしてくれるわけだろ。それならいっぱい話が出来るじゃないか。だったら、答えもその中から見つけられるんじゃないか?」
「そうかな。」
「そうさ。」
「そうかぁ。」
「そうだよ。それにむつきは、大事な事を忘れてる。」
「えっ。」
大切な事って、なんだろう。そう思っていると、
「えっ。じゃないだろう。両親がいるってことは、いいことなんだぜ。」
「・・・。」
「前にむつきの家に遊びに言った時、すごくお父さんとお母さんの仲がよくて、むつきはいいなと思ったよ。オレんちは、母さんが父さんの代わりもしてくれているけれど、忙しいからそんなに話は出来ないんだ。」
「だからさ、がんばって答えを出さないとさ、お父さん、がっかりするよ。」
僕は、敬太くんの言葉に納得した。
「そうだね。」
「そうさ。」
「うん。敬太君ありがとう。」
「おうっ。」
敬太くんは照れながらも、どこかうれしそうだった。それにひきかえ僕は、どこか恥ずかしいという気持ちが消えなかった。
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