いちどきり

同じようで少しづつ何かが違う。
それに気づける毎日でありますように。

先週の事-3

2012-02-27 02:56:36 | Weblog

山旅つづき

19日朝

早すぎる睡眠は、否が応でも朝早く目が覚めますね。

仕事が待っていないこと、好きな事に時間を使っている事もあるのでしょうか。いつもの朝とは

違うすっきりした目ざめ。

外に出たら、丸山の上に三日月が出ていました。

早めの朝ごはんを取る事にしました。

食べているうちに朝が明けてきました。 窓に出来た氷の結晶が綺麗です。

ヒュッテの正面から朝日が登ります。

振り返るとヒュッテからは朝の煙。

泊まり客の方が、カメラを手にこの機械を撮っていました。

記念よ!との事で、みると気温計でした。

外は-20.8℃! 放射冷却も手伝っていますが、ざぶずぎる

しかしなんとも気持ちの良い空気です。

今日は旅立ちの日。

オーナーがヒュッテ裏から帰ってきました。

前掛けがパリパリに凍っています!! 外から薪を運んで来たようで、ちょっとお願い

してソリを引く格好をしてもらいました。

ヒュッテではいろんな仕事がありますね。頭が下がります。

荷物を整えて今日もゆっくり出発です。 大変お世話になりました。

7:00

今日は本当に雲ひとつない青空。

張り切りすぎ?で左足が少し違和感を感じていた為、今日は楽な道を帰るつもりでした。

でも天気がいいのにもったいない!という声もあり、確かにね。歩きながら決めよう。

と思いながら歩き始めました。

またしてもだれかの綺麗な足跡。

うさぎー見てみたいー

コメツガの葉は砂糖をまぶされたように細かい氷がついていました。

さわるとパリパリ。

でもこんな綺麗な緑で春を待っています。改めて針葉樹ってすごい!

分岐です。

このまま五辻に降りてピラタス山頂駅へ。と思っていたのに・・・。分岐に近付くにつれ

なんてことか足は茶臼山へ。

途中だれかの糞。 これは見た事がない。

シカ・ウサギ・テンどれも該当しないと思う。これだれだ。 しかも一粒だけ。

木の実ではなく、繊維質のぎっしり詰まった物体でした。

中小場へ到着。あぁ確かに昨日と大違い!

しかし再度茶臼山に登ろうと自分が思っているとは・・・。自分・・・。

太陽って本当にすごい存在です。

山に登ると常にそのすごさを感じます。あの光のパワー。当たるだけであったかい。

山を渡ってきた雲らしい形です。

この坂を登り切れば頂上・・・

上の方にみえる赤いジャケットの方々も、ヒュッテに泊まって

いた方々だと思いますが、追いぬかれました。

追いぬいて頂いて正解です。そんなに早く動けません。

しかし・・昨日もこの道を来たはず。雪も降っていたのにこんなに重くは無かった。

確かに背負っているリュックからも負荷は来ていますが・・。

苦しいわけでも、きついわけでもないのだけれど、足が止まってしまいます。

山歩き中いつも出てきた言葉・歌が頭に登ってきます。

言葉は、人生は重荷を負うて遠き道を行くが如し

そして歌は、雪山賛歌

言葉は、徳川家康の遺訓だそうです。なんども頭に浮かびました。

雪山賛歌は、歩調を合わせやすい節回しです。楽しそうなフレーズの中に少ししんみり

した言葉がまざる素敵な詩の歌です。

そしてボニージャックスが歌うそれがまた素敵なのです!

いろいろと考えつつ、足が止まりつつ茶臼山に11:30頃到着。

風がすごい勢いで吹いていますが、寒くないー。嬉しいー。来てよかったー。

といろんな感情が湧きました。

八ヶ岳 ・・・横岳 赤岳 阿弥陀岳 権現岳

南アルプス・・・北岳 甲斐駒ケ岳 千丈岳

中央アルプス・・・空木岳 木曽駒ケ岳

中央アルプス・・・御嶽山

北アルプス・・・乗鞍岳

北アルプス・・・穂高連峰

ピラタスロープウェイの山のマップを見ながら写真と照合しました。

行った事があるのは、北アルプス穂高連峰の、西・前・奥穂高岳だけ。

あれはいい思い出ででした。

あの山の下山時にはもう、膝がへらへら笑って止められませんでしたが、眼下に上高地

を見降ろしながら下りてくる下山路はまた気持ちがいいものでした。

またいつか行く事があるだろうか・・・。

縞枯山も登る気持ちでいたのですが、とんでもない!無理!そして、茶臼山での

展望にとても満足したので、無理はせず、ここから五辻へ下ります。

下りながらもアルプスが見られる天気!

少し下りるとカラマツの木がありました。木の芽がわずかにふくらんでいます。

五辻に下りてきました。

あとはやや上り坂の道をまっすぐピラタスロープウェイ山頂駅まであるくのみ。

息びったりのウサギですね。

楽しそうな?2羽が見える気がします。

やったーつきました。奥に見えるは山頂駅です。

そして当初の予定では、ここからロープウェーに乗って下山のはずでしたが、山で

お食事を共にした自炊チームが、あそこは歩いて下山が最高だよ!といっていたので

往復券は買ってありましたが、バスまで時間もある事ですし、下りてみる事にしました。

下山口が分かりにくいのですが、山頂駅向かって左に、スキー場がありますが、山頂駅と

スキー場の間に、「場外」という雰囲気の下山道がありました。わかりにくい!

多くのスキースノボーをやっている人をしり目にずんずんおります。

ちょっと人が通らない場所では、シカの食害が至る所にあります。

しかも新しい食跡

ピラタス周辺もひどい有様です。

左はスキー場。線で区分けされた右が下山道

なんかいないかなー。とふとみると!

オスシカでした。

食害の主でもありますが、彼らはただ生きているだけ。悪い事をしているわけではありません。

ただ、生きる為に食べているだけなのです。

こんな寒い中、あの大きな身体を維持するのはどれだけ大変な事でしょう。

ふと、生き物は増えすぎると問題だ問題だいわれるけれど、人間だって同じ増え続ける生き物。

ともに、生きています。

難しい問題です。

大物の足跡!だれー!!!!みたいー!!

山の中ほどまで下りた所で登山道を登って来る人に出会いました。

上は道付いてる?と聞かれ、ついてました。と答えました。

良くお見えになるんですね!というと、うんうん。とうなずき

微笑みながら気持ちよさそうに登って行かれました。

そのゆとりが素敵です。

だいぶ下りてきました

下に降りるにつれて気温が上がっているのを感じました。

上ではかかなかった汗をかくほどです。

スキー日和です。

おされなウェアを来た若人、ファミリーが楽しんでいました。

自炊チームによると、おれたちが下山した時にはカモシカにあったよ。

なーんて聞いたものだから会いたくて会いたくて。

無駄な写真をいくつもとっては拡大。

いない。(右の黒いものはなんど撮っても動かず、石と判別しました。無念)

振り返ってもいない。

あー会いたかった。

途中、建物の屋根が見えてきて、なんだ!もうついちゃったんだ。なんて

たかくくっていたら、それはスキー場のリフトの屋根でした。

これが本当の山麓駅です。

駐車場は満車のようです。こんな沢山の人が山に来ているのかー

帰ってきたー!12:50

何事もなくて良かった。

茅野駅行きバス出発まであと30分。

山の服装から、下界で熱くない普段着へ着替え、スノーシューをしまい

バスへ乗車しました。

バスの中では、シニア女子と男子が楽しく山での話をしています。

そして美味しいものを食べているようです。

シニア男子:このたくあんうまいねー。お茶ある?

シニア女子達:テルモスかして。いれるから

シニア男子:おれさ、たくあんと渋いお茶好きなんだよね!

シニア女子達:バスとまったらいれるから、テルモスに。

・・・テルモス。聞いたことあるけど、あの魔法瓶サーモス(THERMOS)のことだよね。

サーモスをテルモスと呼ぶ人がいるとは聞いていたけれど、シニア間違ってるよ!

と思っていました。

でも比較してくださっているブログがありました。

サーモスは英語読み。テルモスはドイツ語読みなのだそうです。決して間違いじゃないんだ。

それにしても山の上で出会った人々・・自炊チーム、泊まり客、歩いている人、団体、

若いチームやカップル、単独行ももちろんいましたが、平均的にシニア層が多い気が

しました。

いくつになっても山を楽しんでいるシニア。かっこよいです。

バスは茅野駅に少し遅れて?付きました。

ここから15分ほど歩いて中央道の駅、中央道茅野で高速バスに乗ります。

八ヶ岳の綺麗な山並みが町からも見えました。

のんきにこんな写真を撮り、足が痛いので気をつけながらあるいていると、まずいです。

乗り遅れそうです。

なんとか発車時刻1分前に到着。よかったーーーーーー

でも肝心のバスは10分遅れで到着しました。2号車まで出ている満席ぶりです。

次のバスに乗ろう。なんてあきらめていたら帰るのがうんと遅くなったのかと思うと

少し冷や汗。乗れてよかった。

車内からはずっと山が見えていました。

さー明日からは仕事だ。

今日のルートは、麦草ヒュッテ→大石峠→日向小場→茶臼山→五辻→ピラタスロープウェイ山頂駅でした。

北八ヶ岳の冬。

歩かせていただきました。

 


先週の事-2

2012-02-26 02:52:19 | Weblog

山旅続き

18日の朝

夜雪が降ったようです。

昨晩ご馳走になった自炊シニアチームに、朝もおよばれし朝食頂きました。

7:00すぎにチームは下山していきました。

こういうシニアに憧れます。私もこうありたいと思いました。

お世話になりました。

さて、私は今日はどこへ行こうかな。 ちょっと避けていたのですが、天気もいい事ですし、

近くの山に登る事にしました。

茶臼山、縞枯山です。

昨日歩いた茶水の池脇の道から行きます。

大石峠で分岐点。ここから右に入ります。

やっとついた!

とおもったら、まだまだ。ここは中小場という場所でした。

正面の山2つにこれから行く所・・・

ここが茶臼山2834m山頂。天候もあまり優れません。

優れないのは残念ではなく、これはこれで良い。と思ってしまいまうのはなせでしょう。

私は雨の山歩きも好きです。

次の山、縞枯山への下り。

わかってはいても、登った山を下ってまた登る。あぁ。

でも山に登ってしまうのはなぜなんだろう。いつも答えが出ません。

ただ、行きたい。ただ見たい。という気持ちがあるだけです。

さらに雪が降っています。

それにしても、うー手が痛い。

思わず手袋から出してしまった手は、冷たすぎて硬くなっています。

手の水分が凍り始めているような痛さ。

イカンイカン。手をぐーぱーしながらすすみます。

歩きながら、いろんな考え事をしていますが、ふと、かつて登った穂高岳の山荘で読んだ

青森八甲田山での遭難事故の本「八甲田山死の彷徨」を思い出しました。

八甲田雪中行軍遭難事件という事実がもとになっていますが、本の中では、無謀な

計画と誤った判断の数々の中で錯乱・発狂して凍死していく人たち。

立ったまま凍死する人たち。

懐にしまってあったおにぎりが凍ってしまうような状態。という文を思い出しました。

なんということだろう。とショックでした。

さらに、今では暖かくて軽い服装、防水機能のある靴やザックがあり、山旅は快適に

なっていますが当時はそうではないでしょう。限られた荷物。魔法瓶もないでしょう。

どんな思いで亡くなっていったのだろう。思いも無念もくそもないのかもしれない。

そんな思いを抱きつつ、いま注意深く、自由に歩ける事に感謝しつつ歩いています。

縞枯山2403m到着。

風強い。しかし綺麗。

この山は、名前の通り縞の帯上に木が枯れている山です。

景色がいいと遠方のアルプスが見渡せます。山の往復しようと思いましたが、

ピラタスロープウェイ山頂駅まで下り、そこでお昼を取ることに決めました。

山頂駅につくと、沢山の人。あいかわらずスキー場は賑わっています。

カメラと三脚を持って山の写真を撮っている人もいます。もちろんスノーシューの一行や

アイゼン一行もいます。

正面建物がロープウェイ乗降場でもあり、休憩所もあります。

ちょっと冷えすぎたので、カップラーメン!と肉まんをオーダーしました。

暖かい。しかし少し疲れて食は進みませんが、食べないとね。

いつも旅先では食べ物の写真を撮るのですが、今回はない。 これも寒さ故か?

休憩していると少し外が晴れてきました。

休憩所のおばさんもいい方でした。 ご馳走様でした。

ちょっと変な言い方ですが、手に正気が戻ってきました。

お湯を購入し、ポットは再び熱い飲み物が満タン。これで安心。

晴れてる。空が青い。今頂上にいたら・・なーんて思いましたが、山の天気は本当に

変わりやすいので注意です。

どのルートで帰ろうかと思いましたが、帰りは山裾を歩く道に決めました。

今日も麦草ヒュッテに泊まります。

青い空と白い雪。綺麗。

ロープウェイから少し行った登山道脇。若い木が多いのですがシカの食害が目立ちます。

またまた少し曇り。こんな天気も嫌いではありません。

人のラッセルした脇に誰かの足跡。

広範囲の食害です。

五辻近く。 ふわふわの雪でもこれだけ積もると重そうです。

グラニュー糖の山のようです。

コケも、地衣類も、ふわふわの雪に埋もれてもなお生きて春をまっています。

木漏れ日

赤い帯は冬の道の道しるべです。

地図と、トレッキングポールについていたコンパスとても大事です。

空が青いー

針葉樹の葉の隙間にみっちりと雪が入りこんでいます。

木漏れ日は山の表情を変えます。

すっかり雪が止みました。

太陽と共に!

赤い矢印のついた木も食害にあっています。

やっぱり何度見てもいたそうです。いや痛いはずです。

食べられたばかりのようです。

シカが食べるのが悪いのではなく、その量の問題です。

だれかの足跡があり、ついつい追ってしまいました。

あれー?こんな所、夏には通らない。足跡にうきうきしていた結果です。

なんだか高台にでました。素晴らしい眺望です。でも違う道。

地図で確認すると近くの山「冷山」への登山道途中でした。

おっとー時間ロス。地図とコンパスがありながらの失態ですが、あったがゆえに今どこに

いるかも把握できました。

来た道を少し戻ります。

国道に出ました。

斧断ちの森。 名前がいいです。

やったー駒鳥の池に到着。

雨池と並んで好きな池です。現在この池は湿地に移行しつつある池です。

下は無雪の様子。

なぜ好きかといえば、静かで、歴史を感じさせてくれるからです。草原に見える所ももとは

水におおわれていて、歩くとジュワッと水がしみでてきます。ミズゴケが厚く層を作っています。

この水にはカエルも産卵しにきています。

しかし冬の駒鳥の池もひっそりしていて良かった。

ヒュッテに帰ってきました。 16:00

夜が近づいています。

土間では釜のお湯が湧いています。

ヒュッテでは井戸水を使用していますが、とても美味しいです。

今日は自炊。といってもホットサンド。 ヒュッテの働き人徳ちゃんからおすそ分けを頂きました。

ご馳走様でした。

今日は昨晩よりもっと早く寝ました。

 今日のルートは、麦草ヒュッテ→大石峠→中小場→茶臼山→縞枯山→雨池峠→ピラタス

ロープウェイ山頂駅→出逢いの辻→五辻→狭霧苑地(少し脱線)→斧断ちの森→駒鳥の池

→麦草ヒュッテ

でした。

 


先週の事-1

2012-02-25 22:45:08 | Weblog

雪山に行き、スノーシューで山歩きをしてきました。

あれからもう一週間か。。。下山してから少し風邪ぎみ。左半身が山で歩いているときから

少し調子悪い感じがどっと出た一週間でした。 歳を感じます!!!!

しかしリフレッシュ出来た旅でした。

16日(木)

仕事後、新宿バスターミナル(西口ヨドバシカメラ前)19:50発京王高速バス→茅野駅22:53

着→宿宿泊(ビジネスホテルで3,000円は安い!)

2月17日(金)

茅野駅路線バス8:05発→ピラタスロープウェイ乗り場9:15着

山へ向かう途中雪が降ってきたのでバスは途中、チェーン装備の為に停車。

バスがチェーンを捲いている間、バスの中で山歩きの格好にチェンジ。

山麓駅に着いたらすぐにロープウェイに乗り込めました。

ピラタスロープウェイは、オールシーズン営業していて、この時期はスキー・スノボの

お客さんで賑わっていました。

空気が澄んでいて寒い!でもとても綺麗な景色がつづきました。

 

山頂駅はもっと寒い! 天気は時々日が差すけれど曇ってしまうと風がー

駅も凍りついています。

予定通り、10:00くらいから歩き始めました。

今日の最終目標は、宿の麦草ヒュッテです。

どのルートから行こうか考えていましたが、今回は雨池方面から行く事にしました。

歩きなれた道ですが、なにせ初めてのスノーシューとこの寒さ。背中は9キロの荷物。

まあ、ゆっくり歩きましょう

真っ白。そして雪はサラッサラ

こちらは途中にある「縞枯山荘

太陽は出ていますが、曇りに負けそう

雨池方面への標識

雨池方面にラッセルありません。 道を間違えないようにラッセルしていきます。

冬の針葉樹には氷と雪がのしかかっています。

ニホンジカの食害の跡がみられます。

テレビでは取り上げられていませんが、全国ニホンジカの増加により、問題が起こっています。

山では、山野草の食害。樹木の食害。樹皮がはがされる木が増えることによって、未来の

森が消えつつあります。

ニホンジカだけのせいではない。シカが増えたのには原因があり、それには人間も加担して

いる。だからといって天敵のオオカミを導入すれば解決かといえば、沖縄のハブ退治に導入

されたマングースが、楽に襲える家畜や天然記念物を襲い深刻なダメージを与えているのと

同じような結果が出るのでしょうし。

スノーシューでの山歩きと、冬にどのくらい食害があるのかもみたくて山歩きしています。

落葉樹に残った実に雪が積もっています。

雨池までのルートは、人通りが少ないせいか食害が目立ちます。

幼木以外に、種を落とす親木までも痛々しい食害の跡。

木がこの凍てつく時期に裸になっています。痛そうです。樹液の涙が出ていました。

時折さす日が雪に陰をつくります。

お昼頃、大好きな雨池に到着。

雨池は、文字通り雨の水で出来る大きな水たまり。周辺に注ぎ込む川がありません。なので

時期によって干からびそうだったり、満水だったり。様々な顔をみせてくれる静かなこの池が

好きです。

下は夏8月の池

そうか、冬はこんな顔をしているんだ。 

いつもはいけない池の真ん中まで歩きました。

ついつい雨池と記念写真

麦草峠まではすぐですが、写真を撮ったり立ち止まったり、息を整えたりと、倍以上の時間

をかけてあるきます。

朝の残りのサンドイッチをリュック脇に挟んでいて、お昼に食べようと思ってだすと、

ツナ・タマゴがシャリシャリでした。そうか。そんな寒さだ。

慌ててバーナーとホットサンドパンで温めて食べました。

暖かい飲み物がしんを温めてくれます。

夏には楕円形の厚い葉を広げ、綺麗な花を咲かせてくれるシャクナゲは、葉が縦長に丸まって

パリパリの状態。これで毎年冬をやり過ごしていたとは。

下は夏の様子。

植物ってすごい。

誰かが山に戻っていった跡。 カモシカかなぁ。みたいなぁ。

途中の林道に出ました。

夏は北八ヶ岳をしっとりとした森に変えてくれるコケ達も綺麗な緑のままです。

これには驚きました。弱そうでいて、こんな寒さでも形を変えながら耐え忍んでいたなんて。

木を見ていて思いました。冬にも葉が残るこの針葉樹は、もしかしてあの粘りのあるヤニが

この雪の重みから幹を守っているのかも知れないなと。

どんなにパウダースノーでも積み重なると重い。だけど、幹が粘りつよくしなだれるから

折れずに頑張っている。のかな。

吹き溜まりの下は、北八ヶ岳の成り立ちでもあるごつごつとした岩。

昔は火山帯だったとは信じかたい森です。

この岩の隙間を利用した生き物が生きています。

地面と樹皮を完全に360℃はがされたら枯死しかありません。

ここまで大きくなるのにどんなに時間がかかった事か・・・・

森は静かです。時々幹割れの音が聞こえます。

こんなにふわふわの雪です。

雪はなぜ白いのでしょうね。

だれかが歩いた跡ですね。  想像すると楽しいです。

こんなふわふわなのに、降り積もって一面を真っ白にする雪。

それなのに春に近付くにつれて消えて無くなってしまう不思議なもの。

雨池から麦草峠までの間は、食害が目立ちますが、地獄谷周辺の森は一抱えある木が

メインに食べられています。 針葉樹がつねに作ってくれる木陰があって、コケが生き、

しっとりとした森があるのに、こういう木がいずれバタバタと倒れ、日差しが根元まで

届くようになると、笹の繁茂、乾燥化。明るい森になりコケは生きにくくなります。 

地下を流れる水にも変化が出て、山崩れの原因にもつながるのかな。

上の写真、この木は一抱え以上ある大きな木でした。まさに種を落とす親木です。

下は初めて食害にあった2009年5月の写真。

そして2010年にはもっと痛々しい。

それでもまだ立ち続けています。その間、徐々に下から枝が枯れ、今は上部に葉を残す

のみになってきています。

こんな状態でどうやって一年一年生きていられるのかがとても不思議です。

地面から水を吸い上げる組織は、皮の中にあり、その皮がほぼ一周食べられていると

いうのに・・・・

幹も痩せました。

これらが被害にあわないようにするにはどうしたらよいのでしょう。

光が森をつつみます

 

やった!麦草ヒュッテそばの茶水の池につきました。

この池の脇に国道があります。国道の出来る前は塩の道だったようです。

その当時この池は水深が深く、水も透き通っていたのでそのお水でお茶が飲めるほどだった

という所から付いた名前だそうです。

今は、国道脇から出る土砂が年々この池に入り込み、夏になるとシカの足跡で一杯になる

沼地のような状態です。土砂の為か、周辺は台風で倒れる木が増えました。

これも人間の行いの結果。

近年の気候の変化で、台風の時期になると鉄砲水が山から出るようになっているそうです。

その国道は、冬季通行止め。 麦草峠到着。

少し時間があったので、ヒュッテに行く前に、峠の先にある白駒池によってしまいました。

左わきにある車は半分雪で埋もれています。

この地域の観光スポットでもある白駒池。紅葉の時期は綺麗に彩られて綺麗になり、

観光客もバスで来るほどですが、冬は凍結。これまた池の真ん中まで歩きました。

ふと見ると、白駒荘の前にテントが一張。

寒すぎます!!(あとで聞いたところによると本当はここはテント張っては駄目だそうです

池の反対側にある青苔荘前が正しい張り場だそうです)

では、急いでヒュッテに帰ります。

途中の岩場、奥庭。

ここは岩がごろごろした広い窪地。不思議な場所です。

ゴヨウマツも雪に埋もれます。

麦草ヒュッテに到着。 1時間遅れです。 

ヒュッテについて、スノーシューを外してほっとひと息。

がらがらっと戸をあけると大賑わい!にびっくり。冬季にはこんなに人が集まるなんて知りませんでした。

夕飯待ちの一行、自炊中の一行のいる中に飛び込んでややうろたえ気味の自分。

自炊どこでしようか。あまりに簡素な食事の為出すのが恥ずかしい。

でも自分は自分だ。とわりきりながら土間に食材等を持ち込むと、自炊一向のシニア3人組が

「いまから自炊?いいよいいよ出さなくて。おれたちの食べなよ。」

ええっ。と思いながら、頂きました。

これ全部持ち込んだんですか?うどん・鍋のつゆ・生野菜・豚肉・おもち。

さすがです。

温まりました。楽しい山旅の話しを沢山お聞きし、山ってどうして人と人の距離が近く、

優しく、道では普通に挨拶がかわせるんだろう。と思いながら、美味しく頂きました。

「コーヒーも飲む?出そうか」とおっしゃってくださったのですが、片づけ大変でしょうと

思い断ってしまいました。

あーずうずうしさがこういうときは仲良くなる秘訣なのにな。こういう所が私の残念な所。

食事が終わり、土間から人がいなくなると、あれ?なんかいる。

目にはとまるのですが、カメラには収められませんでした。青いケースの前の段ボール

の右下のシャッとした陰がそれ。 ヒミズだそうです。初めてみた。名前は知っていたものの

生きているのをみるのは初めて。 嬉しい!とおもったら何匹かいました。

おもったよりもぷっくりして、でも動きが早く、まるでトトロに出てくるススワタリのようでした。

外はもう真っ暗。19:00頃でしょうか。

いつもなら仕事中か、仕事帰りか。

いつもと違い、今回は、自炊+相部屋泊まり。

一階の大広間に布団が敷き詰めてありました。 一晩中焚かれるストーブの暖かさが

ありがたかったです。 

おトイレにもストーブ。寒すぎてトイレの匂いも気になりません。

汲みとり式のトイレですが、小学校の頃住んでいた家を思い出す懐かしい匂いでもあり、

なぜか嫌いではありません。

今日のルートは、ピラタスロープウェイ山頂駅→雨池峠→雨池→麦草峠→白駒池→

麦草ヒュッテでした。

20:00に就寝 良く歩いた!


てすと

2012-02-15 22:31:56 | Weblog

山歩きの時に、携帯からどんな感じで投稿され、掲載されるのか試してみました。

大好きな番組NHKの「0655」で、爆笑問題の田中さんがもつくじ「たなくじ」を撮った画像を

携帯からアップしてみました。

携帯より投稿


北八ヶ岳を歩いてきます

2012-02-15 08:40:09 | Weblog

ずっとやってみたかったスノーシューでの山歩き。

そしてずっと見てみたかった北八ヶ岳の冬景色。

明日、仕事が終わってからが旅の始まりです。

高速バスの予約・ルートの確認・荷物の点検

そして大福、小夏、秋はお留守番してもらうための準備。

水は、いつもの入れ物と、流しに入れ物を置き水蛇口の水をポタポタたらすくらいにしました。

トイレはいつもの+1つ増設。

ごはんは、出る前に1回。留守中には大きな入れ物と、部屋にお皿を点在させてそれぞれに

いれます。

山でお世話になる麦草ヒュッテに問い合わせ、軽アイゼンでも良いか聞いてみました。

スノーシューあったほうがいいよ。とのことで、モンベルに行ってみましたが、

欲しい。でも買えない。

モンベルHPでは、レンタルもしているとの事でそれにしようと思いましたが、返却までに

時間がかかる=加算料金が増える・・。うーん

そこでハイ、yahooオークション! スノーシューとトレッキングポールを調達しました。

スノーシューは多種多様にありました。こだわるときりがないので、体重+荷物の重さ

を十分カバーしているもの。で贅沢しませんでした。

トレッキングポールは、あると便利に思えたのでこちらも手配しました。

リュックの重さは約9㎏これをしょって、スノーシュー・ポール約3.5㎏をはいて歩きまわります。

装備:自炊の為3度の食事(ホットサンドをするためのパンとウィンナー・チーズ。そしてスープ)を約3日分・移動中の水筒にいれる飲み物用に、100円均一で見つけた「冷え知らずさんのほっと生姜湯(チャイ風)」・バーナー・ボンベ・小分けした行動食・サーモスの携帯ポット・下着類

・薬類・カイロ・何度も防水スプレーをかけた登山靴・レインスパッツ・和てぬぐい・フリースマフラー・耳まで隠れるつばつき帽・防寒手袋・ニット手袋・携帯充電器・バッテリー・カメラ充電器・手帳・お土産等

これに山歩きの際に着用する服一式

mizunoの保温下着上下・モンベルの保温長袖・フリース薄いもの・厚いもの・ウィンドブレーカー・ゴアテックスのレインウエア上下

それぞれは重くないのに、ザックに詰めるとやっぱり重い。

 

 


素晴らしい

2012-02-11 21:44:10 | Weblog

山に行く予定です。

愛用していたけれど、毛玉が出来て長らく着ていなかったフリースを出しました。

毛玉・・毛玉・・!そうだ繊維を傷めず毛玉が取れる毛玉取りっていうものを過去に買ったの

を思い出し、それも引っ張り出してきました。

もとは、猫のブラッシングにいいな。と思って買ったものでしたが、本来の働きをしてくれる

ものか、試してみました。

ですが・・ブラシをかけても一向にとれない。やっぱ無理か・・・

少しやけになりつつ、今度は一方向だけでなく、上下左右と掛け始めました。すると

!!!!取れました。こういうことか!

フリース自体も以前のきめの細かさまで戻って一石二鳥。

とても楽しい作業になりました。

フリースの復活方法を新発見しました。

ちなみに左がブラシをかけた方。右がまだかけていない方。

ブラボー